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売上アップ、地域振興に 「農業のシェアリングサービス」メリットは

売上アップ、地域振興に 「農業のシェアリングサービス」メリットは

2017年08月27日

農家の畑の一区画や、育てている農作物を消費者とシェアする「FARMFES(ファームフェス)」と、田んぼや果樹などのオーナー権を取得して、好きなときに里山に訪れて収穫体験ができる「里山シェア」。2つのシェアリングサービスのメリットとは。

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自動車や自転車、服、場所など、モノを「所有」するのではなく「共有」するサービスが、さまざまな分野で増えてきています。この流れは農業においても同じで、多くのシェアリングサービスが誕生しています。今回は、農業界におけるシェアリングサービスについて、2つの事例をもとにご紹介します。

ケース1:農場をシェアする

全国の農家が、自分の持っている畑の一区画や育てている農作物を消費者とシェアするサービスで、2017年2月より始まったのが「FARMFES(ファームフェス)」です。一般の方が、農場の一部の区画を「自分の農場」として契約すると、その区画に購入者のネームプレートが立てられ、農家が購入者の代わりに作物を栽培。収穫したら、それを購入者に届けるというシステムです。

「とちおとめ農家の1平方メートルの畑が1年契約で総額6,000円」のプランや、「無農薬栽培コシヒカリ16.5平方メートルの1年契約で12,000円」などのプランがあります。現在ファームフェスが契約しているのは全国100以上の農場で、野菜や果樹の農家が多いそうですが、畜産農家の契約プランもあります。「日本初のJASオーガニック認証を取得した薩摩黒豚1頭が子豚から成豚になるまでの1年間契約プラン」は、契約料12万円で、成豚になったらカットされた豚肉16キロが送られるというものです。

ファームフェスを利用する方で最も多いのが、子どもの入学祝いや家族の誕生日、記念日などのプレゼントとしての利用です。同社代表取締役の小平勘太(こびらかんた)さんによると、「プレゼントとしての利用が多いことは私たちも意外だったのですが、自分の農場を持つということは、一般の方にとっては非日常の体験で、それがギフトとしての需要に結びついているのかもしれません。また、モノのプレゼントとは違い、農場ギフトは農作物が育って収穫するまでの過程が一つのプレゼントなので、その場で終わらないというところが面白いと言われることが多いです」とのこと。ファームフェスでは、ギフトプランのほか、カタログギフトの販売なども始めています。最近では、ふるさと納税の返礼品にファームフェスで紹介している商品の一部を紹介することも開始しました。ふるさと納税をした方に、農場の一区画で栽培された作物が届く仕組みです。


写真提供:FARMFES

このサービスを利用する農家は、何か新しい取り組みをしてみたいと考えたり、売上アップや収入の安定を目指したいと思う方が多いそうです。普段は直接やり取りをすることのない一般消費者と密なコミュニケーションをはかることができ、ロイヤルカスタマーの獲得につながりやすいという点や、作物を収穫する前に区画契約料が入るため、キャッシュフローがよくなるといったメリットがあるそうです。

「消費者にとっては、農家の親戚ができたような感覚に、農家にとっては、自分の作物のファンができたような感覚になって欲しいですね」と小平さんは話しています。

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