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北海道を代表するブランド「いちご」の名産地に移住。新規就農を控える元気夫婦のチャレンジに密着

北海道を代表するブランド「いちご」の名産地に移住。新規就農を控える元気夫婦のチャレンジに密着

 北海道でいちごと言えばどこ?その問いには多くの人が「豊浦」と応えます。そう、今回紹介する豊浦町は「けんたろう」いちごの一大産地なのです。町はその担い手を増やすために地域おこし協力隊からスタートして、いちご農家として新規就農を果たしてくれる夫婦を募集しています。農業未経験からスタートして、現在修行を続けている佐藤さん一家がどのような活動を行っているか、見て行きましょう。

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豊浦の自然に囲まれている、廃校になった小学校の分校を改築して誕生した「いちご分校」

 人口約3600人の小さくのどかな町「豊浦町」。北海道の中では温暖で降雪量も比較的少ないことから、暮らしやすい地域と言われています。ホタテや豚肉の産地としても知られていて一次産業が盛んですが、中でも「豊浦いちご」は多くの人が知るブランドとなっています。毎年5~6月の収穫期になると、採れたていちごを目指して、遠方からも多くの人が訪れるほどです。その特産品を未来へわたって維持し、発展させるための後継者確保の方策が「地域おこし協力隊」の募集と「いちご分校」(豊浦町地域産業連携拠点施設)の開設です。町が就農希望者を雇用(3年間)して給与を支払うことで、安定した生活をしながら農家の仕事を学び、独立就農への準備を進めることができるのです。

前回の記事はこちら
いちご新時代への挑戦。町の基幹産業だからこその手厚いサポートにも注目!
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「いちご」と聞いて胸がときめく人も多いはず。北海道豊浦町で募集するのは、いちご農家になりたい夫婦です。移住後3年間は地域おこし協力隊として収入を得ながら、2019年に誕生した研修施設『いちご分校』で実践的な栽培技術を学びます…

 それでは、地域おこし協力隊に就任して3年目となっている佐藤さん一家がどのような活動を行っているかを見てみましょう。

『食』の生産者として貢献しながら
自然に囲まれてのびのびと暮らしたい

佐藤さん夫婦の宝物は愛ちゃん、春ちゃん姉妹。今日はみんなでいちごのファッション

 佐藤貴規さん・有希さんは北海道の千歳市から2人の子供と共に豊浦町へ移住。地域おこし協力隊に就任して最終年となる3年目を迎えています。「コロナをきっかけに『今のままの生活を続けて良いのか』を色々考えるようになりました。千歳は賑やかで便利な場所ですがなんとなく窮屈な感じがしていたんです」(有希さん)。「人間の生きる原点は『食』。私は自衛隊出身なのですが、国を守るのと同じように『国の食』を守ることもすごく大切だと考えるようになりました」(貴規さん)。食べるものを生産しながらのびのびと暮らしていこうと夫婦の意見は一致。互いの実家のほぼ中間地点に位置する豊浦町で地域おこし協力隊を募集していることを知り応募。『食』に対する熱い思いを面談で訴えて見事に隊員として採用されることとなりました。

夫婦それぞれの得意分野を生かしながら
来年に迫る就農を目指して修行に励む

分校のハウス2棟が佐藤夫婦の修行の場。食べる人の笑顔を想像しながら収穫に励む

 「1年目は師匠のビニールハウスに毎日通って、いちご作りのノウハウを一から学びました。慣れない腰をかがめての作業は結構堪えましたね。2年目からはいちご分校のハウスで自分たちだけで栽培を行っています」(貴規さん)。自衛隊出身の貴規さんは力仕事が得意。元ネイリストの有希さんは細かな作業はお手の物。それぞれの得意分野を生かしながら修行に励んでいます。「師匠も度々私たちのハウスに来てアドバイスをくださります。本当に良い環境を与えてもらっていますね」(有希さん)。

7棟が並ぶ「いちご分校」のハウス。新たに就農を目指す夫婦の訪れを待っている

 現在は町から給料が支給されていますが、来年4月からは自営のいちご農家としての生活がスタートします。「町で中古住宅を購入しました。その改装と合わせてビニールハウスを家のそばに作る準備もしてします。やることがいっぱいですよ」。ビニールハウスを建てるには約200万円/1棟が必要ですが、その半分は補助でまかなえるなど、就農しやすい仕組みも整っています。
 「最終的にはビニールハウス3棟で経営していくつもりです。いちご以外にも端境期にいインゲン、アサツキなども育てようと考えています」(貴規さん)。

楽しさと怖さが同居する「いちご直売会」
消費者の顔を見て高まる農家の自覚

有希さん手造りの看板が会場の目印。箱で大量購入するリピーターも多い人気イベント

 昨年、佐藤さんが先輩たちと一緒に始めた取り組みが「いちご直売会」です。5・6月の土曜日(各月3回)に、当日の朝に収穫したばかりのいちごを自分たちで販売しています。「お世話になっているから、自分たちに出来ることを考えて始めました。分校のいちごですから私たちの収入にはなりませんけどね(笑)」。(有希さん)
 朝に収穫仕立てのいちごをパック詰めし、午後1時から販売。SNSなどでの告知効果もあり、大きな袋や箱を持参した人たちが毎回長蛇の列を作ります。「卸しているのと違い、食べてくれる人と直接会える大切な機会です。怖さもありますが『ちゃんとした物を作らないと!』という気持ちが高まります」(有希さん)。

「お客様と話すことで得た情報も大切にしています」。ママの接客を姉妹もしっかり勉強中

「土曜日は学校が休みなので、子供たちも手伝ってくれています。たくさんの人が来てくれるので楽しんでいるみたいですよ(笑)」(貴規さん)。互いの両親も孫に会いがてら、よくお手伝いに来てくれるそうです。まるでレジャーのように家族で和気あいあいと楽しみながら、その一方で真剣にお客様と向き合う機会を通して、佐藤さん一家はいちご農家への道を着実に進んでいます。

「一緒に豊浦いちごを盛り上げましょう」
可能性いっぱいの町で協力隊に!

「今以上に美味しい『けんたろう』を育てて、豊浦ブランドをもっと広げて行きましょう」

 「豊浦は千歳に比べて正直不便です。でもそれを求めていたのかも。近くの伊達市に週末に出掛けたり、2か月に一度、札幌に遊びに行くのがとても新鮮で楽しいんですよ。今は田舎暮らしが最高だと思っています」(貴規さん)。
 「人口が少ないこともあって、一人ひとりを大切にしてくれているのをすごく感じます。可能性がいっぱいの町と仕事。未経験の私たちでも喜ばれるいちごを作れるようになるんですから」(有希さん)。

「けんたろう」ブランドは甘いのはもちろん、いちごらしい酸味もしっかりある人気品種

既にブランドとなっている豊浦のいちごですが、それに甘えていてはいけないと佐藤さん夫婦は語ります。「他の地域やブランドもどんどん進化していますからね。良いものはそのまま継続して、今以上に豊浦いちごを愛されるものにして行くことが必要です」。熱い志を持った仲間が豊浦に来てくれることを願っているそうです。
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募集概要

豊浦町就農パンフレットはこちら

【企業情報】
豊浦町役場 産業観光課農林係
北海道虻田郡豊浦町字船見町10番地
TEL:0142-83-1410
FAX:0142-83-2129

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