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ピオーネはどんなブドウ? 旬の時期や栽培する方法も解説

ピオーネはどんなブドウ? 旬の時期や栽培する方法も解説

ピオーネは、巨峰とマスカットを親に持つ、大粒で上品な甘さが魅力の黒ブドウです。味わいは濃厚でジューシー、香りも豊かで、まさに「巨峰×マスカット」のハイブリッド品種です。種なし加工もされやすく、皮ごと食べられるものも登場しているため、子どもから大人まで幅広く人気があります。この記事では、そんなピオーネの特徴や旬の時期、おいしい房の見分け方、さらに家庭でも楽しめる栽培方法について、わかりやすくご紹介していきます。

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ピオーネの特徴

大粒で深みのある紫黒色

ピオーネは、1粒あたり15〜20グラムにもなる大粒のブドウで、見た目にも存在感があります。果皮は深みのある紫黒色をしています。

濃厚な甘さとさわやかな香り

ピオーネの魅力は見た目だけではありません。糖度が高く、しっかりとした甘さの中に、ほどよい酸味と爽やかな香りが感じられます。このバランスがとても良く、後味まで心地よいのが特徴です。巨峰の濃厚な甘さに、マスカット由来のフレッシュな香りがプラスされている印象です。

果肉がしっかりしていてジューシー

果肉は引き締まっていて歯ごたえがあり、皮離れも良好。口に入れた瞬間にジュワッと果汁があふれ出し、濃厚な味わいが広がります。噛むたびに果実のうまみが感じられるので、食べ応えもしっかりあります。

巨峰との違いは?

ピオーネは、巨峰とカノンホール・マスカットを掛け合わせて生まれた品種です。そのため、見た目は巨峰にそっくりですが、香りと酸味に違いがあります。マスカット由来の華やかな香りと、ややすっきりとした後味がピオーネの個性となっています。

日持ちしやすく扱いやすい

ピオーネは粒がしっかりしていて落ちにくく、輸送や保存にも比較的強いのが特徴。日持ちが良いので贈り物やお取り寄せにもぴったりです。旬の時期に手に入れたら、冷蔵保存や冷凍保存で長く楽しむこともできますよ。

ピオーネの旬の時期

旬は8月下旬〜9月末

ピオーネは8月下旬ごろから9月に入ると本格的な食べごろを迎えます。この時期は糖度がぐっと上がり、果肉もより引き締まります。

地域によって旬の時期が少し変わる

ピオーネは岡山県、山梨県、香川県など全国各地で栽培されていますが、産地によって収穫のタイミングが少しずつ異なります。標高の高い地域では成熟がゆっくり進むため、同じ露地ものでも9月中旬〜10月初旬まで楽しめるところもあります。

ハウス栽培なら少し早く楽しめる

もう少し早い時期に食べたいという方には、ハウス栽培のピオーネがおすすめ。加温ハウスなら4月下旬ごろから出荷が始まり、5〜6月には市場に並びます。外気の影響を受けにくく、品質が安定しやすいため、贈答用としても人気です。

おいしいピオーネの選び方

粒の表面にブルームがある

ピオーネの表面に見える白い粉「ブルーム」は新鮮さの証し。これは果実が自ら出す天然のロウ成分で、果汁の蒸発を防いでくれる役割があります。農薬ではないのでご安心を。全体にブルームがしっかりついているものほど鮮度がよく、甘さも期待できますよ。

黒に近い濃い色の粒を選ぶ

ピオーネの魅力はなんといってもその濃い紫黒色。黒みが濃いものほど良い環境でしっかり育った証しです。色の薄いものや赤紫っぽいものは、未熟な可能性があるので注意。濃い色の房を選ぶのがコツです。

粒の間隔が適度に空いている

ぎっしり詰まっている方がおいしそうと思われがちですが、実はそうとも限りません。熟して甘くなったピオーネは粒がふくらみ、自然と粒と粒の間隔が空いてきます。適度に隙間があり、房全体がゆるやかに垂れているような見た目が理想です。

ピオーネの栽培方法

苗の選び方と植え付け

ピオーネは接ぎ木苗を選ぶのが基本です。接ぎ木苗は病害虫に強く、生育も安定しやすいため、初心者にもおすすめです。鉢植えであれば10号サイズ以上の鉢を用意し、果樹用の培養土か、野菜用の土に鹿沼土を混ぜたもので植え付けます。

植え付けのベストシーズンは、ブドウが休眠期に入る11月~2月。根を傷つけないように優しく広げ、接ぎ木部分が土に埋まらないように注意して植えましょう。露地植えの場合は1カ月前に堆肥(たいひ)と石灰を混ぜ込んでおくと、土がなじんで根の張りが良くなります。

仕立てと誘引

ピオーネは1年目から育ち方のクセを見ながら枝の形を整えていきます。鉢植えなら支柱を円形に組んで「あんどん仕立て」、地植えなら水平に枝を伸ばす「一文字仕立て」が定番です。枝を支柱にらせん状に誘引していくことで、日光が全体に行きわたり、風通しも確保できます。

芽かき・摘房・摘粒

2年目以降になると、ブドウらしい房が育ってきます。ただし、実をつけすぎると粒が小さくなったり、甘みがのらなかったりすることも。そこで重要になるのが芽かき・摘房(てきぼう)・摘粒(てきりゅう)といった管理作業です。

・芽かき:20センチ間隔で新梢を間引き、枝が混み合わないようにします。
・摘房:全体で7〜8房に調整し、実に栄養がしっかり届くようにします。
・摘粒:1房あたり30〜35粒を目安に、形の悪い粒や密着している粒を取り除きます。

袋かけと病害虫対策

摘粒が終わったら、果房に袋をかけて病害虫や日焼け、雨による裂果を防ぎます。特に梅雨時期は晩腐病(おそぐされびょう)や黒とう病に要注意。できれば雨よけのシートも準備しておくと安心です。薬剤を使わずに育てたい場合は、通気性と防虫性に優れた袋を使うと効果的です。

収穫について

8月中旬から9月前半にかけて、ピオーネは収穫の時期を迎えます。袋をそっと外して果実の色づきを確認し、試しに一粒味見しておいしいと感じたら収穫の合図。軸をハサミで切り取り、果粒に触れないように丁寧に扱いましょう。

まとめ

ピオーネは、見た目の美しさと濃厚な甘さ、そしてフルーティーな香りが魅力のブドウです。旬の時期にはぜひ、おいしいピオーネを選んで味わってみてください。

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