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ブラックサポテとはどんな果物? 旬・選び方・栽培方法までわかりやすく解説

ブラックサポテとはどんな果物? 旬・選び方・栽培方法までわかりやすく解説

チョコレートプリンのような果物としてSNSで話題のブラックサポテ。外見は地味でも、中はとろけるような食感が魅力です。日本ではまだ珍しい存在ですが、熱帯地域では人気の果実として知られています。本記事では、ブラックサポテの基本情報に加え、旬の時期や選び方、家庭での栽培方法までを初心者にもわかりやすく解説します。

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ブラックサポテとは?

チョコレートプリンのような果肉をもつ熱帯果樹

ブラックサポテは、中央アメリカ原産のカキノキ科カキノキ属の常緑樹で、果実が熟すとチョコレートプリンのような見た目と食感になることから「チョコレートプリンフルーツ」とも呼ばれています。果皮は緑色のままで、果肉が完熟すると黒く変化します。完熟した果肉は羊羹のように柔らかく、独特の舌触りとまろやかな味わいが楽しめます。

ホワイトサポテとはまったくの別物

名前が似ているホワイトサポテとは別種で、ホワイトサポテはミカン科、ブラックサポテはカキノキ科に属します。混同されやすいものの、両者は分類も味もまったくの別物。ホワイトサポテはなめらかで甘みが強いのに対し、ブラックサポテは甘さ控えめで柿やカカオに近い独特の風味をもっています。

熟し方と食べ方のポイント


ブラックサポテは「クライマクテリック型果実」(収穫後に追熟が進むタイプ)に分類され、収穫後の追熟が欠かせません。未熟な状態では渋みが強く、食べると口内に痛みを感じるほど。完熟させることでタンニンが不活性化し、渋みが甘みに変わります。果肉がしっかり柔らかくなったものをスプーンですくって食べるのが王道の楽しみ方。ヨーグルトやバナナと合わせると相性が良く、デザート感覚で楽しめます。

個体差が大きく当たり外れのある果実

沖縄などで自家栽培されるブラックサポテは、種から育てられることが多いため、果実の品質にはばらつきがあります。「まったく甘くない」「味が薄い」と感じる個体もあれば、「濃厚でコクのある風味」をもつ当たり果もあります。

ブラックサポテの旬の時期


ブラックサポテの主な原産地はメキシコや中央アメリカ、コロンビア南部などの熱帯地域で、一般的な旬の時期は9〜12月ごろです。地域によっては年に2回収穫できることもありますが、もっとも品質の良い実が出回るのはこの期間です。熱帯果樹のため、気候の影響を受けやすく、年によって収穫時期が前後する場合もあります。日本ではブラックサポテは沖縄や鹿児島などの温暖地でわずかに栽培されています。

おいしいブラックサポテの選び方

指で軽く押してみる

ブラックサポテは外見が熟しても緑色のままなので、見た目だけでは完熟しているかどうかの判断が難しい果物です。収穫直後のものは固く締まっていて、内部に渋みが残るためそのままでは食べられません。表皮にややシワが入り、指で軽く押して柔らかく感じるようになったら食べ頃。表面がまだツルンとして硬い場合は、追熟を待ちましょう。

重さと弾力をチェックする

ブラックサポテを選ぶ際は、手に持ったときのずっしり感と、表皮を押したときの柔らかさが目安になります。実が軽くて硬いのは熟していない証拠です。逆に、柔らかすぎて液がにじむようなものは熟しすぎて劣化が始まっている可能性があります。理想的なのは、やや弾力がありつつも張りが残っている状態の実です。

ブラックサポテの栽培方法

温暖な地域向きの熱帯果樹

ブラックサポテは熱帯〜亜熱帯地域に自生する果樹で、日本国内では沖縄や九州南部などの比較的温暖な地域で栽培が可能です。耐寒性が低く、5℃を下回ると落葉や枯死のリスクがあるため、温暖な地域以外では鉢植えでの温室栽培が推奨されます。日当たりと水はけの良い場所を好み、乾燥には比較的強い性質があります。寒冷地での露地栽培は難しく、鉢植えでの室内管理が基本です。

種から育てることも可能

ブラックサポテは果実の中に複数の大きな種を含んでおり、市販果実から取り出した種を使って発芽させることができます。種まきの適期は5〜6月。20〜30℃の気温が必要なので、発芽までは室内やビニールハウスで管理します。発芽後は成長が比較的早く、1〜2年で1メートル前後まで育つことも。ただし、種から育てた場合、実がなるまでに5〜7年ほどかかる点は覚えておきましょう。

鉢植え管理で越冬対策を

寒冷地では鉢植えが基本です。大きめのプランターに水はけのよい土を用い、根詰まりを防ぐため1〜2年ごとに植え替えが必要です。冬季は5℃以下にならないように室内や温室に取り込み、できれば15℃以上をキープします。また、寒さに弱いため冬は水やりを控えめにし、根腐れを防ぐことが大切です。春以降にしっかり日光に当てると、新芽が育ちやすくなります。

実をつけるには人工授粉が効果的

ブラックサポテは単為結果性(受粉なしで実をつける性質)が低く、開花しても自然に実がならないことがあります。確実に結実させたい場合は、朝のうちに筆や綿棒を使って人工授粉を行うのが効果的です。雌花と雄花が別に咲く場合もあるため、開花状況をよく観察しながら作業を進めましょう。また、接ぎ木苗であれば種からよりも早く実がなる傾向があり、3〜4年で収穫できることもあります。

収穫のタイミングと方法

ブラックサポテの果実は、開花から約5〜6カ月ほどかけてゆっくりと成長します。収穫の目安は果皮が艶を帯び、色が深くなって重みが増した頃です。ただし、見た目の変化はわずかなので、手に持ったときのずっしり感や果梗部の割れ具合をよく観察することが大切です。果実は完熟すると自然に落果しやすくなるため、その少し前にハサミで切り取るのがベスト。収穫後は常温で追熟させてから食べると、本来の甘さや食感が引き出されます。

まとめ

ブラックサポテは、チョコレートのような独特の見た目と風味をもつ希少な熱帯果樹です。追熟によって甘さが引き立ち、ヨーグルトやスイーツにもよく合います。日本では流通量が少ないものの、温暖な地域では家庭でも栽培が可能です。発芽や収穫には時間がかかりますが、成長を見守る楽しさも魅力のひとつ。果物が好きで珍しい植物を育てたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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