テキーラの原料は、サボテンにそっくり!? 〜世界お酒図鑑〜

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テキーラの原料は、サボテンにそっくり!? 〜世界お酒図鑑〜

テキーラの原料は、サボテンにそっくり!? 〜世界お酒図鑑〜

最終更新日:2018年10月16日

キンキンに冷えたショットにしても、カクテルにアレンジしてもおいしくいただけるテキーラ。食事会やパーティーの席を、より楽しいものに演出してくれるお酒ですが、どこでどんな風に造っているか、ご存じでしょうか。
ここでは、テキーラの原料となる植物にもスポットを当てつつ、その製造過程や豆知識を紹介します。本記事の主な舞台は、日本から1万キロ以上も離れた場所にある、メキシコ。異国の文化やテキーラにまつわる知識に触れることで、農業に生かせるヒントが生まれるかもしれませんよ。

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「テキーラ」を名乗れるのは、たったの5州!

メキシコ・テキーラ地域で育てられたブルーアガヴェ

テキーラといえば、アルコール度数が高いお酒の一つです。ショットグラスで一気に飲んだ瞬間の、喉が焼けつくような感覚がたまらない、という人もいるのでは? カジュアルな飲み会やちょっとしたお祝いのシーンにぴったりで、今や私たちにとって身近なお酒となったテキーラ。意外にもその歴史は古く、さまざまな工夫や努力のもとで造られてきたことをご存じでしょうか。

テキーラの製造が始まったのは、1700年代のこと。日本から飛行機で17時間ほどの場所にある、メキシコ・ハリスコ州のテキーラという地域で製造されるようになりました。テキーラは、シャンパーニュ地方で製造されているシャンパン同様、「原産地呼称」が認められているお酒。つまりテキーラ地域で造られなければテキーラとは呼べず、メキシコ国内の、定められた5州で造られたもののみが、「テキーラ」と名乗ることを許されます。

サボテンやパイナップルにそっくりな「ブルーアガヴェ」が原料

テキーラの原料となるブルーアガヴェ

テキーラの原料は、竜舌蘭(リュウゼツラン)。英語で「アガヴェ」と呼ばれる、見た目がパイナップルやサボテンに似た植物で、テキーラには「ブルーアガヴェ」という品種が使われます。根の部分である「ピニャ」には、糖分が多分に含まれています。畑に植えられた株は6〜10年もの歳月をかけてゆっくりと育ち、ピニャは重量にして、なんと40キロほどにまでなるのだとか。また、ブルーアガヴェは限られた環境でしか育つことのできない植物で、海抜1500メートル以上、年間250日以上の晴天といった条件を必要とします。

ブルーアガヴェの中央に鎮座するピニャのみが収穫の対象となりますが、ここが「ヒマドール」と呼ばれる農夫の腕の見せどころ。通常のシャベルよりもずっと長い柄と、鋭くとがった刃が特徴的な「コア」を器用に操り、ピニャをくり抜きます。ずっしりと重く、決して扱いやすいとはいえないピニャを、熟練の技を持つヒマドールたちは1株1分足らずで収穫してしまうのだそう。

ヒマドールは、テキーラ地方において、とても古い存在です。親から子、さらにその子どもへ、といった具合に、ヒマドールの技が受け継がれている家庭もあるようです。

厳しい条件をクリアしてやっと「テキーラ」に

収穫されたピニャをテキーラにする際、まずは熱を加える作業が必要となります。レンガ造りのオーブンで約48時間蒸し上げた後に丸2日間かけて熱をとる方法と、「アウトクラベ」という巨大な圧力窯で6時間ほどで蒸し上げる方法の、2製法が存在するのだとか。

その後、シュレッダーなどで粉砕されたピニャは、加水や圧搾といった工程をたどります。こうして抽出された、甘味を多分に含んだ液汁「モスト」が専用のタンクに移され、発酵段階へ。徐々にアルコール度数が増し、2回の蒸留作業が終了する頃には、アルコール度数が50%ほどになります。

テキーラが完成するまでには、とても長い期間や数々の作業が必要であることがわかりますが、それに加えて、厳しい条件が求められます。一つは、前述した通り、ハリスコ州をはじめとする特定の5州で製造されていること。さらに、原料であるブルーアガヴェはメキシコの特定の地域で育ったものを51%以上使用すること、最終アルコール度数は35%から55%の間であること、など、多くのルールがあります。これら厳しい基準をクリアしたものだけが、「テキーラ」と呼ばれるのです。

数百年以上も前から、厳しい条件や規則のもと、地域の人々によって守られ続けてきたテキーラ。広大なブルーアガヴェ畑やそこで働くヒマドールの姿を想像しながら、テキーラを楽しんでみるのも一興です。また、農家や製造の現場では、昔ながらの手法が守られつつも、徐々に新しい製法が取り入れられているようです。テキーラ造りについて詳しく調べてみると、日本の農業にも生かせるような、新しい発見があるかもしれませんよ!

参考:日本テキーラ協会

上記の情報は2018年5月22日現在のものです。

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