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「農業ワールド2017」で目撃した明日の農業の姿

「農業ワールド2017」で目撃した明日の農業の姿

最終更新日:2017年12月14日

国内最大級の農業見本市「農業ワールド2017」が、2017年10月11日から13日の3日間、幕張メッセで開催されました。ドローンや環境制御システムを使った精密農業に特化した技術の提案や、次世代農業の主役となるであろう「植物工場」のプレゼンテーション、太陽光パネルなどの環境負荷を取り除く製品の展示が目立った今回の「農業ワールド」。スマート農業が注目される中、マイナビ農業編集部が現地で取材したレポートをお届けします。

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植物工場は日本の農業シーンを変えるか

今回の「農業ワールド」で大手電気メーカーをはじめとした民間企業や、研究機関までがこぞって自社製品をアピールしていたのが「植物工場」による生産システム。温度、湿度、自然光または人工光の照射量などを調整した人工的な環境の中で、培養液を用いて植物を栽培する。天候に左右されず安定した生産体制を築けることと、病害虫が侵入することがないことから、無農薬で栽培ができることなどのメリットがある一方で、コスト面の課題があった。

日栄インテック株式会社(東京都荒川区)も、今回、コンテナ型植物工場「スーパーアグリプラント」を発表した。「もともと立体駐車場やLED照明などを開発・販売していたので、植物工場の基礎となるノウハウを持っていました」と話すのは、髙田健一営業課長。同社の製品の特長は、コンテナ型を採用したことによる簡略化した設置方法と、増床のしやすさ。「植物工場は利益を出しにくい」という農家の意見には、季節差栽培、多品種同時栽培を提案する。コンテナは高い断熱性とその丈夫さが特長。そのおかげでいつでもどこでも多品種同時栽培が実現できる。「都市部だけではなく地方の方にも使ってほしい」と言う。各社の提案する「植物工場」が、ビニールハウスのように当たり前にある光景は、遠くない未来に目の当たりにするかも知れない。

日栄インテック株式会社 http://www.nichieiintec.jp/

株式会社クリーンファーム http://www.cleanfarm.co.jp

※本件の問い合わせは、株式会社クリーンファームまで。

接木ロボットのインパクト

植物の苗を生産・販売する株式会社ハルディン(千葉県印西市)のブースで人だかりを作っていたのは、同社が導入し、関連会社の株式会社グリーンコムジャパンが日本国内で販売する、オランダISO社製の半自動接木ロボット「Graft1100」。機械をはさんで2人の作業員が向き合い、一人が台木を、もう一人が接穂を設置し、機械が自動的に接木する様子は、とてもリズミカルでスムーズ。トマトやナスの苗を、1時間で1000本接木することが可能だという。

グリーンコムジャパンの担当者によると「労働力の確保が問題となっている中で、接木という大変手間がかかる作業を、最大限自動化・効率化する方法の一つを提示することを意識しました」と話す。機械を使った接木苗のロスは0~5パーセント以内と、人間の手で行うのとほぼ同じ精度を実現しているという。人の手と機械。手間と生産量とコスト。それぞれのバランスを検討し、どちらを選ぶか。「接木までも機械がやるのか」という驚き。同社のブースは、来場者に強いインパクトを与えていた。

株式会社ハルディン http://www.jsjardin.co.jp/

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