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“農学“が“仕事”につながる瞬間。全国14大学で“学問”と“職業”をつないだ特別講義、その一年を振り返る。【活動レポート】

“農学“が“仕事”につながる瞬間。全国14大学で“学問”と“職業”をつないだ特別講義、その一年を振り返る。【活動レポート】

『農業の魅力発信コンソーシアム(株式会社おてつたび、株式会社マイナビ、株式会社マイファーム、YUIME株式会社)』は、2025年度に全国14の大学等を舞台に、『ロールモデル農業者』による特別講義や交流会、フィールドワーク型の体験プログラムを実施しました。
本記事では、株式会社マイファームが各地で実施した、大学での連続講座を通じて「学問としての農業」が「職業としての農業」へ接続する瞬間が生まれた一年間を、アンケートや学生の声を手がかりに振り返ります。

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農業の魅力発信コンソーシアムとは

株式会社マイファームでは、農学部などで学ぶ大学生等を対象に、農業界で自分らしく生き、地域の中核を担う人材として活躍する人材との深い接点を提供し、農業の世界に一歩を踏み出すための道筋を示すための取り組みを展開しています。

また、「農業を、憧れの職業に。」を掲げた「農業の魅力発信コンソーシアム」に所属し、全国の先進的な農業者とともに、農業の魅力を発信する活動を実施してきました。

農業の魅力発信コンソーシアム事業の概要はこちら

マイファームが取り組む背景とは?

「農業=きつい・稼げない・遠い世界」といった固定観念が根強い一方で、農業は食の生産に加え、環境・地域・文化・観光・福祉・教育・テクノロジーなど多領域とつながる社会の基盤でもあります。誰もが関わり方を選べる産業だからこそ、まずは多面性を知ることが、距離を縮める第一歩になります。

ただ、農学部で学ぶ学生であっても、卒業までに「農業の現場」や「経営者としての意思決定」に触れる機会は限られがちです。また、新規就農の多くが農家出身者である現状では、非農家出身者が農業と出会い、具体的に検討する接点が少ないという課題もあります。

そこで本事業では、農業界を広い視点で捉える“俯瞰”と、現場のリアルを語る“実体験”を組み合わせ、学生が農業を「知っている」から「検討できる」へ進むための土台づくりを目指しました。コンソーシアムのキャッチコピー「農業を、憧れの職業に。」を、憧れのままで終わらせず、意思決定に必要な情報として届けることが狙いです。

講義で届けたこと:俯瞰×リアル×体験/対話で「輪郭」を描く

大学教育では扱いにくい新規就農やキャリア、農業界の産業構造、経営者としての農業者の意思決定など生きた情報を学生たちに伝えるため、講座は主に2~4回の複数回構成で、以下の要素を組み合わせて実施しました。

①コンソーシアム企業による俯瞰講義
農業界の現状や産業構造、広がる職域、キャリアの入口を整理。「就農」以外の関わり方も含めて、まず全体像をつかむ時間とする。

②ロールモデル農業者による講義
就農までの経緯、挑戦や苦労、工夫、収益化、雇用、地域との関係など、現場のリアルを具体的に共有。「理想」ではなく「現実」を材料に考えるきっかけとする。

③フィールドワーク/ワークショップ
体験や対話を通じて学びを自分ごと化。「わかったつもり」から一歩先へ進む設計。

これらの取り組みを通して、“俯瞰”で地図を描き、“リアル”で解像度を上げ、体験や対話で自分ごと化することを目指しました。

イメージはどう変わった?「ポジティブ化」は7割超、でも「決断」は慎重

各回の講義前の時点では「農業にネガティブなイメージがあった」人は25%を占めていましたが、講義後のアンケートでは、次のような変化が多く見られました。

Q5:農業のイメージがポジティブになった…肯定的な評価71%
Q6:農業は社会的に価値ある職業だという認識が強くなった…肯定評価85%

「面白そう」という感情以上に、「重要な仕事だと納得した」という認識の変化が大きいことが特徴です。

参加者

農業は社会的に魅力的で価値ある職業という認識が強まり、イメージが前向きになった。すぐに就農へ動くというより、農業がキャリアの選択肢に入ってきた。
今までイメージしかなくぼんやりしていた農業の輪郭がはっきりしたような感じがした。農業の魅力と課題を実体験に基づいて具体的に伝えてくれたので、とても分かりやすかった。

参加者

参加者

農業を必ず専門職とする必要がなく、働きながらできることがわかり、関心が高まった。経営者の話が印象的。どう経営しているのかを知れて視点が広がった。

憧れだけでも、危機感だけでもなく、リアルを知ったうえで「現実的に考え始める」。その入口をつくれたことが今年度の大きな成果となったようです。
マイファームでは、今後も大学向けの講義やその情報発信、ロールモデル農業者の登録を進めていくという前提のもと、「農学」と「職業としての農」の接点を増やし、農業に接した学生が次のステップに進めるようにフィールドワークやワークショップの内容を拡充していく予定です。

一方で、キャリア選択となると現実的な迷いも表れました。
・将来、農業を職業選択の一つとして考えるようになった…肯定評価51%
・農業者の講話が興味・関心を高めた…肯定評価78%
・キャリア形成の情報収集を積極的に行いたい…肯定評価67%

つまり、「興味の入口」は広がった一方で、「自分が選ぶ」になると慎重になる。ここには、収入・生活・研修など、具体的な情報や体験機会が必要だという示唆がありそうです。
実際に、「職業としての農業を選ぶために、より詳しい情報を入手したい」という回答が64%を占めています。特に欲しい情報として以下が挙がっています。

具体的に欲しい情報

・農業者、農業法人とのマッチング機会/イベント:52%

・支援策(補助、制度等):51%

・他のロールモデル農業者の講義:39%

・移住促進自治体の情報:29%

さらに、卒業後に農業・農業関連での就職/起業を検討する可能性については…「はい」40%/「まだわからない」47%/「いいえ」13%
と、「まだわからない」が最多となっています。
逆にいえば、可能性を閉じていない層が多いことは、今後のフォローアップ次第で動き得る余地の大きさを示しているともいえるでしょう。

学生からのアンケートで、今後実施してほしいテーマとして、最新の農業技術や農業経営戦略といったキーワードが上位に挙がっています。それに加えて「現役農業者とのディスカッション」など、双方向の場を求める声も挙がりました。
講義で関心を高めるだけでなく、マッチング、支援策、体験機会といった次の一手へつなぐ導線をどう実装するかが、次年度以降のテーマとなりそうです。

マイファームからのメッセージ:今日からできる「農との関わり方」

一年間を通して、学生たちに農業との関わり方について道筋を示すための取り組みを行ってきました。学生たちが農業を憧れに感じ、キャリアの選択肢としてくれたら嬉しい限りです。
そして、農業は就農だけではありません。例えば、産地や作り手の背景を知って買う、体験に参加する、地域の取り組みを学ぶ、仕事で支える職域を探す—。入口は意外と身近にあります。農業を知るほど、応援の仕方も関係の持ち方も具体的になるはずです。
ぜひ、自分なりの農との関わり方や、農との距離感を掴むためのアクションを起こしてみませんか。

農業の魅力発信コンソーシアム事業の公式noteもご覧ください

農業の魅力発信コンソーシアム事業では、全国の大学等でロールモデル農業者がリアルな声を直接届ける特別講義を実施しています。
各会場で実施した内容を公式noteで紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

公式noteはこちら

4-6月実施レポート

7-9月実施レポート

10-12月実施レポート

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