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優れた農業経営者となるために 茨城県が「いばらき農業アカデミー」を開設

優れた農業経営者となるために 茨城県が「いばらき農業アカデミー」を開設

茨城県は2017年5月、農業の総合的な学びの場を提供する「いばらき農業アカデミー」を開設した。農業経営者から新規就農者、学生など、農業に関心の高い人を対象にした「アカデミー」は、産学官が連携し、農業分野での高度な経営力と最新の技術力が身につく総合的な学びの場を提供していく。2017年度は22講座を実施する。

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農業の総合的な学びの場「いばらき農業アカデミー」

茨城県は2017年5月、農業の総合的な学びの場を提供する「いばらき農業アカデミー」を開設した。農業経営者から新規就農者、学生など、農業に関心の高い人を対象にした「アカデミー」は、産学官が連携し、農業分野での高度な経営力と最新の技術力が身につく総合的な学びの場を提供していく。2017年度は22講座を実施する。

茨城県は農業産出額8年連続全国第2位の農業県。農業に関する国の研究機関や、大学、専門学校の教育機関、多くの民間企業が立地するという特徴がある。これまでも、この恵まれた教育、研修、研究環境を活かし、経営感覚に優れた、高い技術力を持つ農業従事者を育成することを目的に、様々な学びの場を提供してきたが、今回、幅広いテーマの講座をより体系的に学べるよう、アカデミーに集約した。

いばらきリーダー農業経営者育成講座

2017年8月3日、アカデミーの中核講座の一つ「平成29年度いばらきリーダー農業経営者育成講座」の開講式と第一回講座が、茨城県農業総合センター(同県笠間市安居)で行われた。

本講座は、アカデミー開設以前の2016年度から開講している。二期目となる今回は、露地野菜、施設野菜、花き、果樹、水稲などの栽培から、養豚、ほしいも加工、観光農園に携わる人まで、県内各地から定員いっぱいの20人の受講生が集まった。

2018年2月までの7ヶ月間、13回の講座で、経営管理、流通・マーケティングの捉え方、労務、財務管理をテーマに学び、自身の5年後のビジネスモデル計画書を作成していく。

開講式であいさつに立った同センターの鈴木要至センター長は「県は農業改革が叫ばれ始めた2003年から本格的に産学官連携を進めている。それ以降の取り組みが発展してきたのが本講座。多くの情報に触れて、農業発展の担い手、経営者としての視点を養っていただきたい。また、人脈作りの場としても活用して欲しい」と受講生への期待を寄せた。

 

開講式後のオリエンテーションでは、前年に講座を受講した農業経営者の栗原玄樹さん、田口真作さんが登壇し「講座で学んだ決算書の分析や、組織運営の方法などを実践するのはもちろん、経営者としての心構えを意識して、日々の活動に向き合っている」と、自身の受講体験とその後の変化について話した。

講座の初回テーマは「経営戦略の立て方を理解する」。農業コンサルティングが専門の庄司和弘氏が講師を務め「ヒト・モノ・カネ」と括られる経営資源の確認と活用についての基本的な捉え方を解説。それを踏まえ、受講生自身が運営する組織に当てはめて考えるという現実に即した内容を展開した。

アカデミーを運営する同センターの・鈴木主査は「本講座は経営力を養う実践的な内容ですが、他にも専門的な技術を学ぶもの、機械操作の基礎を習得するものや、女性を対象にしたもの、新規就農者のための体験講座などを企画しています。農業を学ぶ、農業を知る機会として、多くの方に利用していただきたい」と話している。

 

いばらき農業アカデミー http://www.agriacademy.pref.ibaraki.jp/

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