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“食べられる花束” 農家の朝獲れ野菜で作る「ベジブーケ」が可愛い!

“食べられる花束” 農家の朝獲れ野菜で作る「ベジブーケ」が可愛い!

最終更新日:2018年04月16日

まるで花束のように、季節の野菜を束ねた「ベジブーケ」。色とりどりの野菜やハーブ、エディブルフラワーで作るブーケは、花束に負けない美しさですが、決定的な違いは、飾って楽しんだ後に「まるごと食べられる」こと。千葉県印西市の小山美千代(こやま・みちよ)さんが、自家製の野菜を使って、一つ一つをオーダーメイドで製作しています。農家でもある小山さんに、ベジブーケを通して伝えたい想いを伺いました。

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農家の娘に生まれて-珍しい野菜の魅力を伝える


一見、カラフルな大輪で作った華やかなブーケ。近付いてよく見ると、ベースはキャベツなどの葉物、ポイントとして際立つ鮮やかなパプリカや、サンゴのような形が特徴のカリフラワー「ロマネスコ」など、すべて野菜で作られたものだと分かります。

日光の下でツヤツヤと輝くブーケは、普段気が付かない“野菜の美しさ”を教えてくれます。枝豆はスズランのような可憐さを発揮し、真っ白なカブや温かい橙色のニンジンから伸びた繊細な根も、全体に上品な効果を与えています。

このベジブーケ®は、フラワーアーティストで農家の小山美千代さんが、約160種類にもなる旬の自家製野菜から、12~15種類を組み合わせてアレンジメントを施したもの。「贈られる方の健康と、ちょっとのサプライズを意識して作っています」と、小山さんは微笑みます。

野菜ごとの形状や、追熟していくさまを目で楽しむだけでなく、「食べてもらうところで完結する」(小山さん)というのがベジブーケの最大の特長。使った野菜の品種を書いた紙を同封し、珍しい野菜にも興味を持ってもらうような工夫をしています。野菜の葉や実だけでなく、ハーブを根ごと使うこともあります。その心は、「花材としてユニークな形状ということもありますが、庭先や家庭菜園にそのまま植えてもらい、野菜作りに関心を持ってもらいたい」という、農家ならではの思いです。

小山さんの実家は江戸時代から続く農家で、1969年に両親が「伊藤苗木」を創業しました。小学校高学年から母親に連れられ、都内のフラワーアレンジメント教室へ通うなど、小さな頃から花を飾ることに親しんでいました。小学校の謝恩会では、黄色のフリージアを使って装花を仕上げたところ、周囲の評判は上々で「お花が大好き」に。

短大卒業後はインテリア業界に就職するも、花の世界への憧れを捨てきれず、アルバイトをしながら夜間学校でアレンジメントを学び、都内で花屋を経営するに至ります。その後、長女の出産を機に、脱サラした夫とともに実家へ就農。フラワーアーティスト業の傍らで行う農作業で触れる、野菜の造形美に魅了されていったといいます。

実家では、当時から希少種を含む40~50種類の野菜を作っていました。“SNS映え”がうたわれ、カラフルな西洋野菜が受け入れられる現代とは違い、就農当時は「珍しい野菜が売れない時代」。オクラさえ珍しいとされ、売りにくい商品だったといいます。丹精を込めて育てた多品目野菜のうち、西洋野菜やハーブが売れ残り、「なぜだろう」と悔しい思いをしたという小山さん。そこで、花のように美しく束ねて“魅せる”ことでその良さを発信する、ベジブーケを思い付きました。

現場スタッフなど身近な人に向けて作り始めたベジブーケでしたが、ホームページ上での本格的な発信をきっかけに、全国から注文が殺到するようになりました。今年は印西市のふるさと納税の返礼品にも選ばれ、ファンを広げつつあります。

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