収穫量全国1位! 和歌山県で生産される「柿」
和歌山県の柿収穫量は44年連続全国1位。
県北部を流れる紀の川両岸の丘陵地帯には、生産量日本一の柿の産地があり、秋には大きく色づいた柿があたり一面を彩ります。特に、伊都地方は複数の地質が帯状に配列された豊かな土壌で、保水性と排水性のバランスが柿の栽培に適しています。
農林水産省によると、全国における令和4年産の柿の収穫量は、和歌山県が4万2000トン、次いで、奈良県が2万9500トン、福岡県が1万7700トンとなっており、和歌山県の収穫量は全国の約2割を占め、昭和54年から44年連続で全国1位となっています。
和歌山県では、少しでも早い時期においしく食べられるよう最近では「側枝はく皮」という栽培技術を用いています。「側枝はく皮」とは、実が付いている枝のつけ根部分の皮を剥ぐことで養分が根に戻ることを防ぎ、果実に養分を集中させる栽培技術です。この技術により、おいしい柿を早い時期に出荷できるようになりました。
柿の種類と収穫の時期について
主な品種は、「刀根早生(とねわせ)」「平核無(ひらたねなし)」「富有(ふゆう)」の3種。
9月中旬から10月上旬にかけては【刀根早生】の季節。肉質は緻密で甘みが強く、果汁も豊富で、果肉が硬くなくそれでいて柔らかすぎず程よい食感が特徴です。
10月中旬から10月下旬にかけては【平核無】。種がなく非常に食べやすい品種です。果皮の色はだいだい色で光沢があり、甘みが強く、果汁も豊富で、果肉も硬くなくそれでいて柔らかすぎず程よい食感が味わえます。
11月中旬から下旬にかけては【富有】。富有柿は甘柿の1種で柿の中では最も多く生産されている品種です。甘みが強く果汁も多いだけでなく日持ちにも優れているため贈答用としても人気です。しかしながら、関東以北の地域では甘柿を植えても気温が低く渋が残るため、甘柿の産地は比較的温かい地域となります。
どうやって柿を収穫するの?柿農家さんに聞いてみました!
コツさえつかめば誰でも収穫に参加できます。
かごを肩にかけ、柿を収穫していくのですが、かごが満杯になると重さは約10キロほど。
枝にぶつからないよう、葉を落とさないよう、ハサミを使って丁寧に柿を収穫します。
枝と枝の間を避けて下から体を入れたり、枝の隙間(すきま)に脚立(はしご)を立てたりして、収穫適期を迎えた柿を収穫します。
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