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絶景棚田で農業体験! オーナー制度がある全国の棚田5選

絶景棚田で農業体験! オーナー制度がある全国の棚田5選

最終更新日:2018年08月17日

「棚田オーナー制度」という仕組みがあるのをご存知でしょうか。都会の住民に直接耕作に関わってもらいながら棚田を保全する活動で、全国で展開されています。高齢化などで維持できない棚田が年々増える一方で、都市の生活者にとっては独特の景観の中で普段できない農業体験ができたり、希少な棚田米を入手できたりする魅力があります。ここでは、棚田オーナー募集地域紹介サイト「棚田百貨堂」などを参考に、オーナー制度を取り入れている全国の棚田のうち5カ所を紹介します。

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棚田オーナー制度とは

農産物や加工品のオーナー制度は、消費者が生産者に事前に出資し、生産物を受け取る仕組みのことで、多くの田んぼや果樹園などで導入されています。
「棚田百貨堂」を運営するNPO法人「棚田ネットワーク」によると、棚田のオーナー制度は1992年に高知県梼原町(ゆすはらちょう)で16組のオーナーを募集したのが始まりで、現在では全国32府県の80カ所以上で行われています。
棚田オーナーが担う作業量などは地域によって異なります。作業は少ないところで「田植え」「稲刈り」の年2回、多いところでは年10回以上。会費は年3万〜3万5千円が最多価格帯で、収穫時に白米か玄米20〜30キロをもらえるのが平均的です。

海山の絶景の棚田

白米千枚田(石川県)

白米千枚田

白米千枚田(しらよねせんまいだ)は、世界農業遺産「能登の里山里海」の象徴として注目を集める棚田です。小さな田んぼがいくつも重なって海に迫る景観はまさに絶景。能登屈指の観光名所でもあり、収穫後の10月中旬から3月中旬には、棚田を浮かび上がらせるイルミネーションイベント「あぜのきらめき」が行われています。
オーナー制度は2007年度に開始。自由参加の全7回の活動では、水が漏れないようにあぜを泥で塗り固める「あぜ塗り」などオーナー制度では珍しい体験もできます。“マイ田んぼ”が持てるオーナー会員以外にも、作業参加ができるトラスト会員(会費1万円、収穫米5キロ)などもあります。

【会費】オーナー会員2万円/年間
【作業内容】田起こし(4月)、畦塗り(4月)、田植え(5月)、草刈り(6〜8月)、収穫祭(9月)
【作業特典】収穫米10キロ+地元特産品等
【所在地】石川県輪島市白米町
【参考URL】:http://senmaida.wajima-kankou.jp (輪島市交流政策部観光課)

丸山千枚田(三重県熊野市)

丸山千枚田

丸山千枚田(まるやませんまいだ)は「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録された熊野地域にあり、海辺の白米千枚田に対し、山間の熊野丸山千枚田とも称される棚田です。
約400年前には2240枚の田んぼがあったという記録があるものの、後継者不足などで1993年には耕作枚数が530枚まで激減。同年に「千枚田保存会」が発足し、現在では1340枚まで復元されたそうです。
熊野市観光公社によると、毎年6〜7月には松明を持って害虫を追い払う伝統行事「虫送り」が行われ、棚田に1300本の火が灯される幻想的な風景が出現します。

【会費】3万円/年間
【作業内容】あぜ塗り(4月)、田植え(5月)、草刈り(8月)、案山子づくり(8月)、稲刈り(9月)、あぜそり(2月)※体験は自由参加。
【作業特典】白米10キロ+地域の特産品
【所在地】三重県熊野市紀和町丸山地区
【参考URL】http://www.kumano-furusato.com (熊野市ふるさと振興公社)

イベントや特典も魅力的な棚田

岩座神棚田(兵庫県)

岩座神棚田

岩座神棚田(いさりがみたなだ)は、鎌倉時代に造られたといわれ、棚田百選にも選ばれた美しい石積みの棚田です。オーナー制度は1997年に開始。田植えから稲刈りまでの米作りの作業のほか、自由参加で案山子づくりや餅つき大会、そば打ち大会なども行われています。
また、オーナー制度以外に、棚田カフェやコンサートなどのイベントも開催されているそうです。

【会費】5万円/年間
【作業内容】田植え(5月)、草刈り(6月)、稲刈り(9月)、収穫祭(10月)
【作業特典】収穫米全部
【所在地】兵庫県多可町加美区岩座神
【参考URL】https://isarigami.net(岩座神ネット)

つづら棚田(福岡県)

つづら棚田

つづら棚田は、福岡県うきは市の最も山深い標高500メートルの葛籠(つづら)地区にあります。約400年前に造られたといわれる石垣の棚田が300枚重り、棚田百選にも選出。9月には黄金色に輝く棚田に50万本もの彼岸花が咲き乱れるといいます。
棚田オーナーは、田植えや稲刈り作業のほか、任意でちまき作り、そうめん流し、餅つきなどの体験イベントに参加できるそう。収穫した米30キロのほか、地元野菜や山菜、フルーツなど年4回の農産物の特典を挙げています。

【会費】3万7千円/年間
【作業内容】田植え(5月)、稲刈り(9月)、収穫祭(9月)
【作業特典】収穫米30キロ+地元野菜等
【所在地】福岡県うきは市浮羽町葛籠地区
【参考URL】http://www.city.ukiha.fukuoka.jp (うきは市うきはブランド推進課)

最近まで知られていなかった秘境棚田

樫谷棚田(愛媛県)

樫谷棚田

樫谷棚田(かしだにたなだ)は最近まで知られていなかった棚田で、2016年にオーナー制度が始まったばかりです。伊予灘から4キロという至近にありながら標高約1,000メートル近い壼神山は登山客にも人気。その中腹、標高500メートルの西側斜面に200枚を超える棚田が広がっています。遠くに雲海が広がる里の景色は「天空の隠れ里」とも称され、秘境感が味わえる棚田です。

【会費】3万円/年間
【作業内容】田植え(6月)、稲刈り(9月)
【作業特典】玄米25キロ
【所在地】愛媛県大洲市戒川地区
【参考URL】https://sites.google.com/site/kashidanitanadahozonkai/ (樫谷棚田保存会)

棚田は私有地です

魅力的な棚田5カ所を紹介しました。「棚田百貨堂」にはオーナー制度を取り入れている全国70カ所近くの棚田の情報が掲載されています。人気で募集の枠に空きがない場合もありますので、興味を持った方は運営団体等に直接問い合わせてみてください。

また、棚田オーナー制度はあくまでも棚田の保全が目的の取り組みです。棚田自体は私有地で、多くの場合は地元農家の方がほぼボランティアで指導を行っています。お客さん感覚で訪ねるのではなく、お手伝いをするという積極的な気持ちを持って、マナーを守って楽しんでくださいね。

【取材協力】 棚田百貨堂(運営元:NPO法人棚田ネットワーク)

※写真はすべてNPO法人「棚田ネットワーク」の提供です。棚田の特色やデータは「棚田百貨堂」に寄せられた情報や『全国棚田ガイド』(家の光協会)の記載に基づいています。作業内容や特典は2018年度の実施予定を参考にしました。

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