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生産者と消費者の距離の近さが生んだ100種類もの「鎌倉野菜」

生産者と消費者の距離の近さが生んだ100種類もの「鎌倉野菜」

2017年08月26日

日本初の武士政権の歴史や文化、海や山に囲まれた豊かな自然が有名な鎌倉市で地域ブランド野菜として名高い「鎌倉野菜」は、鎌倉特有の温暖な気候とミネラル豊富な肥沃な土から生まれました。少量多品目での栽培が盛んで、色とりどりの100種類もの野菜は、直売所やレストランで人気を集めています。

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武士政権のはじまりと「鎌倉野菜」が生まれた鎌倉のまち

神奈川県沿岸部にある鎌倉市は、日本的な風情あるまち並みや歴史ある寺院で有名なまちです。12世紀末に源頼朝が鎌倉に幕府を開いたことで、初の武士による政治が始まり、1230年代には鎌倉は政治、軍事、外交、文化などあらゆる面で日本の中心地となりました。現代においては、映画『海街Diary』で、極楽寺駅、七里ヶ浜、長谷寺など鎌倉の名所がロケ地となり、漫画『スラムダンク』などの作品の舞台にもなっています。

多くの人が訪れる名所がある一方、隠れた路地に入ると丁寧な暮らしぶりを感じさせる住宅街、山や畑などが見られます。鎌倉の気候は、三方を山に囲まれ南側が海に面している地形の影響を強く受けています。冬の冷たい北東風は丘陵にさえぎられ、夏の涼しい南西風が海から吹いてくるため、冬は暖かく、夏は涼しくすごしやすいのです。海と山が近く温暖な気候の鎌倉市は、ミネラル成分を多く含む肥沃な土壌を持ち、湘南は気候が良いため露地野菜を育てる生産者が多く見られます。

そんな鎌倉市で今、注目されているのが、特定の品種や産地を指定して商品化したブランド野菜の一種「鎌倉野菜」です。他と比べ圧倒的な味の濃さがあり、色鮮やかな美しさが特長です。1年を通し約100種類以上の野菜がつくられています。

農家とお客さんの距離の近さが生んだ珍しい品種

鎌倉市で採れた野菜を地域ブランド化したものが鎌倉野菜。今日のように知られる様になった経緯には諸説あり、約20年前にメディアに鎌倉野菜として取り上げられたことや、レストランが色とりどりの鎌倉産の野菜を使って「鎌倉野菜のサラダ」「鎌倉野菜のバーニャカウダ」をメニューに出したことがきっかけとも言われています。

黒大根や紫パプリカなど、西洋野菜を含む珍しい野菜が多いのも鎌倉野菜の特長です。鎌倉市では直売所が盛んで、生産者が「いかに消費者の目を引き、満足度を高めるか」を考えて栽培・販売した結果、色とりどりの珍しい野菜が増えていきました。直売所で販売するときの華やかさを意識するだけではなく、お店のお皿に盛りつけた様子まで想像して栽培するそうなので驚きです。

このように生産者と消費者の距離が近く、共選出荷しない直売農家が多いことで、少量多品目での野菜づくりが盛んになっています。

「お客さんの顔が見えるとやる気が出るし、新しい品種に挑戦して珍しい野菜を喜んでもらえるのが嬉しいんだよね」と鎌倉野菜農家の方は笑顔で答えてくれました。鎌倉市を訪れる際は、そういった農家の想いをぜひ肌で感じてみてください。

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