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雇用就農が伸びる福岡 「マッチング重視」の独自サポートと移住就農事例

雇用就農が伸びる福岡 「マッチング重視」の独自サポートと移住就農事例

暮らしやすさから移住先として注目を集める福岡県。温暖な気候と多様な地形を活かした農業も盛んで、移住就農を希望する人も増えています。新規就農の夢を叶える選択肢のひとつが雇用就農。園芸作物を中心に幅広い農業が展開されている福岡県には多彩な受け入れ先があります。そこで、実際に雇用就農を選んだ先輩就農者の体験談と、福岡県農業振興推進機構(以下、機構)で新規就農を支援する仁田原靖子さんの話を通じて雇用就農の魅力に迫ります。

進路に豊富な選択肢、新規就農の夢を福岡でかなえる

多様な作物が栽培されています

福岡県の農業の特徴は、野菜、花き、果樹などの園芸作物が主力で、特に施設園芸が盛んです。「福岡県は都市の利便性と農業の可能性を兼ね備えた地域です。生産にとどまらず、農産物の加工やイチゴ狩りなどの観光農園、カフェ併設など、多角的な経営を展開する農業者も数多くいます」と話すのは、福岡県農業振興推進機構で就農支援を担当する仁田原靖子(にたばる・やすこ)さんは話します。

令和5年度の福岡県内の新規就農者数は409人。都市と自然が調和し、食が豊かで文化が息づく福岡県は移住先としても人気で、移住後の仕事に農業を選ぶ人が増えています。

しかし、施設園芸や多角化の夢を実現するには、初期投資や用地の入手といった大きな壁が立ちはだかります。近年は資材の高騰でハウス建設だけでも数千万円規模の投資になり、断念せざるを得ない人も多くいます。そこで、機構が新規就農希望者に提案しているのが雇用就農という選択肢です。

雇用就農では安定した収入を得ながら農業に携われるメリットがあります

「県内には人材育成に関心の高い農業法人が多く、就職という形で技術や経営ノウハウを学べます。独立を目指す場合は、経営者が農地確保などの相談に乗ってくれることもあります。もちろん、そのまま法人で活躍することを選ぶ人も歓迎されています」(仁田原さん)

実際、福岡県の新規就農者のうち約半数が雇用就農を選択し、確実な就農への道として定着しています。ここでは、雇用就農を通じて活躍する2人の先輩就農者をご紹介します。

前職のスキル活かした生産・管理で事業に貢献 ~田中真人さんの雇用就農ストーリー~

田中真人さん

田中真人(たなか・まひと)さんの前職は化学メーカーの営業。新型コロナによる在宅勤務を機に、「本当にやりたい仕事」について深く考えました。その結果、植物への興味と学生時代の学びを活かせる農業の道へ。

就職先として選んだのは、福岡県糸島市で年間100種類の西洋野菜やハーブを生産する有限会社久保田農園でした。同農園の野菜を、兵庫県に在学中のアルバイト先の飲食店で扱った経験があり、結婚を機に福岡へ移住した際、真っ先に候補として浮かびました。

久保田農園は、社員14名、パート90人の農業法人です。生産・管理部門に所属する田中さんは、収穫スケジュールやスタッフ配置を担当。「注文を受けてから収穫するスタイルなので、刻一刻と変わっていく状況に臨機応変に対応し、無駄のない動きができるように心がけています」と田中さん。

農園代表の久保田真透(くぼた・まさゆき)さんは「前職の経験を活かしてデータを取り、分析して次に活かすことを常に考えてくれて、非常に助かっています」と田中さんを高く評価しています。

会議の様子

「自営を目指す方こそ、資金も貯めながら技術も身に付く雇用就農を選択肢に入れてほしい」と、自らの経験をもとに話す田中さん。さらに「大規模な組織で働くことを好む私には、理想的な環境でした」と雇用就農のメリットを語ります。

「自然の中での仕事は楽しく、野菜の成長を見守る時間はあっという間です」と笑顔を見せる田中さん。最後に新規就農検討者へ「自然の中で健康的な生活を送りながら、農業に挑戦してみませんか」とメッセージを送ってくれました。

右は代表の久保田真透さん

家族経営の農園で開花、新鮮な花を届ける提案 ~佐藤麻衣子さんの雇用就農ストーリー~

西日本一のガーベラ生産量を誇る福岡県八女郡広川町。この町で佐藤麻衣子(さとう・まいこ)さんは、雇用就農という形で新たな人生を歩み始めました。事務職としてのキャリアを重ねながら長年抱いていた農業への憧れが、前職の退職を機に大きく膨らみます。しかし、未経験からの独立就農は不安。そこで選んだのが、「雇用就農」という道でした。

佐藤麻衣子さん

きっかけは、広川町で花きを栽培するウメダ花園の代表・梅田康彦(うめだ・やすひこ)さんとの出会いです。梅田さんは自衛隊から農業に転身し、妻の慎子(ちかこ)さんと二人でガーベラや宿根スターチスを育てています。農業に花という分野があることを知った佐藤さんは、「どうしても梅田さんのもとで働きたい」と強く願い出ました。

佐藤さんの一日は、ガーベラの収穫から始まります。品種や長さごとの選別を経て、午前中のうちに出荷作業を完了させます。「佐藤さんが加わったことで選別作業が早く終わるようになりました」と梅田さん。佐藤さんと「新鮮な花をお客さんに届ける方法はないか」と話す中で、新たな挑戦としてネット販売をスタートしました。

左から代表の梅田康彦さん、慎子さん、佐藤さん

「佐藤さんの提案で、私たちが想像もつかなかった視点が広がり、とても助かっています」と慎子さん。康彦さんも「異業種からの転身は技術習得が課題ですが、雇用就農は農業を知る安心な第一歩。自分の経験を活かして、新規就農者に技術を伝えていきたい」と語ります。

「まだまだ学ぶことは多いですが、ガーベラをもっと広めていきたい」と抱負を語る佐藤さん。「雇用就農は事務職や営業職の働き方に近いので、農業という世界を知るには一番働きやすい方法だと思います」。佐藤さんの選択は、農業に関心を持つ多くの人々の道しるべとなるでしょう。

出荷されるガーベラ

雇用就農はマッチングが大事、経営者との出会いを創出

機構では、雇用就農が農業を始めるきっかけになるように、ホームページに県内の農業法人紹介ページを開設しています。各法人の理念や特徴、一緒に働きたい人材像などがわかる、熱のこもった情報サイトです。

「まずはどんな法人があるのか知って、自分に合う法人を見つけてください」と仁田原さん。令和5年度から、県内の農業法人を積極的に訪問し、各法人の人材育成に対する考えやビジョンを丁寧に聞き取り、就農希望者とのマッチングに注力しています。

農業法人経営者を対象とした人材育成セミナーの様子

就農支援は、個人面談はもとより、県内外での就農フェアや農業法人視察など、要望をくみ取りながらアレンジ。インターンシップの受け入れ体制も整備し、県の「雇用就農者トライアル就農支援事業」などの各種支援制度と連携したマッチングサポートを展開しています。

昨年は「めったに聞けない法人経営」と題したイベントを初開催。1日2法人を訪問して経営者の話を直接聞く機会を2日に分けて設け、そのうち1日を女性経営者の日にするなど、就農希望者の関心ごとに寄り添っています。今年度もさらにパワーアップして実施の予定です。
手厚い支援体制で、福岡での就農をサポートしています。就農を考えているなら、ぜひ機構にご相談ください。

機構の相談室でお待ちしております

お問い合わせ

公益財団法人 福岡県農業振興推進機構

〒810-0001 福岡市中央区天神4-10-12
電話番号:092-716-8355
FAX:092-716-8341
Email:info@f-ap.org
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