株式会社ユナイテッドスマイルズ
微生物の活性によって土を発酵させる新しい土作りの農法ブランド「八百結び農法(R)」(やおむすびのうほう)を企画開発する、株式会社ユナイテッドスマイルズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役専務 佐分利 清博)は、SDGsに関心ある農家106名に対し、「有機農法」に関する意識調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
調査結果ダイジェスト
意識調査サマリー
今回、SDGsに関心ある農家106名に対し、「有機農法」に関する意識調査を行いました。
特筆すべきは、98.1%の農家から「美味しい農作物を作るために、土は重要だ」との回答をいただきました。主な理由として、「土の良し悪しで作物の出来が変わるから」が87.2%で最多、続いて「栄養や水を蓄えてくれるから」が53.8%となりました。他にも、「土の硬さや、土の栄養によって苗の育ち、味、形がかわる」や「どれだけ自由に根を張れるかは土で決まる」などの声があがりました。一方で、自身の農地の土壌品質に関し、約9割(89.6%)の農家さまから「課題がある」との回答を得ました。具体的課題としては、「作物が満足いく出来にならない」(43.2%)、「土に栄養がない」(40.0%)、「排水性が悪い」(38.9%)などがあげられており、『土の健康』の重要な指標として着目されている『土壌の微生物活性量の見える化』が大切という考察に至りました。
続いて、「微生物の活性化により、土本来のあるべき活力を引き出す有機微生物農法」について伺ったところ、9割(93.1%)以上の農家さまから「興味ある」との回答を得ました。興味ある主な理由として、「土は農業において重要」(74.7%)、「微生物は作物にいい影響をもたらす」(63.6%)という回答を得ました。他には、次世代を考える上で「微生物の可能性に期待したい」や「地球環境を改善したい」などの声もあがっています。
最後に、有機農法に関する課題について伺ったところ、「収穫量が不安定である」(46.2%)、「生産コストがかかる」(44.3%)、「品質が不安定である」(34.0%)という課題があがりました。他には、「効果が見えづらい」や「“有機の定義”の認知度が低い」などの回答もあがっています。
本調査では、ほぼ全ての農家さまが、『美味しい農作物を作るために、「土」が重要』だと認識しており、土壌品質が農作物品質に大きく影響・作用していることが農家さまの回答より判明いたしました。大切なのは、ほぼ全ての農家さまが、土の品質管理に課題を感じており、土の硬さや栄養度合い、排水性など、より良い農作物を作るために格闘している様子が伝わってくる内容となりました。また、9割以上の農家さまが『有機微生物活性農法』について興味を示しており、戦後の農地改革以降、見えない世界として意識されてこなかった微生物がもたらす良い影響に期待が集まり、地球環境へのポジティブな関わりを考慮した農法を模索していることも分かりました。「収穫量の安定」や「生産コスト」という課題をクリアしながら、「土が本来の持つ健康活力」を微生物活性により引き出し、地球の未来を整える「安心・安全」な農法が広く普及されることに時代の注目が集まっています。
調査概要
調査概要:農家の「有機農法」に関する意識調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年3月8日~同年3月9日
有効回答:SDGsに関心ある農家106名
98.1%の農家が、美味しい農作物を作るために「土は重要」と回答
「Q1.美味しい農作物を作るために、土は重要だと思いますか。」(n=106)と質問したところ、「とてもそう思う」が91.5%、「ややそう思う」が6.6%という回答となりました。
・とてもそう思う:91.5%
・ややそう思う:6.6%
・あまり思わない:1.0%
・全く思わない:0.9%
その理由、「土の良し悪しで作物の出来が変わるから」が87.4%で最多
Q1で「そう思う」「やや思う」と回答した方に、「Q2.美味しい農作物を作るために、土が重要だと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=104)と質問したところ、「土の良し悪しで作物の出来が変わるから」が87.4%、「栄養や水を蓄えてくれるから」が53.8%という回答となりました。
・土の良し悪しで作物の出来が変わるから:87.4%
・栄養や水を蓄えてくれるから:53.8%
・根を有害物質から守るから:32.7%
・温度変化から根を守るから:23.1%
・その他:2.9%
・わからない/答えられない:0.0%
「土の硬さや、土の栄養によって苗の育ち、味、形が変わる」や「どれだけ自由に根を張れるかは土で決まる」なども理由に
Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、美味しい農作物を作るために土が重要だと思う理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=104)と質問したところ、「土の硬さや、土の栄養によって苗の育ち、味、形が変わる」や「どれだけ自由に根を張れるかは土で決まる」など70の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・49歳:土の硬さや、土の栄養によって苗の育ち、味、形が変わる。
・43歳:どれだけ自由に根を張れるかは土で決まると思う。
・42歳:微生物などが土を良くしてくれて作物も美味しく育つ。
・27歳:土に菌がいると植物は病気になる。土の栄養が植物にいくから土は大事。
・56歳:土がなければ微生物相が形成されない。
・42歳:微生物や菌など土を豊かにして作物を美味しくしてくれるから。
・27歳:土の水捌けの良さとかも病気になりにくかったりするので、土が農作物栽培にとって重要だと思う
農地の土の品質に関して、89.6%が「課題」あり
「Q4.あなたは、ご自身の農地の土の品質に関して、課題を感じたことがありますか。」(n=106)と質問したところ、「かなりある」が56.6%、「ややある」が33.0%という回答となりました。
・かなりある:56.6%
・ややある:33.0%
・あまりない:8.5%
・ほとんどない:1.9%
約4割が、「作物が満足いく出来にならない」や「土に栄養がない」、「排水性が悪い」ことに課題を感じた経験あり
Q4で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q5.ご自身の農地の土の品質に関して、どんな課題を感じたことがあるか教えてください。(複数回答)」(n=95)と質問したところ、「作物が満足いく出来にならない」が43.2%、「土に栄養がない」が40.0%、「排水性が悪い」が38.9%という回答となりました。
・作物が満足いく出来にならない:43.2%
・土に栄養がない:40.0%
・排水性が悪い:38.9%
・肥料をまく手間がある:27.4%
・通気性がない:24.2%
・保水性・保肥性がない:22.1%
・その他:6.3%
9割以上が、微生物の活性化により「土本来のあるべき活力」を引き出す有機微生物農法に、興味あり
「Q6.あなたは、微生物の活性化により「土本来のあるべき活力」を引き出す有機微生物農法に興味がありますか。」(n=106)と質問したところ、「とても興味がある」が61.3%、「やや興味がある」が32.1%という回答となりました。
・とても興味がある:61.3%
・やや興味がある:32.1%
・あまり興味がない:4.7%
・全く興味がない:1.9%
興味のある理由、「土は農業において重要だから」が74.7%、「微生物は作物にいい影響をもたらすから」が63.6%
Q6で「とても興味がある」「やや興味がある」と回答した方に、「Q7.微生物の活性化により「土本来のあるべき活力」を引き出す有機微生物農法に、興味がある理由を教えてください。(複数回答)」(n=99)と質問したところ、「土は農業において重要だから」が74.7%、「微生物は作物にいい影響をもたらすから」が63.6%、「環境にいい農法であるため、SDGsに貢献できるから」が39.4%という回答となりました。
・土は農業において重要だから:74.7%
・微生物は作物にいい影響をもたらすから:63.6%
・環境にいい農法であるため、SDGsに貢献できるから:39.4%
・微生物で土を活かす、新しい取り組みだから:39.4%
・化学肥料を用いないから:30.3%
・その他:3.0%
・わからない/答えられない:0.0%
他にも「微生物の可能性に期待したい」や「地球環境を改善したい」などの声
Q7で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q8.Q7で回答した以外に、微生物の活性化により「土本来のあるべき活力」を引き出す有機微生物農法に興味がある理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=99)と質問したところ、「微生物の可能性に期待したい」や「地球環境を改善したい」など65の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・67歳:微生物の可能性に期待したい。
・34歳:地球環境を改善したい。
・48歳:地球に優しい。自然の力を活用できる。
・70歳:土壌環境の最適化に寄与できる。
・72歳:根粒菌などの自然肥料をつくる。
・52歳:新しい技術に挑戦したいから。
・29歳:未来感のあることがしたい。
有機農法の課題、最多は「収穫量が不安定である」で46.2%、続いて「生産コストがかかる」が44.3%
「Q9.有機農法に関してどのような課題があるか、当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「収穫量が不安定である」が46.2%、「生産コストがかかる」が44.3%、「品質が不安定である」が34.0%という回答となりました。
・収穫量が不安定である:46.2%
・生産コストがかかる:44.3%
・品質が不安定である:34.0%
・消費者から有機農法の重要性が理解されていない:33.0%
・有機農法の定義が曖昧で何を取り組んだら良いかわからない:29.2%
・有機JASマークの認知度が低い:25.5%
・現状有機農法に取り組んでいる農家が少なく、事例がない:24.5%
・販路の確保が困難:19.8%
・その他:1.9%
・特に課題はない:0.9%
・わからない/答えられない:3.8%
他にも有機農法の課題として、「効果が見えづらい」や「有機の定義の認知度が低い」などの声
Q9で「特に課題はない・わからない/答えられない」と回答した方以外に、「Q10.Q9で回答した以外に課題があれば、自由に教えてください」(n=101)と質問したところ、「効果が見えづらい」や「有機の定義の認知度が低い」など62の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・34歳:効果が見えづらい。
・24歳:有機の定義の認知度が低い。
・41歳:需要と供給のバランス。
・43歳:野菜の相場が不安定。
・72歳:価格がわからない状態での生産はきつい。
・72歳:消費者の価値観の高まりが必要。
・60歳:経験則。
「八百結び農法(R)」のめざすもの
「八百結び農法(R)」では引き続き全国各地の農家さまと「土本来のあるべきチカラから産まれる農作物本来のあるべきチカラ」を追求しながら、~「おいしい」と「あんしん」のその先に「地球の未来」をちゃんと考える~をモットーに、1gあたりの土壌微生物活性量測定など全国各地での実証実験を基に地域循環づくりの提案を実施しております。また「Sony Startup Acceleration Program (SSAP)」の支援プログラムを経て、新たに持続可能なビジネスモデル構築を推進しており、農業・畜産業・水産業・環境SDGs・地方創生・健康食材・食品流通など、アライアンスパートナーづくりに向けたOPEN INNOVATIONな協議の機会をお待ちしております。
八百結び(R)プロジェクトでは、2050年カーボンニュートラル宣言(2020年10月26日)を受けて農林水産省より発表された「みどりの食料システム戦略(2021年5月)」内で掲げられた「土壌微生物機能の完全解明とフル活用による減農薬・肥料栽培の拡大」・「耕畜連携による環境負荷軽減技術の導入」・「バイオスティミュラントを活用した革新的作物保護技術の開発」目標への貢献をめざして参ります。
<アライアンスパートナーに関するお問い合わせはこちら>
https://www.yaomusubi.com/
会社概要
会社名:株式会社ユナイテッドスマイルズ
所在地:東京都渋谷区神山町31-2
代表者:代表取締役 高橋 雅史、佐分利 清博
事業内容:マーケティング事業戦略立案・調査、ブランディング・プロモーション企画ほかビジネスプロジェクトの開発
URL:https://unitedsmiles.jp
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