空知のまんなかにある自然豊かな町・浦臼

広大な農地が広がります
浦臼町は北海道の空知管内のほぼ中央に位置する自然豊かなまちです。樺戸連山と石狩川に挟まれた美しい景観が広がり、四季折々の風景に魅せられた多くの写真家が訪れるエリアでもあります。札幌市と旭川市のほぼ中間点に位置し、どちらにも車で1時間半ほどで移動できます。のんびりと暮らしながら必要な時にはすぐに都会へ出ていけるため、田舎暮らしが初めての方にも安心です。
浦臼町の基幹産業は広い土地を活かした農業。お米にメロン、ミニトマト、そば、ワイン用のぶどうに牛肉など多くの特産品があることで知られています。ここ数年は、まちをあげて、にんにく「白玉王」の栽培に取り組んでいます。「白玉王」は握りこぶしほどの大きさがある大玉のにんにくで、糖度が高く、肉厚な身が特徴です。新たな特産品を作り、地域を盛り上げていく楽しさも浦臼農業の魅力です。

浦臼町で力を入れているにんにく「白玉王」
ミニトマト栽培が新規就農におすすめできる理由
浦臼農業を更に盛り上げていくため、町ではミニトマト栽培に取り組む新規就農者を募集しています。浦臼町のミニトマトは特に関西方面では名前が知られており、栽培品種の「キャロルスター」や「キャロルセブン」はその糖度とフレッシュな酸味のバランスが市場で高く評価され、道内だけではなく本州のスーパーにもブランドトマトとして出荷されています。

キャロルスター、キャロルセブン
実はミニトマトは新規就農者にぴったりの作物。その理由は3点あります。まずは広い土地や高価な機械を必要としないため、初期投資を抑えられる点。次に初年度から収穫して利益を得ることができる点。そして、ハウス一棟にかかる経費もわかりやすいので、安定した経営を目指せる点です。
今回お話を伺った静川尚大さんもミニトマト栽培に取り組む農家の一人。浦臼町で110年続く歴史ある「静川農園」の5代目として、13年前に実家を継ぐ形で就農しました。静川農園は27ヘクタールの広大な土地で水稲を中心に、ミニトマトやニンニク、アスパラにそばなど季節ごとに収穫できる野菜を数多く栽培しています。

浦臼町で110年続く静川さんご一家。写真左が5代目として経営する静川 尚大さんです。初代ミニトマト生産部会長を務めた静川さんのお父さま(写真右)は、生産部会の農家と一緒にキャロルスターやキャロルセブンを関西圏に売り込み、ブランド化を成功させました
「ミニトマトは他の野菜に比べて、葉や茎、実の色で生育状態を教えてくれる作物です。水が足りないのか、栄養は充分か、収穫はいつか、日々の観察の中から多くのことを知ることができます。そういった面でも新規就農者が失敗のリスクを減らして挑戦できる作物といえます」と、自身も異業種からの就農となった静川さんは太鼓判を押します。
ミニトマトを育てられれば他の野菜も大丈夫と言われるほど、ミニトマト栽培には農業の基礎が集約されているのだとか。浦臼町のベテラン農家もミニトマトを栽培しているので、何か困ったときにはすぐにアドバイスを受けることができるのも、新規就農者には心強い点でしょう。
「地域おこし協力隊」として収入を得ながら農業研修ができる
就農に興味を持った方は、2泊3日から最長3ヶ月の「おためし農業体験」として、町内の受け入れ農家さんのもとで実際に働いてみることができます。静川農園も受け入れを行っています。実際に働き、生の農業を体験することで、農業者としてこの町で頑張っていけるかの判断材料につながることでしょう。また、この期間、日額1万2000円の活動費が支給されます。
本格的に就農を決意した方は、「地域おこし協力隊」として移住することで、活動費をもらいながら2年間の農業研修を受けることができます。この間、毎月23万円、夫婦での就農を目指す場合はその倍の46万円が支給されます。さらに住宅手当と車両借上料として、それぞれ上限3万円が補助されます。

夫婦で収入を得ながら農業を学ぶことができます
毎月の収入52万のうち、例えば20万を貯蓄に回すと2年間で480万円。これを研修後の経営資金として活用すれば新規就農の夢が一気に現実味を帯びてきます。研修では町内のベテラン農家の圃場で一緒に栽培に取り組むことで、栽培から経営ノウハウまでたっぷり身に付けることができます。
2年の研修後、独立就農の際は「農用地賃貸借料支援事業」として就農初年度から5年間、上限20万円として、借上げる農地の支援を受けることができます。また、「地域おこし協力隊起業支援補助金」では、研修開始1年後から独立就農後1年目まで100万円以内を補助。これを活用して設備費や備品購入費に充てることもできます。
各種手当や育児用品のリースも。子育て世代に優しい制度が充実

静川さんの三姉妹 ミニトマトが大好物!
浦臼町は子育て世代にも優しいまち。手厚い助成は、近隣の市町村の方がうらやむほどです。出産給付金や児童手当だけではなく、例えば紙おむつの購入に助成金が出たり、ベビーベッドやチャイルドシートなどの子育て用品をリースできたりと、さまざまな面でサポートしています。
さらに中学生までの医療費、給食費も無料!高校に通うときはバス代の補助と至れり尽くせりです。農業で働きながら子育ても充実させることができることから、家族での移住もおすすめです。
「私たちもまちの助成を最大限に活用して3人の子育て中です。友達に話すと羨ましがられますね」と静川さんは笑います。

まちをあげて新規就農者を歓迎します
あなたの挑戦をお待ちしています
「少しでも興味がある方は、まずは農業体験で浦臼町の雰囲気を感じ取ってほしい」と役場の担当者は話します。
「就農してわからないことがあれば、すぐに助けに行きますよ。だから興味があればぜひ挑戦してみてください」と静川さんもエールを送ってくれました。
さまざまな制度が充実し、新規就農者を応援する浦臼町であなたの夢を叶えてみませんか。まずはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ
浦臼町役場 産業課 農政係
〒061-0692 北海道樺戸郡浦臼町字ウラウスナイ183-15
TEL:0125-68-2114
HP:https://www.town.urausu.hokkaido.jp/
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