荒れた畑に、再びひとすじの道を
過疎化とともに増えた耕作放棄地。太田黒周二さん率いるアグリファーム未来は、その現実に背を向けず、まずは自ら手を入れることから始めました。選んだのは、地域の土と相性がよく、暮らしの味方でもあるさつまいも。やがていちごも加わり、四季を通じて地域の畑に人の手が入る循環を取り戻していきます。「未来の子どもたちに豊かな景色を残したい」。その思いが、日々の作業の背骨です。

同社が大切にしているのは、安心で安全な作物づくりを一貫して行い、確かな品質で届けること。栽培現場での管理はもちろん、収穫後の扱い、保管、輸送までを“同じ基準”でつなぐことにこだわります。農場の出口まで責任を持つ姿勢は、ブランドづくりにも直結。社名に掲げた「未来」は、品質への約束でもあります。
強みの1つ「自社物流」。鮮度と信頼を、そのまま運ぶ
同社ならではの特長が、自社の物流を持つこと。畑から出荷先までの時間や温度管理を自分たちの手でコントロールできるため、鮮度と品質を保ったまま、約束のときに約束の場所へ届けられます。ブランドを育てるうえで欠かせない「安定した供給」と「確かな品質」。その両輪を、物流の力で支えています。
6次化で育てるオリジナルブランド「灯籠蜜いも」
アグリファーム未来の象徴は、自社ブランドのさつまいも「灯籠蜜いも」。干し芋やさつまいもチップスといった加工にも取り組み、素材の魅力を多角的に引き出しています。家庭での楽しみ方が広がる商品を、これからも開発していく計画です。生鮮だけでなく加工まで担うことで、天候や相場に左右されにくい体制を整えつつ、地域発の“おいしい物語”を編んでいきます。

地域の味を磨き上げ、ブランドへ
鹿北の風土に根ざしたさつまいもといちごを、地域の顔となるブランドへ育てていく。それがアグリファーム未来のビジョンです。6次産業化を推進し、原料づくりから商品化、情報発信までを一貫して行う。地域の生産背景やつくり手の思いが乗った商品は、手に取る人の共感を呼び、ひとつの“地域ブランド”として確かな存在感を帯びていきます。
荒れた畑を再生し、仕事としての農を成り立たせ、地域の味を次世代につなぐ。アグリファーム未来の取り組みは、目の前の一枚の畑を超え、地域の記憶と誇りを未来へ橋渡しをする営みです。商品開発を重ね、ブランド力を高め、鹿北から全国へ。社名の通り、“未来”を見据えた歩みは、静かに、確かに加速しています。「未来の子どもたちへ」つながる畑づくりへ、今まさに歩み始めています。

















