ペットボトルを使ったミニトマトの水耕栽培が初心者におすすめの理由
ペットボトルを使ったミニトマトの水耕栽培をおすすめする理由は大きく二つあります。
1つはご想像の通り、省スペースでできること。ただし注意したいのは品種です。
ミニトマトは草丈がとても高くなる傾向があるのですが、今回使うレジナという品種は草丈が15~20センチほどなので、ペットボトルでも問題なく育てられます。
もう1つは水耕栽培の栄養吸収効率が良いという点です。
もちろん、プランターに土を入れて育ててもいいのですが、小さいスペースでたくさん実を成らせようと思ったらどうしてもより多くの栄養が必要になります。根が伸びる範囲が限られている中で、より多くの栄養を吸収するには、土耕栽培よりも水耕栽培のほうが効率的なのです。
水耕栽培は道具をそろえるのが大変なイメージがありますが、ペットボトルで簡単に栽培できるので、初めて水耕栽培をする人にもおすすめです。
ペットボトルでミニトマトを育てる方法
栽培時期
3月中旬頃から5月中旬頃までに種まきをし、約4カ月で収穫します
用意するもの
- 矮性のミニトマトの種(今回使用したのはレジナ)
- 2リットルのペットボトル
- ハサミ
- タオル
- 油性ペン
- 不織布または排水溝ネット
- バーミキュライトまたはココヤシピート(1つあたり0.3リットル程度)
- 水耕栽培用の肥料(微粉ハイポネックスかハイポニカ液体肥料)
- ECメーター(なくてもいいですがあった方が便利です)
- アルミホイル
手順
1. 2リットルのペットボトルの上部を切ります。

2. タオルを1.5センチ幅に切ります。

3. 切ったペットボトルの飲み口がある方を飲み口を下にして、もう片方のペットボトル(底がある方)に入れ、飲み口から先ほど切ったタオルを入れます。

4. 切った不織布または排水溝ネットをかぶせます。

5. バーミキュライトまたはココヤシピートを入れます。

6. 種を3粒まきます。私はレジナという品種を使いましたが、矮性であれば他のものでも大丈夫です。

7. 飲み口が浸からない程度に水を入れます。目安としては900ミリリットルくらいです。

8. 水を入れたラインに油性ペンで印をつけます。

9. ペットボトルにアルミホイルを巻きます。遮光することで藻が発生するのを防ぎます。

10. 3月中旬頃に種をまいた場合はまだ外が寒いので、室内の日が当たる場所で育てます。

11. 10日くらいで発芽し、根が出てきます。根は不織布や排水溝ネットを突き破ってくるので心配しなくて大丈夫です。


飲み口あたりに見える白いものが根
12. 発芽し、根が出てきたら水を捨て、液体肥料に入れ替えます。希釈倍率は取扱説明書に従いますが、最初は少し濃度を薄くすることをおすすめします。EC値の目安は約1000µS/cmです。液体肥料が減ったら随時油性ペンで書いた黒いラインまで追加します。


13. 本葉が3枚になったら、3株から2株に間引きます。


14. 本葉が5枚になったら、1株だけ残して間引きます。


15. 根が伸びたら液体肥料の濃度を濃くします。濃さの目安は1500µs/cmです。

種まきから1カ月半後の根の様子


16. ゴールデンウィーク頃になったら屋外で育てます。

17. 種まきから約2カ月で花が咲きます。


18. 数日後にBB弾サイズの実がなりました。

19. だんだんと粒が大きくなってきます。

20. ミニトマトが赤くなったら収穫です。私は花が咲いてから約1カ月、種まきからは109日で収穫できました。


上手に育てるための注意点
わき芽を取らずにたくさん実を成らせよう
本来、ミニトマトを栽培する際にはわき芽をとったり、摘心したりしますが、このミニトマトは大きくならない品種なので、わき芽を取らずに育てるとたくさん花が咲いて、多くの実を収穫できます。

液体肥料の濃度に注意しよう
液体肥料は減ったら追加しますが、7月以降は気温が高くなることで植物が水分を多く取り込み、肥料の濃度がどうしても高くなってしまいます。定期的にEC値を測り、EC値が2000µS/cmを超えるようでしたら、すべての液体肥料を新しい液体肥料に入れ替えます。濃い濃度のまま育てていると根が酸欠になり、最悪根腐れをして枯れてしまうので注意してください。

風で倒れないように対策をしよう
ミニトマトの実がなってくると、上の部分が重くなり、強風で倒れたり、上の部分だけ飛んでいったりしてしまいます。上の部分が飛ばないようにクリップをして固定したり、ペットボトルが倒れにくい場所で栽培することをおすすめします。

食べてみた感想
矮性のトマトのため甘さが控えめですが、ミニトマト本来の味を堪能できます。カルパッチョやサラダに入れるとおいしかったですよ。

まとめ
ミニトマト栽培は通常、わき芽摘みや摘心など細かい管理が必要になりますが、今回紹介した方法であれば、ほとんど放置でも育てることができます。夏場の液体肥料の追加作業は大変になるかもしれませんが、たくさんミニトマトの実が成ったときの喜びは格別です。鑑賞としても良く、毎日見るのが楽しみになりますよ。
「YouTubeでわかる! スーパーで買った野菜・果物で家庭菜園」(マイナビ出版)
















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