私たち相互住宅株式会社は2025年に創業70周年を迎える第一生命グループの総合不動産会社で、マンション・オフィス賃貸事業、開発事業、ソリューション事業、分譲住宅事業等を手掛けています。現在、目黒駅徒歩1分の大規模複合ビル「目黒セントラルスクエア」では目黒管理室として常駐管理も行っており、メンバーは日々の管理をしながら新しいアイデアを考えています。
本ストーリーでは、2023年から実施した「①芝生広場の開放」「②ザリガニ飼育と保育園でのおはなし」「③傘の再利用」の3つの取組とお客さまの声を、目黒管理室の本橋、佐藤、直鳥へのインタビューを中心にお届けします。
(左から)目黒管理室 本橋、直鳥、佐藤
目黒セントラルスクエアで地域貢献。芝生広場開放と傘の再利用などESGに配慮した3つの取組
直鳥:目黒管理室では、目黒セントラルスクエアの管理組合の運営、建物保守管理、テナントさま・店舗利用者さまの対応業務を行っています。
日々テナントさまのニーズに合った管理が出来るようアイデアを出している中で、2023年から今年にかけて3つの取組を行いました。
1つ目は、テナントさまである保育園の園児のみなさんがお散歩できるよう、芝生広場を開放しました。
2つ目に、広場に生息するザリガニを保育園にお渡しし、園児のみなさんに『ザリガニのおはなし』をしました。
3つ目は、今まで捨てるしかなかった館内の忘れ物の傘を再利用して、テナントさまにご自由に使っていただけるようにしました。
2023年に私たちが所属しているビル事業部でESG*取組についての検討会があったことがきっかけで、このような取組が始まりました。目黒セントラルスクエアを管理していく中で社会貢献が出来ないかと本橋さんとアイデアを出し合い、まずは芝生広場の開放にとりかかりました。
*ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス(企業統治))を考慮した投資活動や経営・事業活動を指します。ESGに配慮した取組を行うことは、長期的な成長を支える経営基盤の強化につながると考えられています。
保育園の声で芝生広場が再び開放。地域支援と環境保護を両立する目黒セントラルスクエアの持続可能な取組
本橋:竣工当初は広場を開放していましたが、多くの方が芝生の上を歩くことで枯れてしまったという経験があり、近年は広場への立ち入りをお断りしていました。
養生期間を設けることで芝生が育ってきている中で、保育園の園児さんが芝生に入ることが出来ればいいと思い、保育園にニーズを確認しました。
その際、園児の皆さんがお散歩の時間に座って休憩できる場所があると嬉しいため是非開放してほしいというご意見をいただき、地権者さまの合意を得て2023年8月に初回の開放を開始しました。
現在は年間スケジュールを立てて開放期間を定めているほか、開放時間も午前中のみに制限し、芝生が枯れないようにも配慮しています。
目黒管理室 本橋
ザリガニ問題を保育園での教育に活用。子どもたちの自然体験を支える目黒管理室の「ザリガニのおはなし」取組
佐藤:数年前から、敷地内森の広場にある池でのザリガニ増殖に頭を悩ませていました。
ザリガニは繁殖力が強く、完全駆除が難しいため定期的に捕獲・駆除することで対応していました。
そこで、駆除してしまうだけでなく何かに活かせないかと考えたことがこの取組を行うきっかけです。
私たちが小さいころはザリガニ釣り等、生き物とふれあう機会は多かったと思います。
自身が育児している中でも感じたのですが、都会に住む最近の子どもたちは日常的にそういったふれあいの機会があまり持てていないのではないかと思い、保育園にザリガニ(と同じく池にいるメダカ)の飼育についてご相談しました。
また、現在ウチダザリガニが特定外来生物、アメリカザリガニは条件付き特定外来生物という扱いになっており、飼育いただくだけでなく外来種について学ぶ機会とできれば良いという思いから「ザリガニのおはなし」という授業形式でザリガニや特定在来生物についてお伝えする教室を開催できないかということも併せて相談し、ご快諾いただいて実施に至りました。
「ザリガニのおはなし」実施の様子
保育園でのザリガニ・メダカ飼育の様子
佐藤:当日は園児のみなさんにもわかりやすいように絵本仕立てでザリガニについての資料を作成し、お話ししました。
園児のみなさんは目を輝かせて聞いていて、ザリガニの生態についてたくさん質問もしてくれ、改めて実施して良かったと感じました。
ザリガニをお渡ししたのは2024年7月末なのですが、現在もすくすく育っているそうです。
また、先日別件で保育園に行った際、園児のみなさんから「ザリガニの佐藤さんだ!」と声をかけられました(笑)
目黒管理室 佐藤
保育園からもご好評の声
本取組について、保育園の園長先生からは以下の通りご好評の声をいただきました。
「芝生開放については、芝生の中で子どもたちが少しでも落ち着いて過ごすことが出来たり、地域の方とあいさつする機会が増えたり、自然を感じられる良い場所だと思い芝生の開放をお願いしていました。開放後は、実際に地域の方とのかかわりもあったり、芝生スペースで小休憩をとったりすることで、子どもたちも楽しく気分転換できているのでよかったです。
ザリガニ飼育、「ザリガニのおはなし」については、実際にさまざまな種類のザリガニや、日本の水辺にいてよい種、そうでない種について図や絵付きで子どもたちもより理解が深まった姿がありました。その後も毎日餌をあげたり、様子を絵に描いたりなど愛着を持つ姿があります」(花房山目黒駅前保育園 渡邉園長)
傘の落とし物を有効活用。廃棄予定の傘を再利用し、お客さま満足と利便性向上を目指す目黒管理室の取組
直鳥:毎日防災センターで館内の状況報告を受ける中で、落とし物が多いということは認識していました。
傘の落とし物も多く、一定期間は保管していましたが、その後は廃棄してしまうものなので、それをご自由にどうぞと置くことで有効活用かつお客さま満足の向上に繋がるのではないかと考えました。
実行のため傘立てを購入し、拾得して一定期間経過した傘の中から再利用できそうなものをピックアップし防災センターの前に置き、そこを通る方は自由に持って行っていただけるようにしています。
今年は急な天候の変化も多く、これまでに累計30本ほどの傘が使用されています。
本橋:現在、月に7~8本の傘が使用されています。これまでは捨てられるだけだったものが皆さんの役に立っているので、今後も継続していきたいです。
傘立て設置の様子
常駐管理だからこそ実現できた交流や繋がり。お客さま満足のさらなる向上を目指して
佐藤:保育園とは今回の取組を通じて関係性が深まった実感がありますし、今後も色々取り組んでいきたいと考えています。
「ザリガニのおはなし」は来年も是非開催したいですし、それだけでなく例えば私たちの仕事を園児の皆さんや保護者の方に知ってもらうためにビル管理について紹介できる機会をつくりたいと画策しています。
本橋:私たち目黒管理室は通常のビル管理とは異なり建物に常駐しているという特徴があります。
テナントさまや業者さまとの距離が近く、隠れたニーズを見つけ、こういった取組に繋げるということがしやすい環境だと思っています。
今後も現在の取組を続けつつ、日々の管理の中から新しいアイデアも考えて社会貢献とお客さまの満足度向上に努めていきます。
インタビューの様子(2024年10月実施)
相互住宅は創業70周年を目前にする中、これまで培ってきた管理・開発ノウハウを活かしながら、このように新しい取組も行っています。
PRTIMESSTORYでは、今後も当社の魅力や取組など様々な情報を発信してまいります。ぜひご注目ください!
相互住宅について
会社名:相互住宅株式会社
代表者:代表取締役社長 武富 正夫
本社所在地:東京都品川区大崎一丁目2番2号
事業内容:不動産の売買、賃貸借、管理、仲介、住宅地の造成、住宅等の建設・販売