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オフィスワーカーに野菜の力を!農家と企業をつなぎ、健康をつくる

オフィスワーカーに野菜の力を!農家と企業をつなぎ、健康をつくる

農家から直接野菜を仕入れ企業のオフィスに届けることで、中間マージンや配送費を抑え、農家の手元に残るお金を増やせる流通サービス「OFFICE DE YASAI」。野菜はその場で食べやすいように加工されており、忙しいビジネスパーソンでも、オフィスで新鮮な野菜や果物が食べられます。導入企業からは「従業員が野菜を食べる機会が増えたことで、健康意識が高まった」といった反応が多数。延べ700社以上に導入されるサービスを運営する川岸亮造(かわぎしりょうぞう)さんにお話を伺いました。

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オフィスにいても、新鮮でおいしい野菜ライフを実現

野菜

──「OFFICE DE YASAI」とはどんなサービスか教えてください。

農家から直接購入して食べやすく加工した野菜や果物を、定期的にオフィスに届けるサービスです。従業員は、カットまたは加工された野菜や果物を、オフィスに置かれた専用の冷蔵庫から買うことができます。基本的には会社の福利厚生として導入していただくので、商品の一部料金を会社が負担、従業員は手頃な価格で新鮮な野菜を食べられます。ランチや夜食として食べてもらうことが多いですね。

販売している商品は、カット野菜やサラダ、フルーツジュースなどさまざまです。人気が高い「ざく切り野菜」は、ニンジン、ダイコン、キュウリと、時期ごとに変わるもう1種類の野菜が入ったハンディサイズのパック。その場で食べられるラインアップにしています。

また、飽きがこないよう、夏から秋にかけてはスイカ、ナシ、柿と、旬の果物をそろえるなど、季節感も大事にしています。そのほか、野菜と一緒に日替わりのお弁当を届けるプランや、無添加のおかずやコールドプレス製法のジュースを冷凍で届けるプランもあり、目的や用途によって使い分けられるよう工夫しています。

届けた野菜の陳列から、面倒なお金の回収まで私たちが代行するので、導入企業の手間にはなりません。主に、従業員の健康を気にかけている企業に導入してもらっています。

こだわりの農家が稼ぐための仕組み

野菜

──サービスは農家にもメリットがあると聞きました。

野菜は、契約農家から直接仕入れています。中間業者を挟まないことや、野菜をカットすることで通常の流通に乗せにくいものも扱えることから、農家は既存の利益プラスアルファの収入を確保することができます。オフィスで働く人たちに日常的にOFFICE DE YASAIの野菜を食べてもらうことで、農家の稼ぎにつながる。そんなサービスです。

もちろん、おいしい野菜を届けてくれる農家の人に絞って契約をしています。契約をする上で特に重視しているのは、なぜおいしいのか説明ができること。気候や風土との関係性や、品種ごとの特徴などからおいしさを語れる人は、日ごろからおいしい野菜をつくるための分析や実践をしている人だと思います。そういう人は、たとえうまくできないことがあっても、より良いものを作るために改善する姿勢を持っているもの。なので、自分の口でこだわりを説明できることを大切にしています。

また、「おいしい」ということが重要なので、無農薬かどうか、有機かどうかの基準は設けていません。有機野菜だからおいしいとは限らないからです。2018年4月時点では、50軒ほどの農家と契約を結んでいます。

農家からは、自分の野菜が食べられる場面を想像できるので、モチベーションにつながるという話をいただきます。一般的な流通では、出荷したらその先どこに運ばれどんな人が食べているのか全くわかりませんが、OFFICE DE YASAIなら「オフィスで働く人が食べる」と明確にわかるので、そのシーンが具体的にイメージできるということです。

野菜を通して豊かな食習慣を

野菜

──導入企業からは、どんな反応がありますか。

従業員の健康意識が高まったという声を多くいただいています。少量ずついろんな種類の野菜を食べられて、普段取りにくい栄養素を摂取できる点や、手軽に利用できる点が好評です。また、野菜の産地から故郷の話で盛り上がるなど、社内コミュニケーションの活性化につながっているとも聞きます。特に、IT系のベンチャー企業など、エンジニアが多くて、長時間椅子に座って仕事をする人が多い会社とは相性がいいですね。

昨今、「健康経営」の重要性はますます高まっていて、会社として従業員の健康に寄与することが不可欠になっています。健康志向の世の中になってきているものの、忙しい単身者がスーパーで野菜を買ったり、自分で料理する時間を作るのは、なかなか難しいことです。従業員が健康でいられる食習慣をつくるためにも、多くの企業に導入してほしいと思っています。

また、健康を改善するだけでなく、日常的に野菜を食べることで、季節や野菜の背景を感じてもらえるようになったらうれしいですね。一年中食べられる野菜もありますが、それは季節ごとに別の産地をリレーしたり、温室を使って育てているから。季節ごとの味の違いや、旬のものが出てきた時の喜びに気づいてもらえたらうれしいですよね。

その方が、食事が楽しくなるし、生活全体が豊かになると思うんです。忙しい人にとっては、簡単な食べ物や完全栄養食で済ませるのも悪くはないかもしれませんが、毎日それだと寂しいですよね。食べ物の背景も感じたり、みんなでうんちくを語り合って食べたりすることって楽しいので、日常で野菜を食べる機会から、そういう生活の豊かさまでつなげていけたらと思います。

 
OFFICE DE YASAI | オフィスで野菜を食べて健康に

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