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ケールもビーツも意外な料理へ変身 珍しい野菜のおいしい食べ方

ケールもビーツも意外な料理へ変身 珍しい野菜のおいしい食べ方

ケールやバターナッツ、ビーツ、サラダスイスチャードなどの珍しい野菜。興味はあっても食べ方がわからず、買ったことはないという方も多いのではないでしょうか。東京都世田谷区三軒茶屋にある「三茶ファーム」も、そんな珍しい野菜を多く扱う八百屋です。今回は、管理栄養士で同店でレシピ提案なども行っている店長の佐々木碧(ささきみどり)さんに、人気上昇中の珍しい野菜の簡単でおいしい食べ方を教えていただきました。

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スーパーフード「ケール」:素揚げ

かつては青くさくて苦い野菜、というイメージが強かったケールですが、ここ数年はハリウッドスターやモデルの間でブームとなり、イメージが一変。非常に栄養価の高いスーパーフードとして人気が定着しつつあります。ただ、サラダ以外の使い方となると、なかなか思い浮かばないという声があるかもしれません。

「炒めたり茹でたりすると、より甘みが強くなるのでキャベツと同じ感覚で使えますよ」と佐々木さん。オススメの食べ方は素揚げだそうです。

「衣をつける手間もなくて、油に入れるとすぐに縮むので意外と時短料理としてもポイントが高いです」揚げることで苦味が和らぐので、「苦い」というイメージを持っている人にこそ試してほしい食べ方です。お好みで軽く塩を振ってください。水で洗ったケールをそのまま揚げると油がはねて危険ですので、水分をしっかり取ってから油に入れるようにしましょう。

カボチャの一種「バターナッツ」:クリーミーなポタージュ

まるでヒョウタンのようなルックスが愛らしいバターナッツは、カボチャの一種です。ぜひポタージュでどうぞ。バターナッツを一口大程度にカットし、タマネギと一緒に炒めて塩コショウをしたら、そこに浸るくらいの水を加えて、竹串がスッと通るくらいになるまで20分ほど煮るだけ。これをミキサーにかけて、お好みで牛乳や豆乳でのばせば、食欲がない日でもからだに優しいおいしさです。

「バター」と「ナッツ」という名前がついているのも納得する、深いコクのある甘みが特長です。特にスープにすると、一般的な西洋かぼちゃよりもクリーミーでなめらかな口当たりです。

食卓に明るさをプラスする「ビーツ」:オーブン焼き

「ビーツといえばボルシチ」という固定概念を吹き飛ばす食べ方が、ビーツのオーブン焼きです。よく洗って土を落としたビーツを、丸ごとアルミホイルで包み、オーブンで焼くだけ。180度のオーブンで、小ぶりのものなら約40分焼けば完成します。焼きあがったら、オリーブオイルと塩コショウをかけてどうぞ。

カブよりもシャキッとした食感が楽しく、ジャガイモよりみずみずしい味わいは、納得のおいしさです。カットした時の色鮮やかさはビーツならではの美しさ。オーブンに入れるだけの簡単レシピはインパクトも抜群で、おもてなし料理の一品としても喜ばれそうです。

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水耕栽培でやわらかな「サラダスイスチャード」:サラダ

葉物野菜は、レタス、ホウレンソウ、ミズナなどの定番に加えて、特に珍しい品種もたくさん出回っています。中でも佐々木さんのおすすめは「サラダスイスチャード」です。

スイスチャードといえば、うちわのように立派な葉と茎が一般的ですが、サラダ用なら水耕栽培で茎まで柔らかなものを選ぶとよいでしょう。いくつかの葉物と混ぜ合わせてグリーンサラダにすれば、茎の鮮やかな赤色が引き立ち、食卓に彩りをプラスできます。サラダとして取り入れやすいので、チャレンジしやすい野菜です。

昔ながらの「切干大根」:だし不要でもおいしい味噌汁

煮物などでおなじみの切干大根の意外な調理法が、味噌汁です。三茶ファームで扱う切干大根は、一般的な細長い紐状ではなくイチョウ型で、使える料理の幅が広がると佐々木さんはいいます。

「戻し汁がだし代わりになるくらい旨味があるので、かつおや昆布でだしを取る必要はありません。水に切干大根を入れて戻し、そこに好みの具を加え、最後に味噌をといて出来上がり。切干大根とカットわかめだけでも十分においしいですよ。時間がない時や、冷蔵庫に食材があまりない時に使える優れ物です。うちのスタッフは皆キッチンに常備しています」。原料となるダイコンは、イタリアンの名店

「アル・ケッチァーノ」の奥田シェフも虜になった坪池農園のダイコン。いいだしが出るのも頷けます。

「三茶ファーム」の店頭では、珍しい野菜を使ったレシピも配布していて、買うだけでなく、おいしく食べてもらうための工夫もしているそうです。「苦そう」「硬そう」「調理が難しそう」など、食べずに思っているならもったいないことです。ぜひ、楽しみながら新しい野菜のおいしさにふれてみてください。

三茶ファーム

http://sanchafarm.com/

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