クイーンニーナの基本情報

品種登録までの経緯
クイーンニーナは、広島県の果樹試験場安芸津支場でブドウ安芸津20号と安芸クイーンを交配して育成された赤ブドウです。1992年に交配が行われ、長年の選抜と試験栽培を経て、2011年に正式に品種登録されました。
ちなみに、名前の「ニーナ」は、旧系統名の安芸津27号の「27」と、スペイン語で女の子を意味する「Niña(ニーニャ)」を掛け合わせたもの。可愛らしさと親しみやすさを感じさせる名前になっています。
見た目や糖度

クイーンニーナの最大の魅力は、鮮やかな赤い果皮と一粒およそ17グラムにもなる大粒果実です。しかもただ大きいだけでなく、糖度は平均21度と非常に高く、甘さのインパクトも十分です。
シャインマスカットや巨峰と比べても、糖度の面ではトップクラスに位置づけられるほど。口に含むとパリッとした皮がはじけ、ジューシーな果汁が広がり、ほんのりとした酸味が甘さを引き立ててくれます。
種なしが一般的
クイーンニーナは、種なし栽培が一般的です。種ありブドウに比べて栽培の手間がかかっている分、食べやすさが格段に上がっています。また、果皮が薄めで渋みが少なく、皮ごと食べても違和感がないため、手軽に楽しめるのも大きなポイントです。
クイーンニーナの旬の時期

クイーンニーナの収穫時期は、8月下旬から9月上旬ごろです。特に露地栽培ではこの時期に旬を迎えます。早い地域では9月上旬から出荷が始まり、冷蔵保存されたものも含めると11月上旬ごろまで店頭に並ぶこともあります。産地や気候によって多少前後しますが、もっともおいしいタイミングで味わいたいなら、9月中旬ごろを目安に手に取るのがおすすめです。
おいしいクイーンニーナの選び方

果皮の色づきをチェック
クイーンニーナの特徴である鮮やかな赤色の粒は、品質を見分ける大きな目安です。房全体がしっかりと赤く色づいているものほど、甘みがしっかりのっています。時期や栽培環境によっては少し黄色みが残ることもありますが、できるだけ濃く赤く色づいた房を選ぶとよいでしょう。
軸の状態を確認
ブドウの鮮度を見極めるには、軸をチェックするのがポイントです。緑色でみずみずしい軸なら、新鮮な証拠。反対に、軸が茶色く枯れているものは、収穫から日が経っている可能性が高いため注意しましょう。
果皮の張りとブルームを確認
粒に張りがあり、表面にうっすら白い粉(ブルーム)が残っているクイーンニーナはとても新鮮です。ブルームは果実が自らを守るために作る天然成分で、鮮度の高さを示します。
クイーンニーナの栽培方法

植え付け時期と場所選び
クイーンニーナの植え付けに適した時期は、休眠期にあたる11月〜翌年2月ごろ。寒い時期ですが、このタイミングなら根への負担が少なく、しっかり根付いてくれます。植え付け場所は、日当たりが良く、水はけの良い場所を選びましょう。湿気が多すぎると根腐れのリスクがあるので注意してください。
鉢植えの場合は10号以上の鉢を、地植えの場合は堆肥(たいひ)を混ぜて土壌改良した植え穴を用意しましょう。植えた後はたっぷり水やりして、しっかり根を定着させます。
支柱や棚の準備
クイーンニーナはつる性の果樹なので、最初から支柱や棚をしっかり準備しておきます。鉢植えなら90センチほどの支柱にまっすぐ誘引して、庭植えならブドウ棚を組んで横に広げていきましょう。棚の高さは、女性や子どもでも手が届く1.5〜1.8メートルくらいが目安です。
仕立て方で収穫量や管理のしやすさが大きく変わるので、無理のない高さ・大きさに仕立てることが長く栽培を楽しむコツ。植え付け直後は地際から40センチくらいで剪定(せんてい)するのも、丈夫で真っすぐな主幹を育てるための大切なステップです。
水やりと肥料管理
クイーンニーナは過湿に弱いので、水やりは乾いたらたっぷりが基本。地植えなら基本的に自然の雨任せでOKですが、真夏の乾燥期や、植え付け直後は注意して水を与えます。鉢植えの場合は数日に一度、土が乾いてからしっかりと水やりを。
肥料は基本的に少なめで大丈夫です。樹勢が強くなりすぎると果実の品質が落ちるため、有機肥料を秋に一度与えるくらいがちょうどよいでしょう。
ジベレリン処理と摘果
クイーンニーナを種なしにするためには、ジベレリン処理を行います。開花直後に1回目、10〜15日後に2回目、花房全体をジベレリン液に浸します。タイミングがずれると種なしにならなかったり、実が落ちたりするため、注意が必要です。
また、大きくて甘い果実を育てるためには摘果(てきか)も欠かせません。枝に実をつけすぎると粒が小さくなったり裂果の原因になったりするため、ひと房あたり30粒程度に絞って、しっかり栄養を集中させましょう。
収穫作業
クイーンニーナの収穫時期は8月下旬から9月上旬。完熟すると鮮やかな赤色になり、粒を触るとほんのり柔らかさと弾力を感じられます。収穫の際は、房の上の方をハサミでカットしてやさしく取り扱うと、粒が落ちるのを防げます。
まとめ
クイーンニーナは、鮮やかな赤い果皮とたっぷりの甘さが魅力の大粒ブドウです。旬は8月下旬〜9月上旬ごろで、手軽に皮ごと楽しめるのも人気の理由。適切な環境と管理で、家庭でも栽培が可能です。栽培のコツを押さえれば、甘くジューシーな果実をたっぷり収穫できるでしょう。
















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