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認知症をケアする農業 農福連携先進国オランダのケアファームに注目

認知症をケアする農業 農福連携先進国オランダのケアファームに注目

最終更新日:2018年01月30日

「農福連携」。農業と福祉の連携事業の動きが日本でも活発化していますが、それに取り組もうとする自治体や事業団体が視察に出向くのがオランダです。
歴史的に関わりの深い国ですが、現在は人口1,700万人、GDP世界18位(日本の約6分の1)の小国。しかし、その小国が農業と福祉に関しては世界最先端として高く評され、大きな影響力を持っているのです。オランダが構築した新しい農業の形「ケアファーム」とはどのようなものか、ご紹介していきましょう。

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ケアファームのコンセプトと経済

身体を動かして「農業をする」ことが重要

ケアファームとは、「ケア(介護)」+「ファーム(農場)」。認知症や精神疾患を抱える人、発達障がいのある子どもたちなどにデイサービスを提供する農場です。さまざまな利用者が緑豊かな環境の中で一緒に1日を過ごします。
また、野菜や果物を収穫したり、雑草を取るなどの農作業、飼育されている動物の世話、餌やり、畜舎の掃除といった仕事も基本的に利用者が行います。
ただ単に良い環境の中で寛ぐだけでなく、太陽のもとで活発に身体を動かして「農業に勤しむ」ということが重要なポイント。それも一緒に組む仲間たちと会話をしながらの仕事なので、コミュニケーションも深まり、孤独感・疎外感からも解放されるといいます。これによってストレスを緩和したり、症状の進行を遅らせる効果が期待できるとされています。

スタート20年で20倍

このケアファームが始まったのは1990年代後半からと言われていますが、その後、患者=利用者の増加とともに増え、10年後に5倍、そのまた10年後には20倍近くに。2015年のデータでは約1,400ヶ所あると報告されています。

介護報酬が大きな収入源

その背景には収入の良さがあります。ケアファームを営む農家の主な収入源は、農産物の売上の他に、国の介護保険「AWBZ 」からの介護報酬、各種の寄付の3つです。
AWBZ は自治体が保険者となり、基本的にすべての人が加入しています。日本では考えらえないことですが、オランダでは家族や友人、地域の人が介護を行った場合でも給付が受けられるようになっているのです。
したがってケアファームを経営する団体は、利益追求に終始せず、社会性のある事業を行っていると国から認められれば、農業経営による収入に加え、国からの助成金などが受けられるのです。

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