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JA全農が仕掛ける 「全農×カップスター」コラボ商品開発の裏側

JA全農が仕掛ける 「全農×カップスター」コラボ商品開発の裏側

2017年09月14日

JA全農(全国農業協同組合連合会)と、サンヨー食品株式会社が連携して企画開発したコラボレーション商品「サッポロ一番×全農カップスター」。高知産のニラが入ったラーメンや、宮崎県産の銘柄鶏「はまゆうどり」を主役にしたラーメンなど、全国各地の特産品を取り入れた商品が続々と誕生しています。2016年1月の第1弾を皮切りに、2017年8月現在で第7弾まで発売されています。この企画の意図と成果について、JA全農総合企画部事業開発課の佐々木章(ささきあきら)さんにお話をうかがいました。

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地域ブランド農畜産物を使ったカップラーメンを発売

JA全農とサンヨー食品がコラボレーションして生まれた「サッポロ一番×全農カップスター」は、地域の農畜産物をメーン食材として使用したカップラーメンです。2016年1月に第1弾として、群馬県の「嬬恋高原キャベツ」を使用した「ピリ辛味噌ラーメン」と「塩タンメン」が発売されました。1975年の発売以来、ロングセラー商品として人気を誇る「サッポロ一番カップスター」に「地域ブランド農畜産物」という新たな付加価値を掛け合わせた新商品は、大きな話題となりました。第1弾から間を置かず、2016年4月には第2弾、7月には第3弾と立て続けに新商品が発売されています。

2017年8月には、第7弾として、北海道産のブランド大豆「とよみづき」で作った豆腐入りのチゲ風ラーメンと、長崎県産のブランド豚「大西海(だいさいかい)豚」で作ったチャーシュー入りちゃんぽんの2品が発売されました。

「安心、安全」「おいしさ」をPRし、国産食材の認知・需要を拡大

このコラボレーション企画は、サンヨー食品側から全農に持ちかけて始まったそうです。「実現に至ったのは、国内の農畜産物を積極的に使用し、『安心感、信頼感』の高い商品開発をしたいというサンヨー食品の思いに共感したから」と、佐々木さん。

高いクオリティを誇る国内農畜産物と、全国に販売網をもつサンヨー食品がコラボレーションすることで、両者にとってのメリットは大きいと考えたそうです。サンヨー食品にとっては、国内産食材の使用によって、消費者に「安心感、信頼感」をアピールできます。生産者や地域のJAにとっては、丹精こめて作ってきた食材にスポットが当たり、サンヨー食品の販売網で全国発売されることで、認知向上や消費拡大につながります。

商品化の鍵は試作と改良

どの食材をコラボ商品に使うかという選定については、サンヨー食品のマーケティング部門が、季節や商品化にあたり地域のバランス、市場のトレンド調査を踏まえ、複数の候補から決定しています。ただし、候補に上がった品目についても、商品化するまでにはいくつかのハードルがあります。

「味は良くても工場での充填時に不具合が生じたり、原料規格や数量、価格面で折り合いがつかず、商品化を見送ったケースもあります」。

第4弾として「秋田県産白神ネギ」で商品化を進めた際には、サンヨー食品の原料規格とミスマッチが生じ、求められるような細いネギを安定的に、かつ規格を揃えて供給する事が全農としては困難でした。そこで、サンヨー食品で白神ねぎに合うフリーズドライ加工手法を新たに開発し、商品化が実現したそうです。

コラボ商品にとどまらない多彩な連携に発展

JA全農とサンヨー食品との連携は、コラボレーション商品以外にも大きな広がりを見せています。「ヘルシーな製法で作られたインスタント麺『サッポロ一番グリーンプレミアム0』が2016年4月に発売となったのですが、その際のプロモーションにJA全農が協力しました。『サッポロ一番』は、野菜との相性が抜群な商品なので、JA全農が運営するファーマーズマーケットから、旬の野菜をお客様にプレゼントするキャンペーンを実施したんです。おかげさまで好評を博しました」。

また、「サッポロ一番」と相性のよい季節の野菜のメニューブックを作成し、国産食材や地域をPRするイベントで配布しています。

「今後もサンヨー食品とは商品開発、各種キャンペーンの両面で連携を強化し、国産農畜産物の需要拡大と価値訴求を進めていきたいです」と佐々木さん。サンヨー食品とのコラボ商品だけでなく、この連携で得たノウハウを別の企画や商品にも活かしていきたいとのことです。

様々な手法や切り口で、国産の安心、安全な農畜産物をPRすることは、生産者の生産意欲の向上に貢献していくことでしょう。

JA全農(全国農業協同組合連合会)

http://www.zennoh.or.jp/

サンヨー食品株式会社

http://www.sanyofoods.co.jp/

 

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