医師として、長野県の厳しい医療現場に直面した弊社代表の柳川貴雄は、医療とデジタル技術の融合による改革を決意。現役医師ならではの視点で、デジタル×ヘルスケアを軸とする革新的なプラットフォームを提供するドクターズ株式会社を作り上げました。
医療現場が抱える課題と向き合い、医師や医療機関、患者そしてユーザーにとって使いやすく信頼できるデジタルヘルスサービスを提供可能にするプラットフォームとして高く評価されています。
ヘルスケア事業を加速させると評判のサービスはどのようにして生まれたのでしょうか。本記事では、柳川がどのような思いでデジタルヘルスプラットフォームを実現したのか、誕生秘話と今後の展望を紐解いていきます。
医療現場で見た課題と起業への決意
柳川は、信州大学医学部卒業後、脳神経外科専門医として長野県の医療現場で働いていました。長野県をはじめとする地方では、都市部に比べ医師が非常に少なく、特に高齢化が進む地域では医療資源が限られている現実があります。
現場では、患者の多くが遠方から病院に足を運ばざるを得ない状況があり、また、医師は限られた時間の中で数多くの診療や手術をこなさなければならないという厳しい環境が続いていました。
「このままでは地域医療は持たない」
この過酷な現実を変えたいという想いが、柳川の起業の原点です。
従来の医療システムでは対応できない課題に対し、デジタル技術の力で医療現場に革新をもたらしたいと考え、新しいデジタルヘルスプラットフォーム事業の開発に乗り出したのです。
“真の”デジタルヘルスプラットフォーム
ドクターズは、医療とテクノロジーを融合させ「真のデジタルヘルスプラットフォーム」を提供すべく、3つの主要サービスを展開しています。
1つ目の「Doctors Hub™」は、医療・ヘルスケアサービスの企画から開発、エビデンス取得や医療機器認証支援までを一貫してサポートするコンサルティング事業です。
2つ目の「Doctors Next®」は、医療機関へのマーケティングや流通支援を通じ、メーカーが開発したデジタルヘルスサービスを医療現場に届けるための仕組みを提供しています。
そして3つ目の「Doctors Station®」は、オンラインでの初期的な相談から問診、さらにはオンライン診療、そしてあらゆるデジタルヘルスサービスを利用するまでを可能にする一気通貫の医療支援の総合プラットフォームです。
これらのサービスは、700名を超えるエキスパート医師とのネットワークと、医療現場から直接寄せられるフィードバックをもとに進化を続けています。
柳川は「ドクターズは、単発のアプリ開発やデバイス開発等に特化しているわけではなく、それを生み出すためのプラットフォームを展開していることが大きな特徴だ」と語ります。世の中に広く普及しようとする新しいデジタルヘルスサービスの裏側を支える役割を担っています。少子高齢化が加速する日本において、デジタルヘルスサービスを生み出し、また社会へと流通していく支援を可能にするドクターズのプラットフォームは、これからの新しい医療・ヘルスケア時代において、より重要な役割を果たしていくでしょう。
革新への挑戦と多角的な支援体制
新しいデジタルヘルスサービス群は、医療現場の改善や効率化、また患者の利便性向上だけを目的に展開されているわけではなく、社会において、広く予防医療や未病という領域でもより必要とされていくでしょう。
柳川は「医療そしてヘルスケア分野は命に直結する分野だからこそ、細部にわたる配慮と現場目線が必要」と語ります。徹底したヒアリングと専門家との連携によるサービス開発が重要なのです。
また、ドクターズには、医療現場からだけではなく、医療業界以外から参画した多様なバックグラウンドを持つメンバーも数多く集っています。斬新な視点と技術的な知見が融合し、デジタルヘルスの可能性を大きく広げています。
実際、同社のデザインチームは「Doctors Creative Studio」として、医療のUX向上に取り組み、医師や患者の心理に配慮したユーザーインターフェースの設計を可能にしています。これにより、医療従事者やユーザーが迷うことなくシステムを利用できる環境づくりに成功しています。
国内外に広がる未来へのビジョン
今後の展望として、柳川はまず国内市場でのさらなる普及を図るとともに、海外市場への展開も視野に入れた戦略を展開しています。特に、海外発の先進的な遠隔医療技術の日本参入支援や、日本発のデジタルヘルスサービスを世界に発信する取り組みは、グローバルな医療エコシステムの構築に向けた大きな一歩といえます。
また、今後より推進される医師の働き方改革の実施を契機に、デジタルヘルス分野では、医療機関や自治体が連携した新たな取り組みが発展的に進むことでしょう。ドクターズのプラットフォームは、より一層、社会的意義を持つ仕組みとして機能することが期待されます。
ドクターズ株式会社CEO柳川貴雄が描く「医療の未来」とメッセージ
柳川は、「医師として現場で感じた限界を打破するために、デジタルの力を最大限に活用したい」と語ります。その熱い想いは、医療現場の効率化や患者への直接的な便益、医療業界ひいては社会全体の医療・ヘルスケアDX推進に大きな弾みをつけるものです。
医師としての現場体験と、デジタル技術の革新を見事に融合させたドクターズ株式会社の取り組みは、これからの医療現場そして社会にとって欠かせない存在となりつつあります。柳川の情熱と挑戦が生み出したデジタルヘルスプラットフォーム事業は、これからの医療の未来に革新的な変化をもたらしていくでしょう。
今後も医療DXの社会実装および促進と、より安心安全な医療環境の実現に向け、ドクターズの挑戦は続きます。