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創刊100年を迎えた月刊「現代農業」が音声コンテンツサービスを開始!

創刊100年を迎えた月刊「現代農業」が音声コンテンツサービスを開始!

雑誌「現代農業」が今夏より、音声コンテンツ「現代農業VOICE」をスタートさせました。記事を耳から楽しめるサービスですが、実際に農家からはどのような反響があったのでしょうか。制作のひと工夫や「現代農業」の舞台裏まで、制作・配信を手掛けている、一般社団法人農山漁村文化協会(農文協)に話を聞きました。

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音声サービス開始の背景

「現代農業WEB」のトップ画面 毎月本誌の発売と連動して更新される

「『高齢になり目で文字を追うのが大変』という声があるんです」
そう話すのは農文協の普及局普及企画グループの林倉一郎(はやし・そういちろう)さん。雑誌「現代農業」は大正11年(1922年)に始まり、今年で101年目。購読者は約15万人。 長きにわたって農家に読み継がれているのには、現代農業の“現場主義”が大きなポイントとしてあります。普及(=営業)担当がバイクで全国の農家を回り、直接「どんな課題があるのか」「どんな工夫、取り組みをしているのか」を聞き、別の農家の工夫、取り組みを話して交流する。それを編集部が深掘りし、より分かりやすく記事として誌面で紹介し、また農家に返していく。こうした現場主義を続け、今日に至ります。
そして、このように農家を回る中でお聞きしていたのが冒頭の声です。
「また、私たちは農家を訪問したとき、ラジオやポッドキャストを聴きながら農作業をしている姿を見てきました」
農家の高齢化が進む中で読者に喜ばれ、また、実際に視聴環境も整っている。そんな背景から生まれたのが音声コンテンツ「現代農業VOICE」でした。

「現代農業VOICE」の工夫


現代農業VOICEはYouTubeで聞くことができます。
AIによる自動音声を元にしたナレーションのような形で、記事を耳から楽しめます。
その月の本誌の記事のうち、編集長が厳選した6〜7本のうち2本を一般公開、本誌購入者は特典として他の記事も聞けます。WEBデザイナーで、現代農業WEBの制作にも携わる、農文協の普及局普及企画グループの田島晴菜(たじま・はるな)さんは「電子音声ではありますが、実は聞きやすいように編集されています」と話します。
例えば単純に機械に読みあげてもらう場合、イントネーションが不自然だったり、漢字の読み方を間違えたりすることがあります。
そこで製作チームが音声を調整。ときには方言を考慮した調整を行っていることもポイント。全国の農家の声が多く載っている現代農業ならではの、ひと工夫といえるでしょう。

読者からの反響

現代農業VOICEについて、読者からは「疲れ目で読むのがつらい時に助かる」といった声があがってきているそう。
また、「難しめなテーマの記事も、音声だと頭に入ってきやすい」という感想もあるそうです。
「本誌の『主張』のコーナーは、写真や図などは無く文字ばかりでとっつきにくい印象があるようなのですが、現代農業VOICEなら作業しながら聞けるので『今までは読まなかったけれど頭に入ってくるよ』と感想を送ってくださった農家もいました」(林さん)

今後の展望

取材は、神保町にある書店「農文協 農業書センター」にて

時代の移り変わりとともに新しい形を作り上げていくことは大事でしょう。現代農業でも、この現代農業VOICEから本誌を知ってもらい、親しみを持ってもらいたいと考えています。現代農業のウェブ版「現代農業WEB」でもオリジナルコンテンツを提供するなど、新たな取り組みを増やしています。
「雑誌という形だと、やはり農家の方が読みますが、インターネットを介すると農家以外の方も見やすくなりますよね。そこから農業への興味を持って、ゆくゆくは農業を始めたり、雑誌の購読者になってくれたりしたら嬉しいですね」(田島さん)

<編集協力>三坂輝プロダクション

現代農業VOICE
現代農業WEB

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