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小田急不動産株式会社

地域共創型施設「CAFÉ&SPACE L.D.K.」新たな運営で第2章へ~地域とともに育んだつながりを未来へつなぐ~

公開日:2025年07月14日

小田急不動産が2019年に開業したコミュニティ施設「CAFÉ&SPACE L.D.K.」(以下、LDK)。この夏、新たな運営に切り替わるにあたって、当社担当者と新しい運営会社の代表に思いを語ってもらいました。

左:合同会社はぐくみのわ 代表社員 中村ふみよ

LDK開業時より「小田急のくらし部」の代表としてLDKを拠点とした地域活動を共にしていたが、LDKの施設運営を今回新しく担うにあたり、合同会社はぐくみのわを設立し代表を務めている。

右:小田急不動産株式会社 経営企画部顧客リレーショングループリーダー 菊地友佳

LDK開業時から現在に至るまで一貫してLDK業務を担当。自身も地域活動に参加し、まさに地域密着を体現している。

「CAFÉ&SPACE L.D.K.」開業!

 2019年春、多摩線の賑わいを創出したいという想いから、新しいコミュニティ施設が誕生しました。カフェにレンタルスペース・ワークスペースを併設した、「CAFÉ&SPACE L.D.K.」です。LDKの立ち上げ時から、コミュニティカフェ運営を得意とする株式会社WAT(以下、WAT )とともに、地域に根ざした施設づくりが始まりました。

菊地:「とにかく何もかもが初めてでしたが、当社にとって長年住まいの開発・供給を手がけてきた大切なエリアだからこそ、お住まいの皆様にはいつまでも安心して住み続けてほしい、“住みたい街“として選ばれる魅力的な街であり続けてほしいとの思いから、より良い機能・空間、サービスを提供すること、そして開業後の運営・街との関わり方をプロジェクトのメンバーとともに考えていました。」

 開業から約6年が経った現在では、カフェを中心に、徐々に栗平の街に溶け込み、人々にとって居心地の良い場所になってきました。

菊地「我々が最初に出会ったのは、本当にこの開業時でしたね。2019年3月に開催した内覧会にいらしていただいたのがきっかけでした。」

中村「そうですね。その後にやりたいことやイメージしていることをお話したうえで、一緒に活動していこうと声をかけていただきました。」

菊地「本当に長いお付き合いですね!最初に当社と出会ったときのこと、何か覚えていますか?」

中村「不動産会社がここまで地域密着でまちづくりをしていることに驚きましたね。今となっては、そこに参加できていることがありがたいなと思います。」

LDKってどんな場所?

 LDKのカフェでは、地元農家から仕入れた新鮮な野菜を使ったプレートやスイーツの提供、野菜の直売を行い、「地産地消」がなされています。レンタルスペースは地域住民の学び・活動の場として活用され、例えばそろばん教室や書道教室などの習い事教室として、様々な用途で利用されています。コロナ禍においては、仕事や勉強に集中できるワークスペースとしても重宝され、地域社会を支える存在となりました。

さらにLDKでは、「小田急のくらし部」「ふらっとリビング」「マチカドこども大学」「小田急のくらしマーケット」など多様なコミュニティ活動が展開されており、関係人口の増加や、人と人・街全体の繋がりに寄与してきました。地域とともに創り上げることで街が活性化し、コミュニティ形成からは繋がりが生まれ、こうした地域の魅力の発掘と発信をする。この一連の流れから、LDKは街の活力となり、地域の安心安全に貢献し、居心地の良い居場所・街の交流地点になることを目指してきました(具体的な実績は参考欄を参照)。

中村「私は『小田急のくらし部』の活動をしていますが、活動を始めたのは、栗平というこの場所で、リアルな地域密着の活動がしたかったという思いがあります。」

菊地「この思いが、当社のイメージとも共通するものがあったんですよね。ウェブだけではなく、リアルで地域とのコミュニケーションをはかるための拠点が必要だと考えていて、じゃあ地域の方々が気軽に参加できるように部活動のような形にしてみよう、ということで『小田急のくらし部』をつくりました。」

中村「『小田急のくらし部』の発足も7月14日だったので、そこから6年後にこうしてまた新たなスタートを切ることになったんですね。美しい偶然…!」

▲(上)地元農家さんの野菜販売(下)その野菜を使ったプレート

▲レンタル利用(そろばん教室)

▲小田急のくらし部(美化活動(園芸))

▲ふらっとリビング(こども食堂/食育ワークショップ)

▲マチカドこども大学(自動運転学)

▲(上・下)小田急のくらしマーケット(イベント風景)

ところが…パートナー探しに奔走

しかし、順風満帆に見えたLDKにも転機が訪れます。開業当初から運営を支えてきたパートナー・WATが、2025年6月末で撤退することになったのです。

菊地「ともにLDKを創り上げてきたWATがこの場所から離れてしまうことは、非常に残念で受け入れがたいものでしたが、WATの事情や状況を考えるとやむを得ないことも理解しました。一方、LDKはいまや地域に受け入れられ、さまざまな活動や繋がりが生まれている地域にとっても、なくてはならない場所。そう思ったときに、立ち止まっている時間はない、と切り替えました。」

そして、LDKの施設運営やLDKを拠点とする活動を継続するために、施設運営の新たなパートナー探しが始まりました。当社としては、これまでの地域に根差したLDKを継続するには、次の4つの要件を重要視しました。

①   施設運営の目的や思いに共感し、協力して運営ができること。

②   今まで築いてきた地域との関係や活動を継続できること。

③   地域活性化に向けた新たな展開が期待できること。

④   事業の安定化や成長、地域活性化に向けた新たな取り組みが期待できること。

そこでパートナーとして思い至ったのが、中村さんでした。今までこの地域の活性化に向けてさまざまな取り組みで共創してきたこと、そしてそれらの活動を通して、この地域に関わるさまざまなポテンシャルを持った仲間を集める力があり、やりとげてきた実績があることなどから中村さんに相談してみると、我々の思いに共感のうえ前向きに検討いただくことができ、新たな運営体制の構築へと動き出しました。WATと築き上げてきた地域との繋がりや取り組みを大切にしながら、オペレーションの改善、更なる地域活性化、活躍機会の創出を目指します。

菊地「最初にLDK運営の話を聞いた時、率直にどう思いましたか?」

中村「LDKの開業時、一緒に活動していくことになったときと同じ思いですね。断ることはいつでもできるけど、『自分が運営する立場ならどうしようかな?LDKをどのような場所にしようかな?』と自然に考えていて、地域活性化や地域住民の活躍機会創出に向けて、共にチャレンジしたいと思いました。」

菊地「経営の考え方だとか、経済的な負荷も想像できたと思うんですが、中村さんはいつも、『できない』ではなくて『できる方法』を探していらっしゃいますよね。今回も、ご負担も計り知れず、この選択が正しいのか依頼する私も不安がありました。」

中村「たしかに、カフェの経営となると規模も大きい話なので、本当に受けて良いのかは考えました。毎日のようにLDKについて打合せたり、方向性を考えたりしていると、『大変なものに手を出してしまった!』と思ったこともありますが(笑)、今では心の準備はできています。」

菊地「カフェ経営の専門家でなくても、『LDKに対する思い』を持たれていて、ときに不安や困難があってもそれを認めて乗り越えていこうという、前を向く姿勢を大事にされているなと感じます。」

中村「そうですね、カフェ経営の経験がないことに不安はもちろんありますが、それよりもメンバーと一緒にやっていくこと・難しいことも乗り越えていくことのほうが大事です。ただなんとなくカフェで働きたい人ではなく、同じ思いを持った人・自分のやりたいことを考えられる成長意欲のある人と一緒にやりたいですね。カフェで働いていた人が自分の夢を実現するために退職したとしても、それは背中を押したいし、分かりやすく言えば何年後かにアナザースカイとか出ていたら嬉しいですね。」

LDKの未来は?

こうしてLDKは、新しいパートナーとともに第2章へと歩みを進めます。今まで築いてきたものを土台に、他の街にはない、この街だけの魅力を創り上げ、「つながりをはぐくむ街」として、街全体が住まう人にとっての居心地の良い場所、安心して暮らせる場所へ。

当社はこれからも、当社が栗平で培ってきた地域との関係を維持しつつ、さまざまな方々と共創しながら地域主導型の地域活性化や地域住民の活躍機会創出に取り組むなど、小田急グループが志向する「地域価値創造型企業」を体現していきます。

菊地「居心地の良い居場所であると同時に、新たな挑戦をする人々を応援する場所にしていきたいですね。」

中村「そうですね。居心地の良い場所を求める方に対するメニューもたくさん考えていますし、何かにトライする人を応援するための企画も、別組織をつくって考えています。」

菊地・中村「開業当初から地域に貢献してきた前運営者からのバトンを受け取り、新たな運営チームで、この地域の新たな価値創造に挑戦します!私たちのミッションは『ヒト、モノ、コトのつながりを生み出し、そこに生まれる価値を共有しながら暮らしを豊かにするきっかけを創り出す』こと。家庭、仕事以外の第三の場所【サードプレイス】を創ることで、多様な人々が自然に出会い、新しいつながりから心地よいコミュニティが生まれる。そこは、一人ひとりが自分らしくいることができ、存在価値を感じることができる大切な居場所になっていく。LDKがそんなサードプレイスになれたら、と思っています。」

~これらからも地域とともに、この街のストーリーは続いていきます~

参考

■LDKの実績

総利用者数:102,549名

イベント実施回数:294回(小田急不動産・小田急のくらし部・マチカド・WAT主催)

イベント参加者数:約12,000名

カフェ常連者数:222名 

※LDKでは、LDKに愛着を持ちスタッフとのコミュニケーションを深めるなど、カフェスタッフが顔や名前を認識できるLDKの応援者・常連客をKPIとしています。

■合同会社はぐくみのわ 会社概要

社名:合同会社 はぐくみのわ 

主な事業:コミュニティカフェ運営/イベント企画・実施/スペース活用・提案/地域活性化に向けた企画・実施・コンサルティング

サイトSNS運用・デジタルマーケティング/商品企画/起業支援

所在地:神奈川県川崎市麻生区栗平2‐1‐6小田急マルシェ栗平2階

資本金:2,000,000円

設立:2025年4月3日

代表:中村ふみよ

HP:https://hagukuminowa.com/

以上

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