「仲卸」は、都心で産直に近いスタイルを実現するキーワード
株式会社モンテンが経営する「おなかすいた」は、会社設立からたった2年で都内を中心に12店舗展開している気鋭の八百屋です。人気の理由は、産直野菜のように新鮮で安い野菜を提供できることです。それを可能にしているのが仲卸の存在です。
「通常、八百屋は市場で仲卸業者から野菜を買い付けます。ただ、市場の使命は野菜を安定的に供給することなので、入荷した野菜全てを仲卸業者がすぐに卸すわけではありません。
台風など天候が荒れる前は野菜を数日間保管し、野菜が入荷しないときでも卸せるようコントロールしています。その中には収穫後10日以上経っている野菜もあって、そういった野菜を買わざるをえないこともあります。
一方「千権」では、既存の仲卸業者とは全く異なり、仕入れてすぐに全ての農産物を卸しています」。