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島根県江津市の「石見麦酒(いわみばくしゅ)」手製の醸造設備で地元農産物を使ったクラフトビールを全国へ

島根県江津市の「石見麦酒(いわみばくしゅ)」手製の醸造設備で地元農産物を使ったクラフトビールを全国へ

2017年08月01日

人口約2万4,000人、島根県西部にある海と山に囲まれた自然豊かな江津市に9坪の小さなクラフトビール醸造所「石見麦酒」が誕生しました。醸造所のから車で約45分の所には世界遺産に登録されている石見銀山遺跡があります。
少量生産で造られるクラフトビールがどのように生まれ、地元の農家と繋がっていったのかの経緯を探ってみました。

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人口約2万4,000人、島根県西部にある海と山に囲まれた自然豊かな江津市に9坪の小さなクラフトビール醸造所「石見麦酒」が誕生しました。醸造所のから車で約45分の所には世界遺産に登録されている石見銀山遺跡があります。

地元で育てられた大麦や柚子などの農産物を使い、少量生産で造られるクラフトビールがどのように生まれ、地元の農家と繋がっていったのかの経緯を探ってみました。

石見麦酒の醸造所設立は、ビジネスプランコンテスト大賞を受賞がきっかけ

石見麦酒(いわみばくしゅ)は2015年5月、代表山口梓(やまぐちあずさ)さん、厳雄(いさお)さん夫婦の二人で設立しました。同年12月に醸造免許(発泡酒)を取得し、2016年4月から本格的にクラフトビールの醸造と販売を開始。現在は島根県内の他、広島や東京でも味わえるようになりました。

厳雄さんは信州大学農学部在籍中に、将来は日本酒の杜氏になる事を希望して酒蔵をたずねるほど、もともと「酒造り」に興味を持っていました。高津市にもかつて酒蔵があったのですが、現在は操業停止。酒造メーカーが1件もなくなってしまったので、地域に根ざした地酒、地ビールを造り定着させたいという夢を実現しました。

醸造所の設立が具体化したのは、その前年に江津市主催のビジネスプランコンテストに応募したところから始まります。「目指せオクトーバーフェスト!街全体がブルワリー」というタイトルで応募し、プレゼン審査へ。「石見麦酒が造る地ビールを江津市の新しい特産品にしたい」とアピールし、みごと大賞を受賞したのです。

そこから覚悟を決め、夫婦2人で力を合わせ醸造所の設立を目指し、全国のクラフトビール醸造所をまわりヒントを得ました。1年がかりで醸造所の設計図を描いてきたそうです。コストを抑える工夫として手作業でオリジナル製作した醸造設備を設置するため、醸造許可が降りるまでに苦労もあったとか。

SNS発信から繋がった、地元の生産者たち

石見麦酒は地元の農作物を原料として取り入れ、生産者や自治体とコラボレーションしながらビール造りをしている点が特徴的です。

生産者と繋がる最初のアクションは、醸造免許取得間近の2015年12月のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の投稿でした。クラフトビールの醸造に向けて「地元の石見地方で作られた素材(今回は柚子やレモン)を購入希望。素材を生産していただける方も募集」という内容を発信したことから始まります。

興味深いのは「個人宅でたくさん実りすぎた」というものや、「農薬や肥料もやらずに放ったらかし」という条件の素材でも可能だったということ。石見地方の土地で育った素材そのままの味を感じられる、なんともワイルドなリクエストです。そのSNSを見た町の人達から口コミで広がり、紹介の輪が拡がっていきました。

実際に、この投稿がきっかけで、柔らかな酸味と柚子の香りがさわやかなビール「セゾン744」には、石見地方の益田市真砂地区の生産者、真砂公民館長である大庭さん宅の裏山で採れた柚子を使うことになりました。

ビールの名前に使われている数字の「744」は真砂地区にある日晩山の標高です。山から湧き出る水を飲料水や農業用に使用し、常に地域の人達の暮らしを支える日晩山に敬意を表し、命名しました。

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