パイナップルリリーとは?
パイナップルリリーの基本情報

パイナップルリリーの学名はEucomis(ユーコミス)。キジカクシ科ユーコミス属に属し、園芸分類では春植え球根の多年草にあたります。原産地は南アフリカやマラウィ、ボツワナ、ジンバブエなど、アフリカ南部の夏季に雨が多い地域です。
野生下ではおよそ10~14種の原種が確認されており、それをもとに多くの園芸品種が誕生しています。草丈は20~100センチほどと品種によって幅があり、大型種は1メートルを超えることもあります。
パイナップルリリーの特徴

パイナップルリリー(英名:Pineapple Lily)は、その名前の通り、まるで小さなパイナップルのような見た目から名づけられた球根植物です。正式な属名はユーコミス(Eucomis)で、ギリシャ語の「美しい髪飾り」という意味が語源になっています。これは、花穂のてっぺんに出る葉(苞葉:ほうよう)が冠のように立ち上がる姿が、華やかな装飾に見えることに由来しています。
また、パイナップルのような形に見えるのは、花の上部につく苞葉が、開花と同時期に展開するからです。この姿が最も美しい時期に合わせて鑑賞のタイミングを計ると、より見応えがあります。鉢植えなら室内に飾っても楽しめるため、家庭でも気軽に季節感を味わえます。
花は花茎(かけい)の周囲に小さな星形の花を多数咲かせます。下から上へ順に咲いていくため、長い期間にわたって楽しめるのも魅力のひとつです。花の色は、白や淡いピンク、黄緑、ワインレッドなどがあり、品種によっては葉に赤紫の斑や光沢をもつタイプも存在します。パイナップルリリーは見た目のユニークさ、草姿の美しさ、手入れのしやすさがそろった植物として、庭植え・鉢植え・切り花と幅広く楽しめる植物です。
パイナップルリリーの花言葉
パイナップルリリーの花言葉には「完璧」「完全」といった意味があり、ユニークな見た目とは裏腹に上品な意味合いが込められています。ギフトフラワーとしても人気があり、特別な思いを込めて贈るのにもふさわしい花です。
パイナップルリリーの開花時期

パイナップルリリーの開花時期は一般的に6月から8月にかけてです。品種や育てる地域によって多少前後はあるものの、梅雨明けから夏本番にかけて見ごろを迎えるケースが多く、初夏の庭を彩る存在として人気があります。
球根を春(4月ごろ)に植え付けておけば、順調に育てば7月には花茎が伸び、星形の小さな花が下から順に咲きはじめます。花は一度に咲くのではなく、数週間かけてゆっくり開花していきます。
パイナップルリリーの育て方

植え付け時期と適した場所
パイナップルリリーの植えつけに最適なのは、気温が安定して暖かくなる春、具体的には4月から5月にかけてです。球根植物であるため、寒さに弱く、霜の心配がなくなってから植え付けを始めましょう。植える場所としては、日当たりと水はけが良い場所を選ぶのが基本です。特に直射日光をしっかり受けられる環境で育てると、葉がしっかりと立ち上がり、茎の間延びを防げます。
庭植えでも鉢植えでも育てられますが、場所を移動できる鉢植えの方が扱いやすいでしょう。土は腐葉土やピートモスを混ぜた有機質に富んだものが最適で、水はけのよい配合が望まれます。鉢植えの場合は、赤玉土を2~3割混ぜると根張りが良くなります。球根は深く植えすぎず、頂部が土に軽く隠れる程度に浅めに植えると、発芽しやすくなります。
水やりと肥料の与え方
パイナップルリリーは生育初期にしっかり水を与えることが大切です。球根から芽が出て葉が伸び始める4月から6月は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水を与えましょう。ただし、常に湿りすぎていると球根が腐るおそれもあるため、水はけの良さを保つことが前提です。庭植えの場合は、晴天が続くときだけ水やりを行い、自然の雨にまかせる程度でも問題ありません。
肥料は植え付け時に緩効性の化成肥料を土に混ぜ込むのが基本です。追肥は、開花前の6月から7月にかけて、同じく緩効性肥料を与えるか、液体肥料を2週間に1度のペースで施します。葉が緑のうちは栄養を吸収して球根に蓄えるため、秋まで継続的に施肥を続けると、翌年の花つきにも良い影響があります。
開花後の手入れ
パイナップルリリーが咲き終わったあとは、球根の栄養をしっかり蓄えるための管理が大切です。まず、種をつけて株が消耗するのを防ぐために、花茎を根元からカットしましょう。
ただし、葉はまだ光合成を行って球根を太らせている重要なパーツなので、秋に自然に枯れるまでは切らずに残しておくのが基本です。葉が青々としているうちは、水やりと液体肥料を継続することで、翌年の開花に向けた球根の質に期待できます。なお、球根は基本的に掘り上げ不要で、数年は植えっぱなしでも育ちます。適切な開花後の管理によって、丈夫でよく咲く株に育てていくことができます。
増やし方
パイナップルリリーは球根植物のため、植え替えや株分けで増やすことができます。植え替えは2~3年に1度が目安で、鉢の底から根が見えたり、花つきが悪くなったと感じたら、翌春に行うとよいでしょう。掘り上げた球根のまわりには小球がついていることがあり、これを分球して別の鉢や場所に植えることで数を増やすことが可能です。ただ、小さな小球は無理に外さず、親球にくっつけたまま育てた方が、早く大きくなりやすいとされています。
また、葉ざしやタネまきでも増やすことができます。葉ざしは7月ごろに葉を5~10センチにカットし、清潔な土にさしておく方法です。発根・発芽には時間がかかり、開花まで2~3年かかりますが、コツコツ育てる楽しみがあります。タネまきは9月から10月が適期で、採取したタネを光が当たる程度に浅くまき、日当たりのよい場所で管理しましょう。
パイナップルリリーの購入方法
ネット通販・園芸店での入手

パイナップルリリーは園芸店の他、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonといった大手通販サイトでも購入可能です。苗や球根のみの取り扱いも見られます。
価格・球根・苗の選び方
価格は品種によってさまざまですが、安いものだと1000円台から購入できます。特に小型種やプンクタータ種はリーズナブルです。
一方、複数球セットや希少品種(カラーリーフ系・大型種)は高価格帯になるケースがあり、珍しいチョコレートパインやバーガンディ系は特に値が張ります。
品種選びでは用途に応じたサイズと価格を目安にすると良いでしょう。切り花向けならやや高価ですが大型種を、インテリア用や寄せ植えならお得な小型種の球根やポット苗を選ぶのがおすすめです。
購入時の注意点

球根や苗は乾燥に弱いため、暖かく雨の少ない時期(3~5月)に購入するのが理想です。また、中には品種未選別のセット販売もあるため、自分で色や草丈を選びたい場合は単品購入や品種指定の商品を選びましょう。サイトによって在庫状況が変わるため、早めのチェックがおすすめです。
まとめ
パイナップルリリーは、そのユニークな見た目と育てやすさから、ガーデニングで人気の球根植物です。栽培管理も比較的やさしく、球根のまま数年育てられる点も魅力です。ネット通販などで手軽に購入でき、品種やサイズも豊富。見た目だけでなく、手入れのしやすさも兼ね備えた、おすすめの季節の花です。
















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