外食で食べたい野菜TOP10
自宅で野菜を食べる以外で、「外食時や中食(調理された食品を家庭で食べること)で食べたい」と人々が答えた野菜TOP10は、次のような結果となりました。
1位 トマト・ミニトマト(31.7%)
2位 アスパラガス(30.1%)
3位 キャベツ(29.0%)
4位 ホウレンソウ・コマツナ・チンゲンサイ(28.9%)
5位 エダマメ・空豆・グリーンピース・スナップエンドウ・キヌサヤ・インゲン(27.3%)
6位 ブロッコリー(25.3%)
7位 ニンジン(23.1%)
8位 レンコン(22.7%)
9位 ジャガイモ(22.6%)
10位 カボチャ(21.8%)
「自宅でよく食べる野菜」の結果と異なり、トマト・ミニトマト、アスパラガス、キャベツがトップ3となりました。2位のアスパラガスについては、「自宅でよく食べる」と答えた人は26.6%ととても低い結果だったにも関わらず、外食で食べたい野菜では多数の人が支持しています。
女性は、ホウレンソウ・コマツナ・チンゲンサイ、ブロッコリー、ゴボウ、ゴーヤ、スプラウトなど、健康に良いイメージのある緑黄色野菜を中心とした野菜を好むことがわかりました。
管理栄養士の鈴木さんは、「1位のトマト・ミニトマト、2位のアスパラガス、4位のホウレンソウ、6位のブロッコリーなどは彩りが良いだけでなく、それぞれの野菜に美肌効果やサビ止め効果、がん予防効果などの高い栄養成分が含まれています。そういった健康効果について知っている方が多く、健康に対する意識が高いことの表れと思われます」と分析しています。
意識して食べている野菜ランキング
「意識して最近多く食べるようになった野菜」について聞いた結果、挙げられたものは次のような野菜です。
1位 トマト・ミニトマト(20.9%)
2位 ホウレンソウ・コマツナ・チンゲンサイ(15.5%)
3位 タマネギ(13.3%)
4位 ブロッコリー(12.8%)
5位 キャベツ(12.2%)
6位 ショウガ・ニンニク(11.5%)
7位 ニンジン(9.8%)
8位 レタス(8.9%)
9位 エダマメ・空豆・グリーンピース・スナップエンドウ・キヌサヤ・インゲン(8.1%)
10位 ピーマン・パプリカ(7.7%)
1位だったのは、トマト・ミニトマト。2位は緑黄色野菜であるホウレンソウ・コマツナ・チンゲンサイが選ばれました。3位のタマネギは、特に60代男性の回答率が高く、血液サラサラ効果などを期待しているのかもしれません。
積極的に食べたい!おすすめ野菜の簡単レシピ
調査結果を参考に、おすすめの野菜を使った簡単に作れるレシピを鈴木さんに2つ教えていただきましたので、ここで紹介しましょう。
ダイコンサラダ 明太子ドレッシングかけ
材料(2、3人分)
・ダイコン 300g
・カイワレダイコン 1パック
明太子ドレッシング
・ほぐした明太子 大さじ1
・塩 小さじ1/4
・サラダ油 大さじ3
・酢 大さじ2
作り方
1.ダイコンは皮をむき、長さ4センチの太目の千切りにし、塩(分量外)を少量ふって、しんなりさせる。
2.カイワレダイコンは根元を切り落として洗い、水気を切る。
3.ドレッシングの材料を合わせる。
4.1のダイコンの水気を軽くしぼってドレッシングと和え、皿に盛って、カイワレダイコンを添える。
大根にはビタミンCのほか、がん予防効果が期待できる成分として注目のイソチオシアネートや消化酵素などが含まれています。リパーゼ(脂肪分解酵素)なども入っており、特に肉をよく食べる方におすすめします。明太子はバラ子を使えば、ほぐす手間もなくあっという間に作れます。
キノコのピリ辛みそ汁
材料(2人分)
・出汁 2カップ
・お好みのキノコ(生シイタケ、シメジ、マイタケ、エノキダケ、エリンギなど) お椀2杯分
・味噌 大さじ2
※コチュジャンがあれば 味噌大さじ1+コチュジャン大さじ1+豆板醤小さじ1~2でOK。
作り方
1.味噌を溶いた出汁にキノコ類と豆板醤を加える。
2.キノコに火が通ったら、好みでゴマ油をふる。
不溶性の食物繊維を豊富に含むキノコ類は、便通の改善や体に溜まった有害物質の排出に役立ちます。ビタミンDやミネラル類も含まれていてカロリーが低く、食事の最初に摂ることで女性には嬉しいダイエットの味方にもなります。
キノコ類は火を通すと量が減るので、多めに用意しましょう。もし、キノコが余ってしまったら、ほぐした状態で冷凍しておくと便利です。
コチュジャンや豆板醤がない場合は、きのこ汁にして最後に七味唐辛子を加えることで味噌汁を美味しくアレンジできます。
野菜を育てている方にとってこのような野菜の人気調査は、栽培する品種選びのヒントとなるのではないでしょうか。また出荷先や販売促進計画を立てる際にも、ぜひ参考にしてください。
取材協力
鈴木真理美(すずきまりみ)
管理栄養士、日本抗加齢医学会認定 指導士、日本臨床栄養協会認定サプリメントアドバイザー、株式会社ベルエアー広報部にて会員向けの栄養情報誌、製品パンフレットなどの企画・制作・ライティング、会員向け健康セミナーの講師を担当。