苗が焼ける不安、労力の負担。育苗時期に感じる2つのストレス

「岩見沢の場合、数年前までビニールハウスの苗箱に“いつもの”育苗シートを被せるだけで大丈夫だったんですけどね。ハウス内の温度上昇は地域的にも深刻な問題になってきました」と話すのは、北海道岩見沢市にある本居農場で代表社員を務める本居広和さんです。2024年まで育苗対策として行ってきたのは、まず長年使用している育苗箱に直接被せるシートの利用。そして、温暖化進行を懸念して2年前から併用を開始した、ビニールハウスにかける遮光ネットでした。岩見沢の4月の平均最高気温ですが、2014年に11.9度だった数値が、2024年は15.1度に。推移を見ても上昇傾向は明らか。「人間が気にしないような環境の違いでも、苗の育成に与える影響は大きいですからね」。
本居さんにはもう一つ、抱え続けていたストレスがありました。それは、ビニールハウス内の温度が上がった際に必要となる換気作業です。「私は米だけでなく、大豆や小麦、メロン、落花生なども作っています。育苗時期は4月下旬なのですが、畑の大事な作業とばっちり重なるんですよ。温度が上がればハウスと畑を行き来しないといけない。それだけのために人を増やすわけにもいかないですよね。遮光ネットの開閉だって毎日しなくてはいけません。時間も労力も奪われてしまうので何とかならないものかと考えていたんです」。
「ハウスを換気する必要がない」従来との比較を行い、効果を実感

「知人に『こんな製品があるんだけど試してみない?』と紹介されたのが、太陽シートだったんですよ」と本居さん。育苗を行っているビニールハウスは全部で7棟。2025年はその中の1棟でテストすることを決断。「私は好奇心が強くて、良い物はどんどん取り入れたいタイプなので」。ハウスのサイズから幅3M×50Mサイズの太陽シートを2枚使うことで全体をすっぽり覆うことができました。
「本当に違いはあるのだろうか?大丈夫なのか?」。育苗期間中、畑作業をしながら遠隔で温度を逐次チェックできるようにしていたそうです。「換気を行う目安は育苗シート下の育苗箱の温度が35度と考えているのですが、従来のやり方を行っているハウスで35度に達した日も、太陽シートを使ったハウスでは一度もその数値に達しませんでした。正直、驚きましたね」。「これなら、よほどの天候不順がない限りハウスに戻る必要がないという確信を持つことができました。」さらに、換気を行った際にどうしても発生してしまう、扉に近い場所と遠い場所の温度ムラを防げるというメリットも実感したそうです。
「楽をして成功できるなら、それに越したことはありませんよ(笑)」。
魔法瓶のように温度をキープ「根張りの良い苗が育ちました」

本居農場様提供データ
ここで太陽シートの特徴について少し詳しく紹介しましょう。

新村さん
と話すのは太陽シートのメーカー、旭洋(きょくよう)株式会社の新村範彦さんです。
昼に暑くならず夜も保温される、苗にとって適温状態がキープされることで、根張り優先の育ち方をするとのこと。本居さんの感想も「実際、芽が出るのは1日程度ですが遅くなった印象です。でも、その分、根が伸びていました。根張りが悪いと枯れることがあるので効率は確実にアップしましたね」という喜ばしいもの。
しっかりした根を持つ苗は、植えてからどんどん栄養を吸収して成長します。田植え後の成長過程も注視していて「全然問題なく収穫まで育ってくれました」と自信をもって話してくれました。
労力を減らし、確実な育苗をサポート。サンプルを使って、まずお試しを


牧山陽香さん

山田圭太さん

本居さんが地域の水稲部会で製品について話したところ、関心を持った農家さんは少なからずいたそうです。「とはいえ、育苗は失敗すると損害が大きい。従来のやり方を変えるのが怖いというのが本音でしょうね」。

牧山陽香さん

シートの違いで苗質の違いがわかります
旭洋では、育苗への不安を感じている方のために導入前の小サイズのお試しサンプルを用意しているそうです。

新村さん

山田圭太さん

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