エゾウィン株式会社
「NDVI(植生データ)解析での計画」から「進捗確認での実行」、そして「未来へのデータ蓄積」までを一気通貫で支援。
エゾウィン株式会社(本社:北海道標津町、代表取締役:大野 宏、以下「当社」)は、農業DXサービス「レポサク」に、小麦収穫の負担を軽減する新サポートプランを追加し、提供を開始します。
本プランは、衛星画像を用いたNDVI(植生データ)解析による「収穫計画」の最適化、リアルタイム進捗確認による「現場作業と連携」の効率化、そして高精度GPSによる「技術ノウハウのデータ蓄積」までを一気通貫で支援。
農業従事者が抱える複雑な段取りや現場での気苦労を軽くし、持続可能な収穫体制の構築と、次世代への技術継承を後押しします。
■開発背景:日本の食を支える小麦生産が抱える、ふたつの難しさ
日本の食を支える小麦生産は、「品質の維持」と「労働力の確保」という、2つの大きな課題に直面しています。
小麦の品質を左右する収穫適期は数日間と非常に短く、このタイミングを逃すことは品質の低下に直結します。その一方で、生産現場では農業従事者の高齢化と担い手不足が進み、長年培われてきた熟練の技術や知識の継承も難しくなっています。
この状況が、生産現場に2つの大きな負担を生んでいます。
- 複雑さを増す「段取り」の難しさ天候、生育状況、乾燥施設の空き、人員配置など、無数の要素を考慮して最適な収穫計画を立てる作業は、熟練者の経験と勘に大きく依存していました。
- コミュニケーションが鍵となる「現場作業」の難しさ刻々と変わる状況下で、作業員、管理者、配車係、乾燥施設担当者が頻繁に連絡を取り合う必要があり、スムーズな連携が大きな課題となっていました。
これらの課題の根本には、判断の拠り所となる客観的な「事実データが不足」していること 、そして「データを活用して判断・行動するための体系的な運用方法が確立されていない」こと がありました。
■新プランの概要:5つの機能で「計画」「実行」「蓄積」を支援し、収穫作業を“楽”にする
本プランは、この課題に対し、以下の具体的な機能で「計画」「実行」「未来への蓄積」の3つのフェーズを一気通貫で支援し、収穫作業に関わるすべての人を“楽”にすることを目指します。
【1:計画を支援】
機能1. 生育ムラを可視化し、計画を最適化
衛星画像のNDVI(植生データ)を解析し、圃場の生育状況を地図上で可視化します 。
データに基づいて、生育の早い圃場から収穫するなど、より精度の高い計画立案を支援します 。
【2:実行を支援】
機能2. リアルタイムに進捗を共有
全車両の現在位置と作業の進捗率を、関係者全員がPCやタブレットでリアルタイムに確認可能 。
「今どこ?」という連絡の手間をなくし、現場の連携を円滑にします。
3. チームごとの管理で、大規模な現場にも対応
収穫集団ごとに表示を切り替え、必要な情報だけを表示できます 。
農協は全体を俯瞰し、各チームは自分たちの作業に集中できるため、大規模な現場でも効率的な管理が可能です 。
【3:未来への蓄積を支援】
4. 作業を丸ごとデータ化
誤差12cmの超高精度GPSロガーが、車両に設置するだけで作業を1秒単位で自動記録します 。
熟練者の動きが、オペレーターの操作を一切必要とせず、貴重なデータになります 。
5. 日報機能で、作業の振り返りを簡単に
その日の作業内容や走行経路は全て自動で記録・保存されます 。
過去の作業をいつでも再生でき、若手への指導や作業改善の貴重な資料として活用できます 。
■今後の展開
私たちは「現場の人がカンタンに使える」というモットーを大切に、今後も蓄積されたデータを活用したさらなる分析機能や、他作物への展開も視野に入れ、「レポサク」を進化させてまいります。
ご自身の圃場や組織での具体的な活用方法、データを用いて解決できる課題についてなど、ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度お問い合わせください。お客様の状況に合わせた、最適な活用法をご提案します。
■農業DX「レポサク」の主な特徴
◯ 超高精度な作業記録:
準天頂衛星みちびきのCLASに対応したGPSロガーが、誤差12cmの精度で位置情報を1秒単位で自動記録します 。 車両の電源に接続するだけで、オペレーターの操作は一切不要です 。
◯ リアルタイムな進捗の可視化:
数十台の車両位置や圃場ごとの進捗率を地図上でリアルタイムに確認できます 。 進捗確認のための無線連絡が不要となり、コミュニケーションストレスを軽減します 。
◯データに基づく運用改善と技術継承:
自動作成される日報や稼働データ(実稼働・アイドリング等)の分析により、車両や人員の最適配置、投資判断の材料を提供します 。 熟練者の作業履歴(軌跡データ)は、若手や新規就農者にとって貴重な参考資料となり、早期育成を支援します 。
■エゾウィン株式会社について
日本最大の酪農地帯が広がる北海道東部の標津町(しべつちょう)で、2019年に創業。
- 2022年:令和4年度農林水産技術会議会長賞を受賞
- 2023年:J-Startup HOKKAIDOに選定
- 2023年:イチBizアワード最優秀賞を受賞
- 2024年:CEATEC AWARD 2024『コ・クリエイション(共創)部門賞』を受賞
○私達のミッション
「2021年に130万人いた農業従事者は、2040年には35万人にまで減少。日本の食糧生産は危機に瀕しています。エゾウィンは、北海道から国内最大の完全自動化農場を目指し、日本の食を支えます。」
■会社概要
名称:エゾウィン株式会社
設立:2019年1月
代表者:代表取締役 大野宏
住所:北海道標津郡標津町川北63-7
URL:https://ezowin.com/
レポサクの商品一覧ページ:https://ezowin.com/products
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