土づくりにおける緑肥作物のメリット
昨今の資材高騰や異常気象など、農業を取り巻く環境が変化していく中、土壌本来の生産性を高めるべく、土づくりの重要性が再認識されています。
土づくりの基本は、土壌に有機物を還元すること。緑肥作物の良い点は、少量の種子を播種するだけで、土づくりを実践することができる点です。緑肥作物の種子を圃場に播いて生育させ、すき込むことで地力増進効果がもたらされ、土壌の物理性・化学性・生物性における改善が期待できるのです。
数ある緑肥作物の中でも今回ご紹介するのは、雪印種苗のベストセラー緑肥作物であるアウェナ ストリゴサ(エンバク野生種)の「ヘイオーツ」(イネ科作物)です。
「ヘイオーツ」は1982年の販売開始から40年経った今も雪印種苗の看板商品としてお客さまに選ばれ続けている商品です。栽培のしやすさはもちろんのこと、マルチな機能性を持ち合わせているためどんな作物とも相性が良いことが選ばれるゆえんとなっています。
紹介ページはこちら

【「ヘイオーツ」の特性①】キタネグサレセンチュウ対抗植物である
土壌中の植物寄生性線虫の密度を下げる植物を「対抗植物」と呼びますが、「ヘイオーツ」は根物野菜で問題となるキタネグサレセンチュウの対抗植物です。「ヘイオーツ」栽培期間中に、線虫は「ヘイオーツ」の根の中に入り込み、根内での成長が妨げられるという現象に見舞われます。線虫は寄生した根内で産卵をしますが、成長が妨げられているせいで産卵数は減少します。「ヘイオーツ」は他商品と比べても卵率が低い点が特徴的です。ダイコンやゴボウなどの根物野菜の前作に「ヘイオーツ」を栽培すれば、線虫被害を抑えることができます。また、キタネグサレセンチュウの存在は病害を助長する原因にもなり、例えば群馬県の高冷地ではキャベツバーティシリウム萎凋病を抑制するために「ヘイオーツ」が使われている事例があります。

【「ヘイオーツ」の特性②】アブラナ科野菜根こぶ病の発病を軽減する
根こぶ病はアブラナ科野菜産地でよく耳にする連作障害の一つですが、「ヘイオーツ」は本病に対しておとり作物としての効果を発揮します。アブラナ科野菜の根に対してと同様に、「ヘイオーツ」の根にも菌が感染しますが、アブラナ科野菜のようなこぶは形成されず、新しい休眠胞子が生産されないため、土壌中の菌密度が減っていきます。アブラナ科野菜の中でもブロッコリーは2026年度から指定野菜に追加されることもあり、各地で栽培面積が拡大している品目ですが、連作障害が起きる前に「ヘイオーツ」で対策を講じておくのも一手です。特性①②に共通することとして、線虫や菌の密度が高くなりすぎた圃場では「ヘイオーツ」の効果が見えにくい場合があります。あくまで、被害が甚大になる前の予防的措置という観点が必要です。
【「ヘイオーツ」の特性③】ジャガイモそうか病の発病を軽減する
「ヘイオーツ」単体でもジャガイモそうか病の発病軽減効果が認められていますが、激発圃場では「ヘイオーツ」を年2作栽培し、土壌pH調整(酸性化)と組み合わせることで、発病が軽減することを確認しています。激発圃場ではキタネグサレセンチュウが増殖しているパターンもあり、特性①の通りジャガイモに「ヘイオーツ」を導入する場合でも、線虫の増殖が抑制され減収を防ぐことができます。
【「ヘイオーツ」栽培のポイント】
「ヘイオーツ」はエンバク野生種であり、種子は割と大きめです。緑肥ビギナーにとっても栽培しやすい品種です。

涼しい気候を好むため、春播きや秋播きに適しています。暑さには強くないため、暑い時期を避けて栽培してください。このことは、昨今の北海道で問題となっているエンバクいもち病に罹病しないようにするためにも有効です。秋播きでの越冬利用は東北南部以西に限ります。
上記特性①~③の効果を得るには、圃場に均一に「ヘイオーツ」を生育させる必要があります。裸地があるとそこから発生する雑草により効果が減ってしまいます。また、充分な生育期間(春播きであれば60日程度)をとり、根をしっかりと土壌中に張らせることが重要です。春播きで60日程度栽培すれば、出穂が始まります。雑草化しないように、この頃を目安にすき込みをします。その後、数回の耕耘で十分に腐熟させ後作に繋げていきます。

良質な土づくりのために、キタネグサレセンチュウの抑制や土壌病害の対策に有効な「ヘイオーツ」をぜひこの機会に試してみませんか?「ヘイオーツ」に関する簡単なアンケートにお答えいただいた方の中から抽選で100名様に「ヘイオーツ」の種子10kg(1kg詰10袋、10a分相当)をプレゼントいたします。奮ってご応募ください。
募集要項
| 詳細 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | ・根菜、畑作農家さま ・土づくりにこだわりたい農家さま ・緑肥作物を試してみたい農家さま |
| 応募条件 | ・雪印種苗からのアンケートにご協力いただける方 ・栽培時や栽培後の様子のヒアリングにご協力いただける方 |
| 応募締切 | 2026年2月12日 |
| 当選者の発表 | プレゼントの発送(2月下旬以降を予定しております)をもって代えさせていただきます。 |
| お問い合わせ | 雪印種苗株式会社 園芸部 企画グループ TEL:(043)243-7555 |
紹介ページはこちら















