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実りの秋を六本木で満喫 生産者に〝ありがとう″を届ける2日間

実りの秋を六本木で満喫 生産者に〝ありがとう″を届ける2日間

世界でも有数の消費都市・東京で開催する、年に一度の大収穫祭「東京ハーヴェスト2017」が2017年11月11、12日の両日、港区の六本木ヒルズアリーナで行われ、およそ4万人が実りの秋を満喫しました。

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東京で行う収穫祭 5回目のテーマは「和」

「東京ハーヴェスト」は、あらゆる作物が風景を彩る〝実りの秋″に消費都市の東京から、産地に「ありがとう」というメッセージを発信する機会を作ることを目的に、2013年からスタートした収穫祭イベントです。5回目となる今回は「和」をテーマに、日本人のみならず、外国人にも〝日本の食の魅力″を発信しました。

会場中央に設置した「ターブルドット」は〝おいしい″をみんなでシェアする幸せの大きなテーブル。会場内のマルシェなどで手にした食べ物を食べる場、語らう場、憩いのテーブルに、のれんを設置しました。来場者が、テーブルに置かれた本物の野菜を使ったスタンプをのれんに押すことで、生産者への「ありがとう」の気持ちを表現するアートとなっていました。このアイデアは、江戸の昔、客が寿司屋ののれんで手を拭いて出て行き、のれんが汚れているほど店が繁盛している証だったという慣習からヒントを得て実現したものだそう。

このほかにも、吊るし野菜のインスタレーションや、ステージでのよさこいソーラン、英語での手巻き寿司のクッキングレッスンなど、和を意識した演出や企画で来場者を楽しませていました。

日本中の自慢の食材とこだわりグルメが集結

会場は「ターブルドット」を中心に、ハーヴェストステージ、マルシェ、ハーヴェスト横丁、地酒横丁で構成。マルシェは生産者自らが自慢の農産物を直接販売。来場者との交流の中で、食材の食べ方などをアドバイスする光景が見られました。地酒とこだわり食材を使った定番グルメを楽しめる横丁は、キッチンカーや屋台がずらりと並ぶ来場者が最も関心を寄せるエリア。宮崎県のブランド牛「こゆビーフ」と、新潟県十日町市魚沼産コシヒカリ・福井県福井市産コシヒカリがコラボレーションした焼肉丼が人気を博していました。

フードロスへのメッセージ

近年、注目を集める「フードロス(食品ロス)」というキーワード。人の口に入ることなく廃棄される食料を減らす取り組みが広がりを見せています。今回の東京ハーヴェストは、生産現場で生じる野菜の廃棄食材と、販売の現場で出る廃棄商品についての現状を知るコンテンツを用意し、来場者に情報発信しました。

1.ヨーロッパ発祥のフードロスをなくす活動 DISCO SOUPの紹介

畑で廃棄されるはずだった野菜をスープに変え、フードロスについて啓蒙する活動を紹介し、実際に来場者に味噌汁を提供しました。出展者の中からも急きょ、食材となる野菜が届くなど、臨場感あふれるイベントは用意した大きな鍋があっという間に空になるほど盛況でした。

2.畑で廃棄されてしまう野菜を使ってジュースづくり

ヒューロム株式会社(東京都中央区)が提供するヒューロムスロージューサーを使い、曲がった野菜や、大きさが不揃いな野菜を丸ごと絞ったジュースづくり体験プログラムを実施しました。

3.食品流通業を展開する株式会社ブラウンシュガーファースト(東京都渋谷区)による「#食べ物を棄てない日本計画」のプレゼンテーション

「メーカーから問屋に卸せる期限を過ぎた食品は廃棄される」という、食品業界の慣習として行われてきた活動を見直し、賞味期限が目前となった商品を対面で説明することで、消費者の納得を得て販売する新しい取り組みを行いました。

東京に注目が集まる2020年に向けて

2020年が迫るにつれ、東京への注目が増す中で、東京ハーヴェスト実行委員会は、国内のみならず、海外に向けての情報発信活動をスタートしています。次回の2018年はもちろん、その後も継続していくことで、東京と生産地、東京と海外を「食」でつなぐイベントに育てていくと言います。「東京ハーヴェスト」が描く〝東京ならではの収穫祭の姿″に今後も注目です。

東京ハーヴェスト2017実行委員会

オイシックスドット大地株式会社、カフェ・カンパニー株式会社、一般社団法人東の食の会

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