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モロヘイヤ・ホウレンソウ・トマト…どの地域が1位? 岐阜県農業バトル!

モロヘイヤ・ホウレンソウ・トマト…どの地域が1位? 岐阜県農業バトル!

世界遺産「白川郷」で知られる岐阜県。北アルプスと白山連峰の雄大な山々に囲まれ、木曽川・長良川・揖斐川の清らかな水が流れる自然豊かなこの内陸地は、京都・愛知など、大消費地に比較的近いこともあり、農業が盛んな土地としても知られています。
そんな岐阜県の中でも、特に多く生産されているのが、モロヘイヤ、ホウレンソウ、トマトです。海抜0メートルの平野部から1,300メートルの山間部に至る起伏の激しい地形と変化に富んだ自然条件がある同県において、それぞれの作物がどの地域で多く生産されているのかを紹介します(※1)。

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ハウス栽培で1年2作! 栄養満点なモロヘイヤ

モロヘイヤ

ミネラルやビタミン、さらには、老化の原因になる活性酸素の働きを抑えるカロチンを豊富に含むなど、栄養価の高い「野菜の王様」として知られるモロヘイヤ。

岐阜県は、2016年度(平成28年度)における全国第5位のモロヘイヤの産地で、特に「にしみのブランド」として名高い神戸町(ごうどちょう)産は、県内で生産されている62トンのモロヘイヤのうち57トンを占め、約92%という圧倒的なシェアを誇っています(※2)。

神戸町のモロヘイヤはハウス栽培で、1年2作されるのが特徴。ハウス栽培のため早期に出荷でき、また、非常に柔らかい食感なので、軸を残したままおひたしにしてもおいしくいただけます。

※1 岐阜県の農業農村整備事業
※2 にしみのブランド(モロヘイヤ):JAにしみの

長良川がつくる土壌がホウレンソウを育む

ホウレンソウ

夏には高冷地、冬~春には平坦地で栽培されるため、年間を通じて市場に安定供給される岐阜県のホウレンソウ。中でも岐阜市「島」という地区は、40年以上にわたり、県内トップクラスの生産実績を持つ地域です。露地栽培のものは、しっかりとした肉厚の葉で甘味が強いのが特徴(※3)。

この地域のホウレンソウは、県の東西を流れる長良川がつくる肥沃な土壌の賜物。長良川水系は浸透性が高く水はけが良いため、ホウレンソウ栽培に適した砂質土壌地帯ができるのです。その土壌に含まれた清らかな水分が、ホウレンソウのほかにも、枝豆、大根などの野菜を生き生きと育んでいます(※4)。

※3 生産地から ほうれんそう:岐阜市
※4 岐阜県のほうれんそう:岐阜県公式ホームページ

県内各所で年中栽培されているトマト

トマト

県内各所で栽培が行われ、年間を通して出荷がある岐阜県産のトマト。2016年度(平成28年度)の総量は、県内全体で5,753トンにも及び、全国第7位の生産量を誇っています。

中でも、10月から翌年6月にかけて収穫する「冬春トマト」の一大産地として知られるのが、県の南西部に位置し、主に海津市、養老郡、本巣市、安八郡、揖斐郡からなる「にしみのエリア」。同地域における冬春トマトの生産量はもちろん県内第1位。 飛騨地方を代表とする「夏秋トマト」と並ぶ、岐阜県を代表するブランドトマトを輩出しています(※5)。

栽培品種として名高いのは、大玉トマトの代表格の「桃太郎」や「麗容(れいよう)」など。鮮やかな赤みとツヤを帯びたハリのある実は見た目にも美しく、一口かじれば、絶妙な甘みと酸味が口に広がり絶品です。

岐阜県ならではの年間通して涼しい高地や、清廉な長良川の砂質土壌などによって育まれた野菜たちは、いずれも、味・栄養価共に抜群です。これらの芳醇な作物を収穫できる岐阜県は、魅力的な農業県のひとつだといえます。
※5 にしみのブランド(トマト):JAにしみの

上記の情報は2018年3月20日現在のものです。

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