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エゾウィン株式会社

データ信頼性を、根底から支える。エゾウィン、みちびきCLASの「位置精度」を検証する社内ツールを開発。

公開日:2025年07月12日

エゾウィン株式会社
FIXやFloatなど、「どの精度で記録されたか」という“証拠”を全データに付与可能に。プロの分析に耐えうる、高信頼性なデータ検証が実現。

エゾウィン株式会社(本社:北海道標津町、代表取締役:大野 宏、以下「当社」)はこのたび、当社が提供する、みちびきCLAS対応の通信一体型GPSロガーが記録した位置情報一つひとつの「精度タイプ」を、ユーザー自身が検証可能にするための、社内向け「位置精度検証ツール」を独自に開発したことをお知らせします。 これにより、記録された全データポイントに対し、FIX(固定解)やFloat(浮動小数点解)といった測位精度を示す“証拠”を付与することが可能になり、データの信頼性が飛躍的に向上します。

■開発背景:「位置情報」だけでなく、その「精度ステータス」までを求める声に

当社のGPSロガーは、準天頂衛星「みちびき」が提供するCLASを利用し、高精度な位置情報を記録します。しかし、これまでの動態管理では、その記録された一点一点のデータが「どのような状態で取得されたか」という、品質を裏付ける“ものさし”が、ユーザーからは見えにくい状態でした。

例えば、全てのデータが「誤差 約12cm」最高精度の『FIX(固定解)』状態で記録されたのか、あるいは一部のデータが、山間部などの影響で一時的にそれより誤差の大きい『Float(浮動小数点解)』以下の状態で記録されたのか。

この「精度ステータス」の違いを把握することは、データの信頼性を厳密に評価し、より高度な分析を行う上で極めて重要です。
私たちは、このプロユースの要求に応え、データの“質”へのこだわりを形にするため、全てのデータポイントの測位ステータスを明確にする、この度の「位置精度検証ツール」を開発いたしました。

■独自開発した「位置精度検証ツール」の概要

本ツールは、記録された全ての位置情報が、どの程度の精度で取得されたものかを示す「精度タイプ」を、2つの方法で検証可能にします。
主な「位置精度タイプ」
- FIX(固定解): 誤差 約12cm。みちびきCLASによる最高精度の測位状態です。
- Float(浮動小数点解): 誤差 約50cm以内程度。FIXに次ぐ高精度な状態です。
- Differential / AGPSなど: 誤差 数メートル。スマホ等の標準的な測位状態です。

※精度は環境や状況によるため、確実な範囲ではありませんので、ご注意ください。

1.色分けされた軌跡で、精度を直感的に把握
当社のウェブアプリケーション「レポサクトラフィック」上で、記録された走行軌跡が上記のような「精度タイプ」に応じて色分け表示されます。これにより、「どの区間で、どの程度の精度が出ていたのか」が一目瞭然となり、専門的な知識がなくても、データ品質を直感的に把握できます。

2.1秒ごとの精度データを、CSV形式で詳細に出力
より詳細な分析を必要とする研究・開発用途や、EBPMの根拠資料として活用するために、全ての位置情報データを1秒単位でCSVファイルとして出力できます。CSVには、緯度経度情報に加え、そのデータポイントがFIX、Float等のいずれであったかという「精度タイプ」が、タイムスタンプと共に正確に記録されています。

■プロユース向け「位置精度データ」の提供について

この度の社内検証ツールの開発により、データの信頼性が内部で完全に検証可能となったことを受け、ご要望に応じて、プロユーザーの皆様向けに「位置精度データ」の提供を開始します。

ご提供するデータには、緯度経度などの基本情報に加え、全てのデータポイントがFIX、Float等のどの精度タイプで記録されたかという、客観的な“証拠”が含まれます。

これにより、研究論文の根拠データとして、あるいはEBPMにおける「エビデンス」として、より信頼性の高いデータをご活用いただけます。高精度な位置情報の活用にご関心をお持ちの研究機関・自治体・企業の皆様は、お気軽にお問い合わせください。

※本データをグラフィカルにお客様自身でご確認いただく機能の提供は、将来的なアップデートを予定しております。

■車両管理DX「レポサク」の主な特徴

◯ 超高精度な作業記録:
準天頂衛星みちびきのCLASに対応したGPSロガーが、誤差12cmの精度で位置情報を1秒単位で自動記録します 。 車両の電源に接続するだけで、オペレーターの操作は一切不要です 。

◯ リアルタイムな進捗の可視化:
数十台の車両位置や圃場ごとの進捗率を地図上でリアルタイムに確認できます 。 進捗確認のための無線連絡が不要となり、コミュニケーションストレスを軽減します 。

◯データに基づく運用改善と技術継承:
自動作成される日報や稼働データ(実稼働・アイドリング等)の分析により、車両や人員の最適配置、投資判断の材料を提供します 。 熟練者の作業履歴(軌跡データ)は、若手や新規就農者にとって貴重な参考資料となり、早期育成を支援します 。

■エゾウィン株式会社について
日本最大の酪農地帯が広がる北海道東部の標津町(しべつちょう)で、2019年に創業。
- 2022年:令和4年度農林水産技術会議会長賞を受賞
- 2023年:J-Startup HOKKAIDOに選定
- 2023年:イチBizアワード最優秀賞を受賞
- 2024年:CEATEC AWARD 2024『コ・クリエイション(共創)部門賞』を受賞

○私達のミッション
「2021年に130万人いた農業従事者は、2040年には35万人にまで減少。日本の食糧生産は危機に瀕しています。エゾウィンは、北海道から国内最大の完全自動化農場を目指し、日本の食を支えます。」

■会社概要
名称:エゾウィン株式会社
設立:2019年1月
代表者:代表取締役 大野宏
住所:北海道標津郡標津町川北63-7
URL:https://ezowin.com/
レポサクの商品一覧ページ:https://ezowin.com/products
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