リンゴの有機栽培を実現するための親子二代の挑戦 ~100年後も続く果樹園を作る~ – マイナビ農業

マイナビ農業TOP > 生産者の試み > リンゴの有機栽培を実現するための親子二代の挑戦 ~100年後も続く果樹園を作る~

生産者の試み

リンゴの有機栽培を実現するための親子二代の挑戦 ~100年後も続く果樹園を作る~

リンゴの有機栽培を実現するための親子二代の挑戦 ~100年後も続く果樹園を作る~

最終更新日:2017年12月14日

長野県伊那市でリンゴやモモ、スモモを育てる白鳥農園。化学農薬や化学肥料に頼ることなく、農園で暮らす生きものたちの力を借りて果樹を育てるという信念を貫き、親子二代36年の試行錯誤の末、最難関の果樹の有機JAS認証を取得しています。栽培責任者を務める白鳥昇(しろとりのぼる)さんは、有機栽培で果樹を育てる難しさを痛感しながらも、有機栽培にこだわり続けています。その背景にあるストーリーをうかがいました。

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

白鳥農園

有機栽培でリンゴを育てる、伊那市の白鳥農園。

-白鳥さんが栽培責任者を務める白鳥農園について教えてください。

私たちの農園では、リンゴとモモ、スモモを有機栽培しています。3種類とも有機JAS認証を取得しましたが、果樹で有機JAS認証を取るのは難しく、スモモでの認証取得は国内初、モモで国内2人目、リンゴで国内3人目となります。

もともと化学農薬を使っていなかったので、農薬使用回数や化学肥料の使用量が一定以下であることを示す特別栽培農産物のガイドラインは取得していました。ただ、それだけでは、自分たちの生産方法を表現するには不十分です。有機栽培で作られた野菜を求める人は、病気の治療中の方など、切実な思いを持つ方も多くいます。そういった消費者に対して、栽培者は栽培方法を分かりやすく説明する責任があります。白鳥農園では化学肥料や化学農薬や使っていないので、それを消費者にきちんと説明できる状態にしようと考え、有機JAS認証を取ることにしました。

-以前から化学農薬を使っていなかったとのことですが、
 白鳥農園がスタートしたのはいつのことでしょうか。

この農園は1980年に父が始めて、私で二代目になります。父は、微生物とミネラルの有効活用の研究者で、仕事で農業と畜産の指導をしていました。自然農法の第一人者である福岡正信(ふくおかまさのぶ)さんを始め、有機農業を目指している様々な人たちと、日夜討論を続けたと言います。

自分でも農業をやってみようと考えた父は、手入れもせずに放置状態だった桑畑を開墾してリンゴ畑にしました。無農薬はとても難しいですが、最初から化学肥料や除草剤は一切使わないことを目指していました。まだ有機栽培という言葉もない時代に、炭と麦飯石と牡蠣殻を大量に使って土作りをしたのです。

1 2 3

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

関連記事

カテゴリー一覧