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欧米主導の歴史を作った野菜 フランス革命も産業革命もジャガイモから始まった

欧米主導の歴史を作った野菜 フランス革命も産業革命もジャガイモから始まった

2018年02月03日

ジャガイモが世界を変えた。と言うと「そんなバカな」「何を大げさに」と思うでしょうか。
南米アンデス山地原産。インカ帝国でも食べられていたこの野菜が海を渡り、ヨーロッパへ到着したのは大航海時代、16世紀前半のこと。それが世界史の大転換点になりました。スペイン人が運んできたジャガイモはそれから200年余りの時を経てヨーロッパ全土に広がり、飢饉(ききん)に襲われた人々を救済。それが人口増加を促し、さまざまな革命を生み出しました。世界を作り変えるエネルギーになったジャガイモの近代史をひも解いていきましょう。

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ヨーロッパ近代史とジャガイモ

ジャガイモの花がマリー・アントワネットのファッションに

18世紀後半。華やかなベルサイユ宮殿のサロンで揺れる、星の形をした紫の花。フランス革命時の王妃マリー・アントワネットはこのジャガイモの花を愛し、いつも髪に飾っていたと言われています。国王である夫のルイ16世もこの花をボタンの穴に刺していました。
当時、大革命直前のフランスでは王侯貴族の間でファッションにジャガイモの花を採り入れるのが大流行したのです。

ジャガイモ啓蒙家パルマンティエ

その裏には深刻な食糧問題とそれに対する政策がありました。
国王夫妻にジャガイモの花を身に着けてほしいと頼んだのは、アントワーヌ・オーギュスタン・パルマンティエという人物。もともと薬剤師だった彼は軍隊に入り戦地へ赴きましたが敵のプロイセン軍に捕まり、3年間の捕虜生活を余儀なくされました。
そこで初めてジャガイモを口にしたのですが、それが彼の運命を、ひいてはフランスの、世界の運命を大きく変えることになったのです。

フリードリヒ大王の命令

ドイツと言えば「ポテトをつまみにビール」のイメージが定着しています。のちにドイツを統一したプロイセン王国では1744年、飢饉に見舞われた際、フリードリヒ大王から農民へ「ジャガイモを栽培せよ」との命令が下りました。そのため、プロイセン王国では早くからジャガイモが食べられていました。

新たなジャガイモ啓蒙家の誕生

捕虜になったパルマンティエに与えられる食事も毎日ほとんどジャガイモばかり。にも関わらず、病気一つかからず、3年後、まったく健康な状態で解放されました。
「いったいあの食べ物は何だったんだろう?」。
これをきっかけに研究にいそしんだパルマンティエは農学者として、また、フランス初の栄養学者として、このジャガイモというミラクルな野菜を広める活動家になったのです。

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