耕作放棄地で地域おこし「南三陸ワインプロジェクト」 – マイナビ農業

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耕作放棄地で地域おこし「南三陸ワインプロジェクト」

耕作放棄地で地域おこし「南三陸ワインプロジェクト」

最終更新日:2017年12月15日

東日本大震災をきっかけに、過疎化や少子高齢化が進む宮城県本吉郡南三陸町では、耕作放棄地を利用したワインブドウの栽培と、ワイン醸造を目指す「南三陸ワインプロジェクト」が2016年から進められています。地域おこし協力隊員としてこのプロジェクトを企画している、藤田岳(ふじたがく)さんにお話をうかがいました。

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震災で過疎化・高齢化が進む町で雇用と特産品を作り出す

南三陸ワインプロジェクト

南三陸町は宮城県北東部で、石巻市と気仙沼市のちょうど中間あたりにある、志津川湾に面した海沿いの町です。東日本大震災では、町の58.6%の住宅が全壊し、死者と行方不明者は777人にものぼりました。震災の直前、2011年の人口は約1万7,000人だったのが、2017年のデータ(※1)では1万3,000人ほどと、震災をきっかけに大きく人口減少が進んでいます。

このような背景があり、南三陸町の農業においては、耕作放棄地の増加が顕著で、新しい担い手不足とあわせて、大きな問題となっていました。そこで始まったのが、耕作放棄地を利用したブドウ栽培とワイン作りです。

「南三陸ワインプロジェクト」の発起人で代表を務める藤田岳(ふじたがく)さんは、牧草地で耕作放棄地だった山間部の斜面が、日あたりと水はけがよくブドウ栽培に適していることに着目。約2,000平方メートルを農地に整備し、2016年にブドウの苗木100本を植えることから、このプロジェクトがスタートしました。

地域おこし協力隊として南三陸町へ移住

南三陸ワインプロジェクト

藤田さんの出身は埼玉県ですが、南三陸町とは昔から不思議な縁があったそうです。

「大学は東京海洋大学に進み、『海の教育』を専攻していました。私の研究分野が南三陸町の取り組みと重なっていたことがあり、インターンとして2週間ほど勉強のために訪問したのが始まりです」。

震災が起こり町が大きな被害を受けたときも、南三陸町にボランティアとして出向きました。避難所への物資の配達や、小学校での物資の仕分けといった活動のサポートを行ったそうです。

ボランティア活動を通して南三陸町の知り合いから「この町の仕事を手伝ってほしい」と誘われていました。自然と南三陸町への移住を考えるようになり、2012年に移住。2016年からは地域の活性化などを目的とした国の制度を活用した「地域おこし協力隊」として、南三陸町へ定住することとなりました。

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