アクセルフロアブルとは?

画像引用:日本農薬株式会社のアクセルフロアブルより
項目 | 内容 |
---|---|
有効成分 | メタフルミゾン25.0% |
登録番号 | 第22461号 |
性状 | 類白色水和性粘稠懸濁液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
有効年限 | 5年 |
容量 | 500ml |
アクセルフロアブルは、メタフルミゾンを有効成分とする殺虫剤で、チョウ目やコウチュウ目の害虫に高い効果を発揮してくれます。水で希釈して使用するタイプの農薬です。
この薬剤は、樹木や果樹、野菜など幅広い作物に適用でき、特に齢期の進んだチョウ目の幼虫にも有効である点が特徴です。また、ローテーション散布に適しており、他の薬剤と組み合わせることで抵抗性害虫の発生を抑える効果も期待できます。
アクセルフロアブルの適用作物・適用病害虫名

画像引用:日本農薬株式会社のアクセルフロアブルより
アクセルフロアブルの適用作物は約36種類、及び適用病害虫は約30種類あります。詳しい作物名・適用病害虫名などはアクセルフロアブルの公式HPでチェックしてください。
アクセルフロアブルの特長
難防除害虫や既存剤抵抗性害虫に有効
アクセルフロアブルは、チョウ目害虫やキスジノミハムシ、齢期の進んだチョウ目害虫の幼虫にも優れた効果を示します。成分のメタフルミゾンが害虫の神経伝達をブロックし、摂食行動や移動行動を止めるので、成長した幼虫にも効果的です。
害虫からの食害を停止
アクセルフロアブルは、作物の食害を止めるため、作物の被害を最小限に抑え、きれいな状態で収穫できます。葉や果実を守ることで、商品価値を高めることが可能です。
ローテーション防除に活用しやすい
この殺虫剤は新しい化学構造を持つため、既存剤への耐性がついた害虫にも有効です。他の殺虫剤と組み合わせてローテーション防除を行うことで、耐性リスクを軽減しながら防除ができます。
アクセルフロアブルの使い方
アクセルフロアブルは、幅広い作物の害虫防除に使用される殺虫剤です。液剤タイプなので水に溶けやすく、希釈して散布するだけで簡単に使えます。使用する際は、作物ごとに設定された希釈倍率と散布タイミングを守ることが重要です。
散布に使用する機材は、作物の栽培面積や散布する場所の広さ、作業効率などを考慮して選びましょう。例えば、鉢植えや小規模栽培ではハンドスプレーが便利ですが、広範囲に散布する場合は1~2L程度の小型噴霧器を利用すると効率的です。噴霧器を使用する際は、葉の表面だけでなく裏面にも薬液が届くように丁寧に散布し、ムラがないようにしましょう。
また、適用作物や害虫に応じた正しい希釈倍率と散布量を確認し、適切な方法で使用してください。樹幹散布が必要な作物には、主幹や株元にしっかりと散布することが重要です。最後に、使用後は噴霧器やその他の器具をしっかり洗浄し、薬剤の残留を防ぐことも大切です。
アクセルフロアブルの注意点
アクセルフロアブルを安全かつ効果的に使用するためには、いくつかの重要なポイントを守ることが大切です。まず、使用前には容器を軽く振り、薬液が均一になるようにしてから調製しましょう。また、必要な量だけを作り、使い切ることも大切です。
連続使用は避け、異なる作用を持つ薬剤とローテーション散布することで、害虫の薬剤耐性発生を防ぐことができます。また、葉の表面だけでなく裏面までムラなく散布することが効果を高めるポイントです。安全に使用するためには、作業時に手袋・マスク・長袖・長ズボンを着用し、目に入らないよう注意しましょう。万が一目に入った場合は、すぐに水で洗い流し、眼科を受診してください。作業後は手や顔をしっかり洗い、うがいや洗眼をするのがおすすめです。
保管時は直射日光を避け、密封して涼しい場所に保管してください。食品とは区別し、誤飲や誤用を防ぐ工夫も必要です。移送時にも慎重に扱い、万が一こぼれた場合は保護具を着用し、布や砂で吸収して回収しましょう。
まとめ
アクセルフロアブルは、幅広い作物に使用できる殺虫剤で、特に害虫の食害を抑える効果が特徴です。希釈倍率や散布方法を守ることで、より効果的に活用できます。また、他の殺虫剤と組み合わせたローテーション散布も可能で、耐性害虫への対策としても有効です。
使用前には必ず、公式HPを見て適用作物や注意点に関して確認しましょう。