ピュアホワイトの特徴
真っ白な粒が特徴
ピュアホワイトは、光沢のある真っ白な粒がびっしりと並んでいるスイートコーンです。見た目のインパクトが抜群なので贈り物にもおすすめです。
圧倒的な甘さとジューシーさ
糖度は18〜19度に達することもあり、これはフルーツのメロンやシャインマスカットに匹敵するレベル。ジューシーで、フルーツのような感覚で楽しめます。また、粒皮が柔らかいため、生でも食べられます。
他のトウモロコシより生産難易度が高い
実はピュアホワイトは栽培がとても難しい品種です。黄色いトウモロコシの花粉が交雑すると、白い粒の中に黄色が混じってしまうため、他品種との距離を十分にとる必要がある上、気温や湿度にも左右されやすく、栽培には高い技術が求められます。そのため、長らく”幻のトウモロコシ”と呼ばれてきました。
近年は生産者も増えつつありますが、それでも市場に出回る量は限られています。出会えたらラッキーな一品です。
生でも加熱でも楽しめる万能さ
ピュアホワイトは生のままでもおいしく食べられますが、蒸したり焼いたりすることで、また違った甘さと香ばしさが引き立ちます。粒皮が柔らかいので、加熱時間が短くて済み、料理の幅も広がります。レンジで簡単に調理できるのも嬉しいポイントです。
ピュアホワイトの旬の時期
旬は7月下旬から9月ごろ
ピュアホワイトの旬は、一般的に7月下旬から9月ごろにかけて。この時期は糖度がぐっと上がり、特においしく食べられます。
地域によって収穫時期が変わる
主な生産地である北海道では、8月中旬から9月上旬が収穫の最盛期。寒暖差が大きいため、甘みがしっかりとのったピュアホワイトが収穫されます。一方、関東や九州などの温暖な地域では、ハウス栽培を活用することで5月下旬頃からの早どりも可能です。出荷のタイミングには地域差があるため、購入する際は産地にも注目してみてください。
ピュアホワイトの栽培が難しい理由
他品種の花粉が大敵
黄粒種(一般的な黄色いトウモロコシ)がピュアホワイトの近くで栽培されていると、その花粉が飛んできて交雑してしまうことがあります。すると、せっかくの白い粒の中に、ぽつんと黄色い粒が混ざってしまうのです。
しかも花粉の飛散範囲は広く、300メートル以上も飛ぶことがあると言われています。品種本来の白さを保つには、周囲で他品種が栽培されていない時期を見計らい、先にピュアホワイトを受粉させることが必要です。
栽培時期が限られる
他のトウモロコシよりも一足早く成長させるためには、通常よりもかなり早い時期に種をまく必要があります。ところが、トウモロコシの発芽に適した温度は25〜30℃。2月や3月では、屋外での発芽はほぼ不可能です。
そこで必要なのがハウス栽培やトンネルの活用。発芽を促すためには暖かい環境を整える必要があり、そのための設備や管理の手間がかかります。
背が高くて倒れやすい
ピュアホワイトは、他のトウモロコシと比べて草丈が高くなりやすく、栽培中に倒れやすいのも悩みのひとつです。風により、穂先が折れて実がつかなくなったり、根元から倒れてしまったりすることも。そのため、しっかりと株を固定する支柱や土寄せなどの工夫が必要になります。
まとめ
流通量が少なく、市場ではなかなかお目にかかれないピュアホワイト。機会があれば、直売所やオンライン販売などでぜひ購入してみてください。生でも楽しめるジューシーさと、フルーツのような甘さ。一度は味わってみる価値があるでしょう。
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