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スーパーフード「モリンガ」とは? 栄養素や活用法、家庭菜園の方法などを解説

スーパーフード「モリンガ」とは? 栄養素や活用法、家庭菜園の方法などを解説

モリンガは奇跡の木とも呼ばれ、古くから食用や薬草として親しまれてきた植物です。近年ではスーパーフードとして注目を集め、葉や種子にはビタミン・ミネラル・アミノ酸など多彩な栄養素が含まれていることから、健康志向の高まりとともに利用が広がっています。本記事では、モリンガの基本情報や栄養素、活用方法、栽培方法までわかりやすく解説します。

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モリンガとは?

モリンガ

インド原産で奇跡の木と呼ばれる理由

モリンガ(学名:Moringa oleifera)は、北インドのヒマラヤ山麓(さんろく)が原産とされるワサビノキ科の植物です。その栄養価の高さや利用価値の多さから「奇跡の木」「生命の木」とも呼ばれています。

葉や種、根までほとんど捨てる部分がなく、ビタミン・ミネラル・アミノ酸など多数の栄養素を含むとされ、食材としての価値が非常に高いのが特徴です。また、成長が非常に早く、乾燥や痩せた土地でも育つ強靭(きょうじん)さを持つため、食料不足や栄養改善の食材としても注目されています。

世界中で利用されている

モリンガはインドをはじめアフリカ、中南米など世界の広い地域で活用されています。古代インドの伝統医学アーユルヴェーダでは300以上の効能があると伝えられ、食用や薬草として長く利用されてきました。

エジプトでは古代からモリンガオイルが美容や保存料として用いられ、種子は水質浄化に、根や木材は生活資材に使われてきました。さらに、根が深く伸びる特性を活かして砂漠化防止や土壌改良に役立てられるなど、環境保全の面でも価値が認められています。

日本で注目度が高まっている

モリンガ茶
日本では2000年代以降、健康志向の高まりとともにスーパーフードとしてモリンガが注目されるようになりました。パウダーやお茶、サプリメントといった形で輸入され、日常に取り入れる人が増えています。

また、沖縄や九州南部など温暖な地域では国産モリンガの栽培も試みられ、地域ブランドとしての商品化も進んでいます。こうした流れにより、通販や自然食品店でモリンガ商品を見かける機会も増え、今後さらに人気が広がると考えられています。

モリンガに含まれる主な栄養素

モリンガパウダー

ビタミン・ミネラルが豊富

モリンガの葉は、ビタミンA(βカロテン)・B群・C・E・Kのほか、カルシウム・カリウム・鉄・マグネシウムなどのミネラルを幅広く含むことで知られています。乾燥葉(リーフパウダー)では水分が少ないぶん栄養素が濃縮されやすく、特にカルシウムやカリウムなどの含有量が高いとされています。

さらに、痩せた土地でも生育できる強さから、セレンや硫黄など特定のミネラルを葉に取り込みやすい性質も報告されています。含有量は葉・若さや・種などの部位や加工方法によって異なるため、商品を利用する際はラベルの栄養表示を確認し、食事全体のバランスの中で活用するのが望ましいです。

アミノ酸やポリフェノールなど健康に役立つ栄養素

モリンガの葉はタンパク質源としても注目され、リジン・ロイシン・メチオニン・トリプトファンなど必須アミノ酸を含んでいます。また、フラボノイドやフェノール酸といったポリフェノール類も多彩で、クエルセチン、ケンフェロール、クロロゲン酸、ルチン、アストラガリンなどが主要な成分として知られています。

これらは抗酸化作用を持つ物質として研究対象になっており、モリンガ葉の特徴的な栄養成分となっています。なお、栽培環境や加工方法によって含有量は変動するため、サプリメントなどを選ぶ場合は、原料部位や製法、含有成分の明記がある製品を参考にすると安心です。

他のスーパーフード(ケール・スピルリナなど)との比較

スーパーフードと呼ばれる食品の中でも、モリンガはビタミンやミネラルの総合力で評価されています。ケールと比較すると、ビタミンやカルシウムなどの微量栄養素が豊富で、緑黄色野菜としての強みを持っています。
一方、スピルリナはタンパク質含有量が非常に高く、乾燥重量の半分以上をタンパク質が占めるのが特徴です。

つまり、ビタミンやミネラル補給にはモリンガやケール、タンパク質補給にはスピルリナといったように、それぞれの得意分野があります。栄養価は産地や加工方法によっても変動するため、同じ基準で比較し、目的に合わせて取り入れることがおすすめです。

参考記事
・太陽化学株式会社(https://www.taiyokagaku.com/lab/trend/16/)
・Comoyam(https://comoyam.com/blog/moringa/)
・MONOEARTH(https://monoearth.jp/blogs/journal/moringa_blog1)
・本然農園(https://honzen.co.jp/blog/284/)

モリンガの活用方法

お茶やサプリメントで取り入れる

モリンガ茶
モリンガを摂取する方法で代表的なのがモリンガ茶です。乾燥させた葉を煎じて飲むことで、日常的に取り入れやすい形になっており、モリンガの葉を粉末化したパウダーは、飲料や料理に混ぜやすく、栄養を効率的に摂取できる点が人気です。サプリメントもタブレットやカプセルタイプで販売されており、忙しい生活の中でも手軽に継続できるのがメリットです。

料理に混ぜて活用する

モリンガのパスタ
モリンガは、普段の食事に取り入れやすい食材でもあります。例えばパスタ料理にモリンガパウダーを加えると、麺やソースにほんのりとした緑の色みが加わり、見た目も栄養価もアップします。クリームソースやオイルベースのパスタに混ぜれば、抹茶風のコクと彩りを楽しむことができるでしょう。

また、ヨーグルトにモリンガを振りかければ、忙しい朝でも手軽に栄養をプラスできます。さらにハチミツやフルーツと合わせれば苦みが和らぎ、子どもでも食べやすい一品になるので、毎日の食生活に無理なく取り入れられる工夫としておすすめです。

環境面でも利用されている

モリンガ
モリンガは人の健康だけでなく、環境保全の分野でも注目されています。乾燥した土地でも生育する強さを持ち、深く伸びる根は土壌の流出を防ぎ、砂漠化の抑制に役立ちます。さらに、落葉は土壌改良につながり、地域の農業基盤を整える効果が期待されています。

また、モリンガの種子には水質浄化作用があり、不純物を吸着して沈殿させる特性が確認されています。これにより、化学薬品を使わずに飲料水を確保できる方法として、発展途上国や災害時の水不足対策でも活用が進められています。

モリンガの栽培方法

モリンガの栽培方法

種まきの適期と準備

モリンガは熱帯・亜熱帯原産で、発芽には25℃前後の気温が必要です。日本では夜間の気温が安定して20℃を下回らない5月下旬〜6月頃が播種のベストタイミングです。早すぎると低温で発芽が遅れ、逆に遅いと十分に生育する前に寒さが来て枯れてしまいます。

まき方は、直径8センチ程度のポットやセルトレイに1粒ずつ、深さ2〜3センチ(人さし指の第一関節くらい)に植えるのが基本です。培土は市販の種まき培土がおすすめ。粒が細かく排水性・保水性のバランスが良いため根張りが安定します。

発芽率は種の鮮度に左右されるので、前年の余り種よりも、その年に収穫・輸入された新しい種を用意するのが理想的です。

発芽と水やりのコツ

種まき後は1〜2週間で発芽が見られます。その間は表土が乾かないように1日1回を目安に軽く水やりをします。ただし、水分を与えすぎると種が腐ったり、発芽後に根腐れを起こしたりするため注意が必要です。鉢底石を敷いて水はけを良くしておくのも良いでしょう。

発芽後の苗は非常に繊細で、急激な環境変化に弱い傾向があります。室内で発芽させた苗を急に屋外へ出すと、乾燥や直射日光でしおれて枯れてしまうことがあります。

そのため、最初から屋外の半日陰に置いて発芽させ、光や風に少しずつ慣らしていくと丈夫に育ちます。葉が3〜4枚展開したら本格的に日なたに移動し、日照時間を徐々に延ばすと順調に成長します。

土・肥料・日当たりの管理

本葉が数枚出て根が安定したら、栄養分の多い培養土に植え替えます。市販の野菜用培養土で問題ありませんが、水はけを良くするためにパーライトや赤玉土を2割程度混ぜるとさらに効果的です。肥料は緩効性肥料を元肥として混ぜ込み、その後は月に1回程度の追肥で十分です。

モリンガは強い日差しを好み、生育スピードも非常に速い植物です。条件が整えば数カ月で1メートルを超えることもあります。日照不足では徒長してひ弱になり、葉も小さくなりますので、できる限り日当たりの良い場所で育てるのが大切です。

夏場は水切れに注意し、朝夕にたっぷり水を与えると元気に育ちます。逆に梅雨時や雨が続く時期は、水のやりすぎで根腐れを起こしやすいので、鉢底からしっかり排水できる環境を整えておくことが重要です。

病害虫と注意点

モリンガは強健な植物ですが、日本での栽培ではいくつかの害虫に注意が必要です。特に発芽直後の柔らかい芽はネキリムシに食べられやすく、地際から苗が切られて倒れてしまうことがあります。これを防ぐためには、播種直後に鉢底石や防虫ネットを利用したり、株元に鉢底ネットを敷いておいたりすると効果的です。

加えて、若芽や新芽にはアブラムシが発生しやすく、吸汁によって生育が止まったり葉が縮れたりする場合があります。見つけ次第、指でつまんで除去するほか、水で洗い流すのが家庭菜園向けの対処法です。

大規模栽培でなければ薬剤散布は不要で、風通しを良くして過湿を避けるだけでも被害を軽減できます。また、梅雨時期は蒸れによるカビや根腐れが起きやすいため、水はけのよい土・鉢底石・高畝栽培を意識することが栽培成功のポイントです。

収穫と活用

モリンガは種まきから約3〜4カ月で30〜60センチ程度に成長し、柔らかい若葉から収穫が可能です。収穫方法は、ハサミで先端の若芽を切り戻す摘心が基本で、これにより側枝が増えて新芽がどんどん出てきます。

1株から夏の間に数回収穫でき、家庭菜園でも十分な葉が得られます。収穫した葉はそのままサラダやおひたしにするほか、乾燥させてお茶やパウダーに利用できます。フレッシュな葉は傷みやすいため、収穫後はすぐに使うか乾燥保存がおすすめです。

なお、日本では花や種が熟す前に寒さで枯れることが多く、葉の収穫を中心に楽しむのが現実的です。

冬越しの工夫

モリンガは気温が10℃を下回ると葉が黄変・落葉し、0℃前後では株そのものが枯死してしまいます。沖縄などの暖地では露地越冬が可能ですが、本州以北では工夫が必要です。

鉢植えの場合は11月頃に室内へ取り込み、日当たりの良い窓辺で管理するのが一般的です。水やりは生育が止まるため控えめにし、土が乾いたら与える程度にします。

露地植えの場合は、秋の終わりに株元を敷きわらや腐葉土でマルチングし、株元を保温して越冬を試みる方法もありますが、寒冷地では難しいのが実情です。そのため、春に新たな種を播いて毎年育てる一年草的な扱いにするのが日本の気候では現実的です。

モリンガはどこで買える?

通販サイト

通販(Amazon・楽天・公式サイト)

モリンガ製品は通販がもっとも選択肢が豊富です。パウダー・お茶・サプリメントなど形状別に品揃えがあり、内容量や産地、有機認証の有無で比較しやすいのが強みです。例えば有機JAS認証のパウダー100グラムが単品で流通しており、価格と規格を見比べて選べます。

ティーバッグも大容量セットが多数出品され、コスパ重視の購入に向きます。あわせて、国産(沖縄など)を扱う生産者の公式ショップや、定期便で小容量を継続購入できるブランドも存在します。

価格だけでなく「部位(葉のみか)」「乾燥方法」「有機認証や検査情報」の表示を確認し、レビューは“飲みやすさ・粉の溶けやすさ・におい”の観点で読むと失敗しにくくなります。

健康食品店や自然食品ショップ

実店舗でも、オーガニック系スーパーや自然食品店で取り扱いがあります。店頭の利点は、粉末の色味や香り、タブレットの大きさ、ティーバッグの形状などを実物で確認できる点です。

とくに国産原料や無添加をうたう製品は、スタッフに製造方法や原料部位(葉のみ使用か)を直接たずねられるのが安心材料になります。実店舗では、同一ブランドでも「パウダー30グラム」「タブレット」「ティーバッグ」など複数形態を並べていることが多く、目的に合わせて選択可能です。

まとめ

モリンガは奇跡の木と呼ばれるほど栄養価が高く、ビタミン・ミネラル・アミノ酸などを幅広く含む植物です。お茶やパウダー、サプリメントといった形で手軽に取り入れられるだけでなく、家庭菜園で育てて葉を収穫し、日々の食生活に活用する楽しみ方もあります。

また、砂漠緑化や水質浄化といった環境面での可能性も注目され、健康と持続可能な社会の両方に貢献できる存在として世界的に評価されています。

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