持続可能な園芸農業のためにすべきこと。 二代目ならではの葛藤を乗り越えて。 – マイナビ農業

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持続可能な園芸農業のためにすべきこと。 二代目ならではの葛藤を乗り越えて。

持続可能な園芸農業のためにすべきこと。 二代目ならではの葛藤を乗り越えて。

2017年07月31日

奈良県五條市にて、花木や切枝の生産・販売を行う堀園芸株式会社。花木業界の現状や、持続可能な仕組みづくりのための挑戦について、二代目の堀宏弐(ほりこうじ)さんにお話をうかがいました。

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奈良県五條市にて、花木や切枝の生産・販売を行う堀園芸株式会社。花木業界の現状や、持続可能な仕組みづくりのための挑戦について、二代目の堀宏弐(ほりこうじ)さんにお話をうかがいました。

堀園芸株式会社と地域の繋がり

私たちは、奈良県五條市西吉野という山間の地域で、花木や切枝の生産と販売を行っています。扱っているのは仏花や生け花の材料、正月用の花です。元々は果樹や薬草を作っていた家系でしたが、戦後生花の需要が伸びたことに目をつけた父が「この山なら花木が育つのではないか」と考えて、花木や枝ものを作るようになりました。

様々な種類の花木を出荷していますが、その中には自分たちで生産しているものもあれば、近辺の生産者の花木を仕入れたものもあります。契約している生産者は200件程。周囲の農家との協力で事業が成り立っています。ただ、農家の方はほとんどが高齢者なので、体力が必要で危険が伴う作業は私たちがやる場合もあります。高齢化して住民の少ないこの地域で園芸事業をやるということは、地域の人の生活を支えていることにも繋がります。

その地域との繋がりを感じたことが、家業を継ぐと決めたきっかけでした。私は元々は家業を継ごうとは思っていませんでした。小さい頃から休みなく働く父の姿を見ていましたし、私も手伝いに駆り出されることが多かったので、正直なところ嫌気が差していました。特に、夏休みは繁忙期の出荷とかぶり、お盆明けまでは遊べないのがつらかったです。長男ですから、いつかは継がなければならないということが頭にありつつも、できれば継ぎたくないと考えていました。

そのため、大学卒業後は園芸事業とは全く関係のないメーカーで働き始めました。海外営業で月の半分は出張。やりがいのある仕事でした。

転機が訪れたのは26歳。祖父の葬儀で地元に戻ってきたときのことです。小さい頃にかわいがってくれた取引先の方々が私に話しかけてくれたとき、自分たちがどれほどの人にお世話になり、繋がりの中で生きているかを思い知らされました。最終的に、お世話になっていた方に「お前どうすんねん?家業は財産やぞ」と言われて、覚悟が決まりました。人との繋がりという財産を途切れさせてはならない。これが自分の運命だと思い、家業を継ぐことに決めました。

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