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沿線の土地を有効活用 関西私鉄各社が「農業ビジネスに参入」

沿線の土地を有効活用 関西私鉄各社が「農業ビジネスに参入」

2017年11月27日

関西の私鉄各社による農業ビジネスが広がっています。日本の農業や地域の活性化、安心・安全な食の提供などを目指し、各社が農業へ参入している背景には、耕作放棄地や高架下といった未活用地を沿線に多く所有していることが影響しています。農園運営などを開始している南海電気鉄道株式会社、阪神電気鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社の3社に話をうかがいました。

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沿線の耕作放棄地を農業に利用 地域活性化を目指す「くらし菜園 羽倉崎」(南海電鉄)

南海本線羽倉崎駅から徒歩約20分の場所にある「くらし菜園 羽倉崎」では、農業の知識や習熟度、目的に合わせて農業体験ができます。沿線では豊かな農村地帯が広がっていますが、農家の高齢化や後継者不足が課題です。今後、さらなる耕作放棄地の増加が予想される中、「土地を活用し、人々が集まる場を提供するとともに、地域の魅力発信を通じた沿線活性化を目指したい」と、南海電気鉄道株式会社が株式会社泉州アグリとパートナーシップを結び、2017年4月に開設されました。

未経験者でも安心して参加できるのが「体験コース」です。プロの農家の指導のもと、手ぶらで自分のペースで農業を体験できます。また、既に家庭菜園等を楽しんでいる方や、就農を考える方向けには「週末農園塾コース」が用意されています。専門家による座学と実習の指導12回がセットになっており、農業の基礎知識と技術を身につけることができます。利用者は、「家族に安全なものを食べてほしい」「農作物が出来る過程を子供たちに伝えたい」といったヤングファミリー層のほか、「定年後は郊外で農業をしながら生活したい」「農地購入や就農を検討している」というシニア層、「自分で食べるものは自分で作りたい」といった農に関心がある女性など、幅広いのが特徴です。

沿線外からの利用者も増えており、これまで南海鉄道沿線に来る機会が少なかった人が、新たな魅力を発見するきっかけにもなっています。

2017年11月5日には、南海高野線三日市町駅からバスに乗って行ける場所に「くらし菜園 沿線ファーム河内長野」が新たに開設され、「小麦プロジェクト」が開催されています。プロジェクトでは、小麦の栽培に取り組んでいる河内長野市清水の里山で、小麦の種まきから収穫までの一連の流れを体験した後、人気のパン屋のオーナーシェフの指導のもと、自分で栽培した小麦を使ってパン作りを体験できます。

農業体験以外にも、様々な取り組みが行われています。南海沿線の特産品販売イベント「南海沿線のおいしさ発見!沿線マルシェ」を、難波駅で継続的に開催。当日朝に泉州近郊の農場で収穫した新鮮な朝採り野菜を中心に、泉州ブランド野菜や四季折々の旬の野菜、加工品などを生産者自らが直接販売しています。

また、よい土作りには欠かせない微生物の量や土の健康状態を把握する、立命館大学発の土壌診断技術「SOFIX技術」に関するセミナー開講など、地域とのつながりを深める試みも多くあります。

今後は、泉州、和歌山県等の沿線地域における「もの」「こと(体験)」の魅力を農業体験やワークショップを通じて伝え、大阪難波の都心から沿線地域へ交流する人を増やしていきたいそうです。様々なニーズに即した新しい農業体験コースや、沿線マルシェの更なる魅力向上などを企画しており、新たな取り組みが期待されます。

くらし菜園 羽倉崎 

大阪府泉佐野市南中安松862

http://kurashi-saien.com/

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