都会のシェア畑で農業ライフを開始。種から育てた野菜は家族のように愛しい。 – マイナビ農業

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種から育てた野菜は家族のように愛しい。

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都会のシェア畑で農業ライフを開始。
種から育てた野菜は家族のように愛しい。

都会のシェア畑で農業ライフを開始。<br/>種から育てた野菜は家族のように愛しい。

2017年08月01日

教師をするかたわら、2017年から趣味で野菜と米づくりを始めた菅原隼人(すがわらはやと)さん。きっかけは、知り合いが発した「直感こそ正しい」という言葉でした。農業を始めて数ヶ月、今は苦労よりも楽しさが圧倒的に勝るとのこと。菅原さんが体感された農業の魅力をお届けします。

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教師をするかたわら、2017年から趣味で野菜と米づくりを始めた菅原隼人(すがわらはやと)さん。きっかけは、知り合いが発した「直感こそ正しい」という言葉でした。農業を始めて数ヶ月、今は苦労よりも楽しさが圧倒的に勝るとのことで、将来的には広大な畑を借り、機械を使った農業にチャレンジしてみたいと考えているそうです。菅原さんが体感された農業の魅力をお届けします。

菅原隼人さん略歴

・山形生まれ

・大学入学と同時に上京し千葉の学校教師に

・自宅は都内

・2017年、畑と田んぼを借りて農業を開始

都会で畑を持てる「シェア畑」

教師をしながら、近所の畑と千葉県の田んぼを借りて農業をしています。始めたのは2017年4月です。

畑は、無農薬栽培をしたい人向けのレンタルサービス「シェア畑」で畝2つ分借りています。作っている野菜は、トウモロコシ、キュウリ、トマト、ルッコラ、二十日大根です。

種はシェア畑に常備されていて、利用者は自分が育てたい野菜を選んで植えることができます。農具や刃物、資材も常備されています。肥料は材料と配合表が置いてあるので、それに従ってまくだけ。畑には手ぶらで行って大丈夫です。

作業は基本的に全て自分で行いますが、経験豊富な指導員の方が常駐しているので、分からないことがあればすぐに聞けます。レンタル料金は、1区画月額5,000円です。私が借りている区画は1区画2畝です。シェア畑は、都内にいくつかあり、広さは様々です。私が借りている畑は、合計で100世帯くらいの人にシェアされています。

畑には週に一度通っています。家から畑までは自転車で10分で、学校が終わる夕方5時頃に行き、日没まで水やりや除草をしています。収穫期は3日ごとに通います。

畑だけでなく、千葉県で田んぼも借りています。田んぼまでは、電車とバスを乗り継いで約2時間かかります。1,2週間に一度行き、丸1日作業します。無農薬で育てているので、日々雑草との戦いで、機械と手作業で1日中草刈りをしています。

貸してくれている農家さんが稲作の基本を教えてくれたり、サポートしてくれるので、のびのび楽しんでいます。

できるかどうか心配するよりも、やりたいことをやる

小さい頃から、農業や狩猟などの一次産業に興味がありました。自然と向き合いながら、人間として生きていく力強さを感じたからです。しかし、自分にはできないのではないかと思って、飛び込む勇気が持てませんでした。それでも、自分で何かを成し遂げたいという気持ちが日に日に増していき、ある人から「直感こそ正しい」という言葉をもらい、考え方が変わりました。できるかどうか心配してちゅうちょするのではなく、自分の直感を信じてやりたいことをやろうと決心できたのです。

同じ頃、ブログでシェア畑の存在を知りました。都内の畑なら、気軽に始められます。調べてみると、家の近所にも畑が見つかり、すぐに借りることにしました。

初日は、農具を借りて土を耕し、畝を作りました。力仕事で想像以上に大変でしたし、初めてのことで、正しい畝の作り方も分かりません。それほどまでに農業の知識はありませんでしたが、行けばなんとかなると思いましたし、実際指導員の方にサポートしてもらいながら作業を楽しめました。

種から手塩にかけて種から育てた二十日大根を、初めて食べた時のことは忘れられません。「よくぞ育ってくれた」と甥っ子のように感じ、味も満足いくものでした。しかし、失敗することもあります。同じ二十日大根でも、ネットをかけずに育てた時は、実が割れて食べられませんでした。また、キュウリを作ったときは忙しさのあまり収穫時期に畑に行けず、5日間放置したら、熟れ過ぎて食べられない状態になってしまいました。野菜の状態はあっという間に変わること、ペースを乱さずに目をかけ続ける大切さを実感しました。

田んぼを借りれば夢に近づく

畑を借りて1ヶ月経った頃、知り合いに誘われて「農リトリート」の一環である田植えツアーに参加しました。農リトリートとは、農業を通して自律神経を取り戻すプログラムです。そこで田植えを体験できて楽しかったのですが、違和感もありました。

田植えをした後、収穫の時期に再び田んぼに行って農業体験をしましたが、作物を育てるということはそんな一時的なものではなく、長期でじっくり関わることなのではないかと感じました。その点は教育と一緒だと思いました。

ツアーを受け入れてくれた農家の方と話をする中で、田んぼが余っていることや、農家さんの知り合いに猟師がいることを聞きました。田んぼを借りれば自給自足に近づくかもしれないと夢が膨らみ、実行に移しました。

周りが休んでいる時に情熱を持って働ける仕事

農作業の中で一番楽しいのは草刈りです。無農薬栽培なので雑草が生えやすく、雑草につられて虫がくると、野菜や稲があっという間に食べられてしまいます。それを防ぐために、毎回草刈りをしています。それでも、1週間経つと、元通りに雑草であふれています。

雑草だらけの状態を見ると「もう1回まっさらになるまでに抜いてやろうじゃないか」と燃えます。自然と戦っている感覚です。効率を上げるために、常に抜き方を工夫します。自分なりに考えて試したことが、そのまま結果に出るのでおもしろいです。

今後はもっと広い畑を借りて、ジャガイモやサツマイモを作る予定です。ゆくゆくは広大な土地を借り、機械を導入した農業にチャレンジしたいと考えています。

昔、知り合いに、盆正月のように「周りの人が休んでいる時でも情熱を持って働けるような仕事に就けているか?」と、聞かれたことがあります。今この問いに立ち返ると、農業に関わっている時間はクリアできていると実感しています。外で体を動かし汗をかきながら働いたり、全ての工程を自分で選択し、それが結果に出ることが、私にとっての農業の魅力です。

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