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初心者におすすめ! 雑草と生ごみで作るラザニア式コンポストの作り方

初心者におすすめ! 雑草と生ごみで作るラザニア式コンポストの作り方

こんにちは、暮らしの畑屋そーやんです。家庭菜園をする上でぜひ実践していただきたいのが、雑草・生ごみコンポスト。暮らしの中で発生する生ごみと雑草は実はとても相性が良く、これらを組み合わせることで畑に使える立派な堆肥(たいひ)になります。そして今回は服部雄一郎(はっとり・ゆういちろう)さん直伝のラザニア式コンポストをご紹介します。コンポストの中でも特に手間と失敗が少なく、コンポスト初心者にもおすすめのやり方ですので、ぜひ実践してみてください。

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雑草と生ごみはなぜ相性が良いのか

雑草と生ごみの堆肥

堆肥作りで失敗しないためには、まずは「分解しやすいもの」と「分解しにくいもの」の2つを組み合わせることが大事になります。
分解しやすいものとは、例えば野菜クズや残飯などの生ごみや鶏ふん、おから、米ぬかなどの水分が多く栄養価の高い有機物のことです。これらは微生物にとって非常に魅力的なエサなので、すぐに分解が始まります。
一方で分解しにくいものとは、雑草や枯れ草、落ち葉など、繊維質が多く炭素の割合が高い有機物のことを指します。

分解しやすいものだけで堆肥を作ろうとすると、水分量が多すぎて腐敗したり、虫がわいたりしやすくなります。逆に分解しにくいものだけだと、堆肥として使えるようになるまで時間がかかりすぎたり、栄養価の低い堆肥しかできません。そのため両方を程よく合わせることで、腐敗しにくくかつ栄養価の高い堆肥を作れます。
雑草は厳密にいうと種類によって分解のしやすさは異なりますが、基本的には分解しにくいものが多いので、生ごみと組み合わせることで、バランスが取れて失敗しにくくなります。

ラザニア式コンポストの特徴

ラザニア式堆肥出来上がり

ラザニア式コンポストとは材料を層状に重ねるだけで堆肥を作る方法です。この方式の最大の特徴はかき混ぜなくていいということです。
通常、堆肥を作るときは全体を定期的にかき混ぜることで、堆肥の中に空気を送り込んで腐敗することを防ぎます。しかしこの工程がなかなか面倒で、特に堆肥が重たくなってくると、全体をかき混ぜるのも一苦労です。ついほったらかしにしていると下の方が腐敗してしまいがちです。

ラザニア式コンポストでは、意図的に分解しにくい粗めの材料を層状に重ねていくことで、自然に空気の通り道ができるため、切り返し作業が不要になるというものです。かき混ぜる工程が必要なくなるので、手入れが簡単ですし、失敗も少なくなります。
ただし、通常の堆肥の作り方に比べると、分解しにくい材料を多めに入れることになるため、堆肥が完成するまでの時間がかかりやすいのが欠点となります。

ラザニア式コンポストの作り方

材料

コンポストの入れ物としては、基本的には木枠をおすすめしています。地面に山積みするやり方でもできますが、周囲の雑草に覆われたり、動物に荒らされたりするのであまりおすすめしません。「堆肥枠」と検索するとベニヤ板を使った簡単な作成方法がいろんなところで紹介されています。

材料として用意するのは、分解しにくい素材としての雑草、もしくは落ち葉、稲わらなどです。雑草は枯れていない生の状態でも大丈夫です。

手順

雑草と生ごみで作るラザニア式コンポスト
材料を木枠の中に10〜15センチくらいの厚さになるように敷き詰め、そこに毎日出る生ごみを入れていきます。畑で出る野菜残渣(ざんさ)などももちろん入れていって構いません。
生ごみの量は分解しにくい材料に対して体積比で4〜5分の1くらいになるようにします。ある程度溜まってきたら、またその上に分解しにくい素材を10〜15センチくらい積み重ねて、またそこに生ごみを入れていくという繰り返しです。

層状にするのが面倒な場合は、最初にとにかくたくさん分解しにくい素材をまとめて入れておいて、その中に生ごみを混ぜ込む形でも構いません。ただし、この場合はある程度中に混ぜ込んでいく必要があります。
雨ざらしでも可能ですが、極力雨が入らないようにした方が分解は安定しますし、カラスやネズミなどの侵入も防げるので、木の板やブルーシートなどを被せておくのがおすすめです。

分解能力を上げたい時はどうする?

雑草の種の発芽能力を抑制したり、病原菌や寄生虫の殺菌したりするためには、堆肥の温度を上げて分解能力を上げます。
余ったご飯などの炭水化物を意識的に入れたり、米ぬかなどを振りかけておくと温度が上がりやすくなります。また、中に雨が入らないようにしつつ、足で踏んで圧縮しておくのも効果的です。

どうなったら完成?

腐葉土とは

分解が進むと最終的には黒っぽい腐葉土のような状態になっていきます。匂いも確認してみて、腐敗臭がしていなければ堆肥として使える状態になります。ラザニア式の場合、積み重ねた下の方から分解が進んでいきますので、半年くらい経ったら、下の方から取り出して堆肥として使いましょう。

腐敗したり、虫がわいた場合はどうする?

Screenshot

分解しにくい素材に対して、生ごみなどの水分量が多い素材を入れすぎると、ベチョベチョになってきて、腐敗臭が強くなり、虫がわきやすくなります。この場合は分解しにくい素材を追加して調節します。特に消臭効果もあるもみ殻くん炭の他、新聞紙や段ボールもおすすめです。新聞紙や段ボールはちぎって入れると水分を吸ってくれて、堆肥の素材にもなります。

コンポストに入れるときに注意が必要なもの

卵の殻は手で握ってグシャっと砕いてから入れる

コンポストに入れる際に、特に注意が必要なものや、よく質問されるものを中心にまとめてみました。

  • 卵の殻:分解されにくいが、カルシウムの補給源になるのでOK。細かく砕いてから入れる。
  • 腐ったもの:入れて大丈夫だが、分解しにくいものを多めに入れて水分を調節する。
  • 塩分が強いもの:少量なら大丈夫だが、微生物の活動を弱めてしまうので、入れ過ぎには注意。
  • 廃油:分解に時間がかかり、通気性を悪くするので、入れ過ぎには注意。
  • 病気になった野菜残渣:土壌伝染性のある病気だと、堆肥を介して病気を広げてしまうリスクがある。堆肥の温度を60度以上に上げることで殺菌できるので、温度を上げられればOK。
  • 木の枝:チップ状に細かくなっていれば入れても問題ないが、そうでなければ分解にとても時間がかかるので入れない方が良い。
  • 貝の殻:入れても問題はないが、基本的に分解できない。
  • 柑橘の皮:入れても大丈夫だが、皮に含まれる精油成分が微生物の活動を抑制することがあるので、大量に入れる場合は細かく刻んでから少しずつ入れる。

自分に合ったコンポストスタイルを見つけよう

今回ご紹介した方法はあくまでもお庭がある方向けのコンポスト方式でしたが、コンポストには他にも室内でできるものや電動で手間のかからないものなど、現在は本当に多様なタイプがあります。

今回のラザニア式コンポストは服部さんの書籍『がんばらないコンポスト生活』という本の中で紹介されています。他の方式についても詳しく紹介されていますので、ぜひ自分に合ったスタイル選びの参考にしてみてください。

『がんばらないコンポスト生活』

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