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生産者の試み

頑張るよりも夢中になる。経営者として感じる農業のおもしろさ。

頑張るよりも夢中になる。経営者として感じる農業のおもしろさ。

最終更新日:2017年12月14日

山梨県に拠点を置く株式会社サラダボウルを中心に、複数の地域で農業生産法人を経営する田中進(たなかすすむ)さん。農作物の生産だけでなく、ベトナム進出や就農をサポートする人材育成事業など、活動は多岐に渡ります。「頑張っているわけではない。やりたいからやっているだけ」と話す田中さんに、これまでの歩みと農業経営に対する考えをうかがいました。

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トマト

会社は経営者の情熱次第で変わる

私は山梨県に拠点を置き、いくつかの農業生産法人を経営していますが、昔から農業に興味があったわけではありません。農家の次男として生まれ、小さい頃から畑の手伝いはしていましたが、両親からは「お前たちの時代は、農業なんかする時代ではない」と言われて育ちました。そのためか、農業に関わるなんて全く想像もしていませんでした。むしろ農業は嫌いでしたし、一刻も早く田舎から抜け出して都会に行きたいと考えていました。

高校卒業と同時に地元を離れ、横浜の大学を卒業後、銀行員になりました。銀行では法人営業部に配属され、中小企業の経営者と関わるようになり、その中で「会社は、経営者の傾ける情熱次第でいくらでも変わる」ということを目の当たりにしたのです。

どんなに不況な業界でも好調な企業はありますし、逆にどんなに順調な業界でもうまくいかない企業があります。それは経営者次第だと学びました。

様々な経営者に会う中でも、ベンチャー企業の経営者からの刺激は特に大きかったと思います。お金も商品もサービスも人脈もない中で、「こんなサービスがあれば社会はもっと良くなる」という想いだけで突き進み、何もないところからカタチを創っていく姿に惹かれたのです。

会社は経営者の情熱次第で変わる

5年ほどして外資系生命保険会社に転職してから、経営者との付き合いはより深くなりました。経営者の苦悩や大変さも目の当たりにしましたが、自分でも事業をやりたいという気持ちが抑えきれなくなり、起業することとなりました。

私の中で「起業する」ということは、「農業で起業する」ということでした。自分のルーツであり、両親がやっていた影響は間違いなくあります。振り返ってみると、銀行で働いていた時から、様々な会社の事業を見て「農業に置き換えたらどうだろう」と考えることばかりでした。

いつの頃からか、間接的に支援する金融機関ではなく、自分で事業をしたいという気持ちがどんどん大きくなっていました。自分が作った野菜を嬉しそうに自慢したり、栽培に失敗した時に悔しそうにしている父の姿が、いつも自分の中にあり、自分の人生と農業は、切り離せないものだったのだと思います。

それ以上に、農業という産業に大きな可能性を感じていました。農業は、最も古い産業であり、常に保護されてきた産業だからこそ、改革が進んでいないのだ。他の産業は試行錯誤し尽くされている感覚がありましたが、農業は手付かずの領域がたくさんあるように思えました。

未踏の領域がたくさん残っている農業という産業に挑戦したい。「農業の新しいカタチを創りたい」。そんな強い想いで、2004年、32歳でサラダボウルを創業しました。

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