\Pick up!/先輩就農者さんをご紹介
佐々木毅さん
出身地:東京都
就農年数:20年
この地域/法人で就農しようと思った理由を教えてください
農業に就く前は、大手化学会社で研究開発に従事していました。将来を見据えて農家への転職を考えたのは、既に結婚して一児の父親になっていた30歳の時でした。
新農業人フェアをインターネットで知り一人で訪問しました。幾つかの出展者を回る中、母親の実家であった静岡県のブースが目に止まりました。どんな品目が有望なのかと言った基本的な情報とともに、静岡県の新規就農者研修事業が始まったことを知り、後日、紹介を頂いた伊豆の国市の研修受入農家を訪問しました。
その生産者の職人的な人柄に惹かれたことが、ここで研修を受けたいと思った大きな要因ですが、地域の農業・農村を知らない私にとって課題であった農地探しについても、地域の関係機関が連携して対応するシステムとなっていたことも、大きな安心材料でした。

新農業人フェアに来場してから実際に就農するまでの流れを教えてください
7月に新農業人フェアを訪れ、8月には静岡県の研修制度に応募し、紹介のあった伊豆の国市のイチゴ農家を訪問。9月に関係機関による面接を受けて合格すると、家族も「イチゴならいいよ」といって賛成してくれたため、11月には伊豆の国市に引っ越しました。
我ながら凄いスピードだったと思いますが、1月からはイチゴ農家の元で一年間の本格的な研修に入りました。研修期間中は、伊豆の国市さんや、指導農家さん、農協さんが地域内の農地を探してくれ決まると、ビニールハウスの見積もりを業者に依頼し、翌年の1月に就農すると同時に、借り受けた農地でハウスの建設に着手、同年の9月にイチゴ苗を定植し生産を始めました。
また、5年前には、自分自身が研修受入農家に選ばれ、現在までに2名が就農し、2名が現在研修中ですが、その内1名の山田梨花さんも新農業人フェアを訪れ現在に至っています。

就農を考えている方へのメッセージ
就農に関する情報収集は、まずネットを利用する場合が多いと思いますが、実際に農業現場に近い人の話を聞くことが重要だと思います。最近の新農業人フェアは農協や行政の担当者に加えて、私たち生産者が参加するケースも増えており、情報収集にはお勧めです。
また、就農に当たっては、技術習得も大切ですが、その地域における農地確保や販売面でのサポートが極めて重要であり、こうしたことが充実している地域を選択してほしいと思います。

【全5回】開催日程・場所
全5回にわたり、「新・農業人フェア」を開催いたします。詳細については特設サイトをご覧ください!
■2025年8月2日(土) @歌舞伎座タワー マイナビPLACE 23F(LIVE)
■2025年9月15日(月・祝) @国際フォーラム Eホール(EXPO)
■2025年11月9日(日) @グランキューブ大阪 イベントホール(EXPO)
■2025年11月23日(日) @東京ビッグサイト 東8ホール(EXPO)
■2026年2月11日(水・祝) @東京交通会館 ダイヤモンドホール(LIVE)
※( )内は開催種別。EXPO=農業EXPO、LIVE=農業就職・転職LIVE