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「旬花」華やかなガーベラの魅力 ガーベラの種類や育て方は?

「旬花」華やかなガーベラの魅力 ガーベラの種類や育て方は?

卒業式の季節によく見かけるガーベラ。とてもカラフルでその可憐な花姿から、園芸用の鉢植えや切り花として広く利用されています。
キク科カーベラ属の多年草植物で、開花時期は1年を通して2回あり、春(3月〜6月頃)と秋(9月〜11月頃)に花を咲かせます。一年中出回っているので、目にする機会も多いのではないでしょうか。
7℃あれば寒中でも開花するので、育てる場所を整えてあげるだけで気軽に楽しめる花でもあります。

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ガーベラ

ガーベラの名前の由来や花言葉

ガーベラという名前は、ドイツの自然科学者であるゲルバーの名前にちなんで付けられました。
花言葉は全てのガーベラにおいて「希望」、「常に前進」などがあり、色によっても独自の花言葉を持っています。
いくつかご紹介すると、ピンクは「崇高」、白は「希望」・「律儀」、赤は「神秘」、黄色は「究極美」・「親しみやすい」となっており、全体的に明るく前向きな花言葉が多いのが特徴です。
これらの花言葉は、その明るい雰囲気を感じさせる花姿をイメージしたものとされています。
いつもお世話になっている方やこれから何かに挑戦される方に贈るのにぴったりの花です。

ガーベラの名前の由来や花言葉

ガーベラの起源は1800年代に遡ります。
イギリスの植物採集家らによって南アフリカで発見されたキクの一種がその起源で、品種改良が進んで現在のような姿になったとされています。
原種はガーベロ ヤメソニー(Gerbera jamesonii)という赤色の花で、これにいくつかの原種を交配することで多数の新品種が生み出されました。
日本には明治から大正時代にかけて伝来しています。
和名では「オオセンボンヤリ」、「ハナグルマ」などと呼ばれ、親しまれていたようです。
現在流通しているガーベラはオランダから輸入した苗が多いのですが、日本でも盛んに育種が行われています。
産地オリジナル品種もあるようですので、見かけたらぜひ購入してみたいものです。

ガーベラ

ガーベラの種類

ガーベラの品種は現在2000種類以上流通しているといわれ、その人気を伺い知ることができますね。
品種には大輪のものと小輪のものがあり、その大きさは大輪種で12cmほど、小輪種で4cmほどの花を咲かせます。
花の直径が20cmにもなる大輪種もあるそうです。
小輪のガーベラはブーケやアレンジに取り入れてちょっとしたプレゼントにも最適ですね。
花の形も一重咲きから八重咲きと様々で、少し変わったものでは、花びらの形が細いスパイダー咲きというものもあります。
また、花色もピンクやオレンジ、赤、黄色、白、グラデーションなどと多彩で、見る人の目を楽しませてくれます。
背丈は品種によって15cm〜80cm程と幅があるようです。
無花粉のガーベラも品種改良によって誕生しており、長く飾って楽しむことができます。

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ガーベラ

ガーベラの育て方

ガーベラは苗を購入して育てることが一般的ですが、種から育てることもできます。
日当たりがよくやや乾燥した場所を好み、寒くても花は咲きますが生育の適温は10〜20℃です。
日光が当たらないと葉ばかりが繁って花が咲かない性質があるので、基本的には戸外の日当たりのよい場所で育てます。
ただ、真夏の直射日光や暑さには弱いため、7月〜8月頃は直射日光の当たらない場所に移動させましょう。
土は水はけのよいものがベストです。
霜や凍結が起こらない地域では露地植えでも越冬できます。
寒冷地で育てる場合、冬は室内の日当たりの良い場所に置くとよいでしょう。
水やりは土の表面が乾いた頃に行い、過湿による根腐れを防ぎます。
花に水がかかるとすぐに痛んでしまうので、地表近くからそっと与えるようにしましょう。
雨が続く時期には特に気をつけ、鉢植えの場合は屋内や雨の当たらないところに移動させると根腐れを防ぐことができます。
花が枯れてきたり、葉が枯れてきたら、すぐに取り除くことを心がけましょう。
花茎は途中で切るのではなく、根元から折るようにして抜き取るとスッキリと取り除くことができます。
この作業は見た目を美しく保ち、風通しをよくすることで古葉が病気や害虫の温床になるのを予防し、新葉や蕾の成長を促す目的もあります。
上手く育てることができれば、株分けでどんどん増やすことができますし、鉢植えの場合は鉢を大きくして大株にすることもできます。
鉢植えのものは根が張りすぎると生育が悪くなりますので、毎年植え替えをしながら育てます。
品種によっては病気に強く耐寒性のあるものがありますので、まずは簡単に育てることのできる品種から育ててみるのもいいかもしれません。

ガーベラ

ガーベラのかかりやすい病気や害虫

高温多湿の時期は、ウドンコ病が発生しやすい時期でもあります。
ウドンコ病にかかると、葉や茎に白い粉のようなものがたくさん付いて成長が遅れたり、枯れてしまうこともあります。
この白い粉はカビの胞子なので、見つけたらすぐに取り除くことで広がりを抑えましょう。
ある程度広がってしまった場合は、市販の登録のある薬剤を散布して様子をみます。
他に、灰色かび病も風通しが悪い時には出やすい病気のひとつです。
土壌から伝染する白絹病、菌核病も出るためできるだけ古い土は利用せず、やむを得ず使う場合は注意が必要です。
害虫では、主にコナジラミやアブラムシなどに注意しましょう。
コナジラミは多くの植物の葉や花につき、若い葉の汁を吸って成長を阻害するほか、ウィルス病を媒介することもある虫です。
オンシツコナジラミというコナジラミ類は冬場の室内などでも発生しますので室内で栽培する場合も注意が必要です。
薬剤によって防除することもできますので、大量発生した場合はしっかりと使用条件を確認してから散布しましょう。
苗を購入するときには、すでに虫がついていないかをまず確認してみるといいかもしれません。
アブラムシも植物の汁を吸汁し、大量に繁殖するので群れで寄生された植物は衰えてしまいます。
また、コナジラミ同様にウィルス病も媒介しますので日頃から寄生していないか注意しておき、見つけたらガムテープ等で直接取り除いたり市販の薬剤を用いて駆除します。
ウィルス病などに感染した部位を見つけたらすぐに取り除き、感染した部分を焼却すると完全に駆除できます。

育てるポイントをおさえれば育てやすく、とても可愛いガーベラ。
様々な品種の中からお気に入りの一品を見つけて、育てたり飾ったりして楽しんでみてください。

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