畑のトイレ特集~農業現場のトイレ問題を考えよう~
掲載日:2020年05月01日
- 農業の衛生管理対策として欠かせないトイレ
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GAP(農業生産工程管理)のガイドラインの中でも、「作業者等の衛生管理」の区分の中で、手洗い設備やトイレ設備の確保と衛生管理は明示されています。
農業に限らず屋外で働く人にとってトイレの問題は深刻。人が活動する場や働く場にトイレはなくてはならないものです。
人が働く場所に関する法令である労働安全衛生規則の第628条にも、労働者を雇用する事業者がトイレを設置し、清潔を保ち、汚物を処理しなければならないと定められています。
また、観光農園など一般客が多く訪れる場所では、トイレが清潔で快適だと印象も良くなり、次の来園や口コミなどにも期待できるでしょう。

- トイレをめぐるインフラやメンテナンス
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水洗トイレを設置するためには一般的に上下水道などのインフラが整っていることが必要です。
農家が多い中山間地域では上下水道のない地域が多いため、汲み取り式の仮設トイレや浄化槽を使用したトイレの設置が検討できるでしょう。
また、トイレに設置する照明や浄化槽の運転のために電気も必要です。
自治体や業者に相談の上、法令やインフラ、さらには資金等の条件も含めて、ニーズに合ったトイレの設置をしましょう。
トイレを設置したら清掃などの維持管理も重要です。誰がどのように清掃やチェックを行うかなど、業務に組み入れて考えることが重要です。
